新製品や新技術の話題が尽きることなく快進撃を続けるUniversal Audio社のブースは、既に日本でも販売が始まっているUAD-2 Satellite Thunderbolt を堂々展示!
UAD-2 Satellite Thunderboltはその名の通り、これまでFirewire接続だったUAD-2 SatelliteをThunderbolt接続に対応させた製品。
FireWireの12倍の転送速度を持つThunderboltの強みを活かし、より多くのプラグインを同時に立ち上げて使用することが可能になります。また低レイテンシーも実現し、ほぼリアルタイムでのプラグイン使用ができます。
※ FireWireの帯域幅は推奨最小バッファー値 “512″ の時、ステレオで55トラックのUADプラグイン起動数に制限されますが、Thunderbolt接続の場合にはその制限はなく、UADプラグインバッファーはDAWのI/Oバッファーと等しくなり、多くのUADプラグインを起動することができるのです。
さらにFirewireモデルではその転送速度の制限のせいでDSPの搭載数が最高でも4基(QUAD)まででした。しかしThunderboltモデルではPCIモデルと同様DSP 8基搭載のOCTOがラインナップに加わります。
DSPの搭載数はUAD-2プラグインを立ち上げられる数に直接関係します。最近はサウンドに妥協を許さず高度な演算処理を行うため、あっという間にDSPパワーを消費しきってしまうプラグインも増えています。
UAD-2 Satellite Thunderboltは同一システム内に最大4台を同時使用できるため、パワーが足りない、と後で買い足すこともできますが、やはり始めから最高グレードのOCTOがチョイスしたいですね。
UAD-2 Satellite Thunderboltは従来のUAD-2やApollo、Apollo twinのシステムにも導入可能です。「自分のThunderboltシステムにもっとUADパワーが欲しい」とお望みの方へ朗報ですね。
そしてUAD-2といえばつい先日最新版v7.10が発表されたばかり。新たに
・AMS RMX16 Digital Reverb プラグイン
・Summit Audio TLA-100A Compressor プラグイン
の2つがラインナップに加わりましたね。せっかくなのでご紹介致しましょう。
AMS RMX16 Digital Reverb プラグイン
AMS RMX16 は、世界初のマイクロプロセッサー・コントロール、フルバンドワイズ、デジタルリバーブ。1980年代から今日までの何百 — そうでない場合は何千ものレコーディングで使用され、AMS RMX16 は、未だに世界中のほとんどすべてのレコーディング・スタジオで使用され続けています。(メーカーWebサイトより 転載まま)
ということなのですが、実はUniversal Audio社のチェアマンMark Crabtree 氏は元々 RMX16の開発チームにいた人物。AMS在籍時に自分達で作り上げたハードウェアを、いまUAD-2プラグインとしてもう一度作り上げたということ。もちろん当時のリバーブアルゴリズム使われ、忠実な音の再現がされているという自信作です。
Summit Audio TLA-100A Compressor プラグイン
こちらはサードパーティのSoftube製プラグイン。実機はATACKとRELEASEは共にFASTとSLOWだけ。あとはGAINとGAIN REDUCTIONのみという非常にシンプルなコンプレッサーで、アナログらしい暖かみのある音のにじみにや美しい歪み成分に多くのファンがいます。
本プラグインはその基本仕様に加え、可変式LOW CUT、SATURATION、DRY とWETをミックスできるPARALLEL INJECTが足された特殊仕様となっています。
Summit Audioのプラグインはこの記事を作成現在、これとSoftube社から販売されているこれのNative版しか存在していません。独特のアナログサウンドは一度使ったら手放せませんよ。ぜひお試しあれ。
Apollo と Appolo 16 はThunderbolt 2 Option Cardが始めから標準搭載された TBモデルが登場。
別売りで¥55,000するThunderbolt 2 Option Cardが2万円もしないくらいのUPで付属することになるので、これはThunderbolt オーディオ I/Oのフロンティアとして勢力を伸ばす一撃となりそうです。
Writer IH Tomita
Universal Audio
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