謎が謎を呼ぶJD-XAシンセが展示してあるRolandの一画は世界的ギターツールブランドBOSSのブースがあります。
技CRAFTから硬派な路線を突き進むBOSSらしい製品が Winter NAMM 2015 に登場です!
ES-8
BOSSからまさかのスイッチャーシステムが登場!先頃のBOSS名機コンパクトストンプの復刻版+α『技CRAFT』でアナログのストンプエフェクターの価値を再認識させたBOSSらしい製品ではないでしょうか。
大規模なマルチエフェクトシステムというと、技CRAFTまでのBOSSは、普通のギタリストであれば「もうお腹いっぱい」になってしまうほど膨大な数のエフェクトを搭載した大型マルチエフェクターがガラパゴス化していた感がありましたが、このES-8は他社STOMPも利用した本当の意味での、プレイヤーの望むシステム構築を叶えてくれる製品のようです。
ES-8は8chのSEND/RETURNを装備。この先に繋いだSTOMPを1から8までのフットスイッチを使い、予めアサインしたプログラム通りのルーティングに切り換えます。
詳細情報は後日発表になりそうですが、製品画像を見るとさらにコントロールinとEXP inが共に4つづつ。MIDI in/outもあり、モニターディスプレイにBPMが表示されたムービーもあることから、MIDI同期の可能性も非常に高いようです。
気になるのはフットスイッチのバイパス方式。一般的にはトゥルーバイパスが採用される事が多いですが、技CRAFTシリーズで新型のバッファーも開発されたことから、BOSSらしくバッファードバイパスになりそうな予感がします。
(夢のような要望になりますが、このスイッチングシステムにルーパーと簡易的なアンビエント系マルチエフェクトが搭載されていると非常に使い勝手も良いのですが…。)
これまでスイッチイングシステムは限られたガレージメーカーの独壇場でしたが、BOSSというワールドクラスの大ブランドが本格的なスイッチャーを投入してきたというのはエフェクター業界界隈で大きな変革の時を予感させます。
BB-1X
NAMM 2014で発表されたデジタルディストーションDS-1 X とデジタルディストーション OD-1X。
BOSSの新たな挑戦として販売された、型番末尾にXがついたSTOMP2種は繊細なダイナミクス表現とワイドなレンジ感で新次元のギターサウンドと称され、まだまだビンテージ主義が根強いギタープレイヤーの間でも好評のモデルです。
前置きが長くなりましたが、BOSSが作り上げた末尾「X」シリーズの最新モデル、ベース専用プリアンプ『BB-1X』がデビューです!
BB-1Xはデジタルの歪み回路を持つベース専用エフェクター。「DRIVE」で歪みを得ていくわけですが、マスターの音量を担う「LEVEL」と同軸になっている「BLEND」で原音と歪みをブレンドすることができます。これはSANSAMPベードラを始めベース用歪みSTOMPのスタンダードとなっている機能ですね。そして「LOW」と「HIGH」の2バンドEQ。
非常に気の利いた機能としてBB-1Xは、通常のベースアンプへ繋ぐ「OUT」とPAや手元のミキサーなどへそのまま信号を送る「LINE OUT」を装備しています。早い話がDIが必要ないということもあり、便利な製品となっております。
末尾「X」を引き継ぐBB-1Xはピッキングのダイナミクスを忠実に反映できるレスポンスを誇り、これまでのデジタル歪みにありがちな「誰が弾いても同じ音」というイメージを払拭します。歪みの幅も広く、音を暖かくサチュレートさせるだけからグランジーなファズまで自由な音作りができます。
軽くクランチさせたときの原音の個性を壊さず、パンチーで太いサウンドはまさしく上質のプリアンプのような反応です。このハイレスポンスでワイドレンジなサウンドはデジタル機器や新しい音響機器にも積極的な(新しいもの好きの)ベーシストにぜひ使ってもらいたいと思います。
これはヒットの可能性大!もしかしたら7弦以上のヘヴィな多弦ギタリストにも良いのではないかと興味を持っています。
FV-30H & FV-30L
ギタリストの足元を操るエフェクター達を一つにまとめ、マスターボリュームを操るRolandのフラグシップモデルFV-500シリーズから、よりコンパクトと頑丈性を実現した「FV-30H、FV-30L」が登場!
サイズはFV-500と比べて一回り小さくなっていますが、頑丈なボディはそのまま受け継がれておりアルミ・ダイキャスト製が採用されています。
「FV-30H」にはTuner Outが搭載されており、チューナーと接続することにより、ステージパフォーマンス中でも、瞬時に弦のチューニングをすることが可能です。
また「FV-30L」ではステレオ仕様となっているので、ギターのみならずシンセのボリュームを足元でコントロールが可能になります。そしてローインピーダンス設計になっているので、ギターのステレオディレイや、リバーヴといったエフェクタのコントロールとしても有効的なパフォーマンスが可能になります。
自身の足元のスペースをよりコンパクトにしたい方に使いやすいペダルとなっています。
VE-1
VE-1はボーカリストのためのアンビエンス系エフェクター。プロ・クオリティのエフェクトをワンタッチで簡単に作れ、操作できる設計です。
本機はエコー、リバーブ、を得意としますがその他に2人で同時に歌っているようなサウンドにできるDOUBLE、ピッチ補正からケロケロまで使えるPITCH CORRECT や きらびやかなボーカルサウンドを作るENHANCEなどのエフェクトも搭載しています。
理想はハウスエンジニアによるトータルサウンドを考えた上でのボーカルの音作りですが、快適なステージやカフェ、でいつでもお気に入りのイメージの声で謳いたいならこのVE-1のようなお手軽エフェクトは欠かせません。
お手軽と言ってもBOSS/Rolandのノウハウを注ぎ込んだスタジオクオリティのサウンド。プリセットを選ぶだけから上級者用にエフェクトパラメーターの細部を調整するまで、シンガーのこだわりや機材スキルに合わせて使える仕様となっています。機械音痴からリバーブマニアまで対応!
こういう路上ライブでも大活躍。そのために電池駆動が可能です。
またVE-1はADコンバーターを搭載。USB経由で繋いだPCのDAWに録音することができます。
いつでもどこでも歌いたい、もしくは歌うべき場所があるシンガーはこのVE-1に注目してくださいね。
コメントを残す