SPLのTransient Designerを代表とする、アタックやサステインに作用するプロセッサーは、一般のコンプレッション方式とは違い、ドラムなどアタック成分の多い素材に用いて、グルーブのノリをコントロールしたりと、エンジニアにとって隠し味的な存在です。
Softubeの「TRANSIENT SHAPER」も、基本的にこのグループに属するプラグインですが、デュアルバンドでのトランジェント整形処理を行う事が大きな特徴となっており、ターゲットとする帯域を絞る事で、さらに効果的なTransient処理を行う事ができます。
ドラムのオーバーヘッドのマイクのサウンドを処理する場合、まず「Sustain」の周波数帯をWIDEに設定し、「Sustain」ノブを上げていきます。これによってシンバルの伸びや、ルームサウンドを際立たせることが出来ます。しかし、同時にタムの音はブーミーとなりがちです。このタムの低域をもう少し締めたいと言うときには、セパレートにコントロールするために「Sustain」の周波数帯をHIに設定して高域だけを調整、LOに設定して低域のタムのブーム感を調整することが出来ます。
このデュアルバンド・トランジェントはドラムやパーカッションサウンドには特に便利に使うことが出来ますが、それ以外にも、「PUNCH」をHIに設定してボーカールトラックをよりクリアーにプレゼンスを持たせたり、逆に「PUNCH」ノブを下げてビンテージの雰囲気を表現するなど、ピアノ、ベース、ギター、エレクトリック・ドラムなど様々なサウンドに応用可能です。
AAX Native/DSP版:価格¥11,000(税抜)
国内発売日はまもなくアナウンス予定。
Wrietr : Tsuneyoshi
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