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NAMM 2015

NAMM2015 Day1 : KORG ARP ODYSSEY その2

ARP ODYSSEYがKORGの新製品発表会で堂々の登場! 開発者の意気込み、Cory Henryの演奏、そしてプロダクト自体の美しい姿に心が震えました。 今回のKORGによるARP ODYSSEYの復刻の三人の立役者 […]

ARP ODYSSEYがKORGの新製品発表会で堂々の登場!
開発者の意気込み、Cory Henryの演奏、そしてプロダクト自体の美しい姿に心が震えました。

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今回のKORGによるARP ODYSSEYの復刻の三人の立役者達。
KORG株式会社 商品企画室 坂巻氏
KORG株式会社 商品企画室 高橋氏
ARP instruments共同設立者 David Friend氏
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彼らが創り上げたARP ODYSSEYが Winter NAMM 2015 にて遂にその姿を現しました。
Anahaeim Mariot HotelのBall Room Eにて、彼らが語ったARPの歴史と新たなチャレンジを紐解きいていきます。

新たに登場したARP ODYSSEYの特徴を確認していきましょう!
まずは株式会社KORG 商品開発室 坂巻氏によるプレゼンテーション動画をチェック!

三世代分の良い所を集約
ARP ODYSSEYと言えば、機能やパネル色に違い以外にもちょっとしたパーツの違いで多くのバージョンが存在します。その中で最もポピュラーなのがARP ODYSSEY REV1/REV2/REV3の3つのバージョンです。
Namm2015_Korg_Pre_34
まずREV1は白パネルの個体が有名ですね。
こちらに搭載されているローパスフィルターは-12dB/Oct(2Pole)です。MOOGなどの4Poleに比べ効きは緩やかですが、繊細でタイトなサウンドが特徴です。REV1にはCVとGateのin/outとTRIGのin/outが無いため、完全に手引き専用でした。(あるものもありました。)
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REV2はマットなブラックの個体に金文字のシルクプリントという、上品なルックスのモデル。私は勝手にAmerican Rag Cie別注モデルと呼んでいます。ツマミのラバーヘッドのポップさとのバランスが良い案配。ローパスフィルターは-24dB/Oct(4Pole)で扱い易く、さらにCVとGATEのin/outとTRIGのin/outがあり。シーケンサーと使う事ができました。
arp6
そしてREV3が一番タマ数が多かったと思われるモデルです。ブラックにオレンジのモダンなデザイン。ARPのロゴのブロック文字になっており80年代に向けたモダンデザインを感じます。ローパスフィルターは-24dB/Oct(4Pole)でレゾナンスを上げた再のサウンドに特徴があります。

そして最大の特徴はPPC(Propotional Pitch Coontrol)でしょう。鍵盤左上にある白い3つの正方形です。感圧式パッドになっておりピッチとビブラートをコントロールします。

余談ですがこの時代のシンセのコントローラーはOberheimしかり個性的で面白いですね。その他スライダーキャップもプラスチックの黒いものになっています。
Namm2015_Korg_Pre_55
今回KORGが復刻させたARP ODYSSEYは三種類のフィルターを一緒に搭載し、CV/GATE、TRIGのin/outを備え、PPCを装備しています。そしてポルタメントの動作もREV1と2/3で違い、そのどちらのパターンも選択可能になっています。歴代3バージョンの良い所を集めた正に夢のODYSSEYなのです。

現代の制作環境を見据えた変更点
フィルターの統合に加だけでなく、今回のODYSSEYはオリジナルには無かった特徴があります。
まず1つ目がダウンサイジング。現代のデスクトップ環境に合せて、従来モデルの約86%のサイズに縮小されています。それに伴い鍵盤にはスリムな物が採用されています。

またスライダーの部品も従来より性能が良く、オリジナルのネックだったスライダー不良を改善しています。
Namm2015_Korg_Pre_56
また音質的にも大きな変化があります。基本構成は変わらずにDRIVEスイッチを搭載。坂巻氏に依れば素晴らしいVCOサウンドをよりアナログらしく、また過激なエレクトロニックサウンドにも対応するためにVCAでの歪みを搭載したとの事。David Friendとの意見の擦り合わせの過程が気になりますね。私はDRIVEスイッチ搭載に賛成です。

そして入出力端子にも改良が見られます。MIDI IN、USB MIDI、そしてヘッドフォン出力が追加されました。USB端子を見て一瞬デジタル出力が頭をよぎりましたがこれはあくまでUSB MIDIであり、オーディオには対応させていないとの事。内部をコントローラブルにする事で結果的にサウンドも変わるのを防ぐ為に、あえてUSB MIDIにしたと。
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であれば当然MIDI CCでのコントロールも無いのでしょう。PC環境へのアプローチはサイズと端子のみで敢えて線引きしており、DCOでなくVCOにこだわっている所に好感が持てますね。
またXLR出力がついにバランスになりました。この部分の音質変化も気になる所です。
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REV1、2、3の3つのカラーがラインナップ
ブラック×オレンジのREV3カラーを「通常版」として発売し、REV1のホワイトとREV2のブラック×
金文字を「限定版」として数量限定でラインナップ。歴代の機能を統合し、さらに色が選べるという贅沢な仕様です。ODYSSEYは本当にバージョンが多かったため、中古市場で自分が求めいているODYSSEYと完全に一致するものを見つけるのが非常に困難でした。コレからはもうREV1にCV/GATE改造をしなくても良いのです!

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ARP ODYSSEY 通常版は2015年3月下旬発売予定
ARP ODYSSEY 数量限定版はどちらも2015年5月下旬発売予定。
価格は10万円前後が想定されています!

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