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AES 2014

AES 2014 : Arrival レポート!

AES 2014の舞台となるLAと昨年の会場 NYの2カ所からWレポート!これからの制作シーンを占うAES 2014 ショーレポートにいざ!

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AES 2014 Rock oNショーレポーターは今、アメリカ合衆国はLos Angelesで少し蒸し暑い風を浴びながらダウンタウンのオルベラを散策中です。

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1770〜1780年にスペイン人が開拓してLAが出来上がった歴史と、僅か3時間程度でメキシコ国境という地理的条件から、ここLAはヒスパニック系人種や移民が多く、暖かい気候もあいまって、このように異国情緒あふれた風景を見ることができます。

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賑やかなマーケットの中にある十字架のモニュメントには”El Pueble de Nuestra Senora la Reina de Los Angeles de Porciuncula”の文字が。天使達の女王の広場 という意味らしく、この中のLos Angels(ザ・天使)が地名になりました。

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こんな土地柄から生まれた音楽、その中でも特殊な存在が、街の名前までついている「LAメタル」。1980年代から1990年代初頭まで、モトリークルーやラットを代表として、奇抜なファッションと性的な表現で女性を中心に盛り上がったヘヴィメタルの一ジャンルです。

「1990年代初頭まで」と書いたのは90年代はシアトルから広まったグランジやシリアスでコアなヘヴィミュージック二人機を奪われてしまいました。

そんな時代の波をまともに受けた音楽シーンが存在したLAの大手新聞『LA Times』に今年7月、日本のメタルアイドルユニットBABY METALが取り上げられて話題となりました。

今年の7月にはレディ・ガガのフロントアクトとしてワールドツアーに参加したりと大活躍の彼女達。調べてみるとトイズファクトリーからデビューしているんですね。トイズファクトリーと言えばEARACHE RECORDSの配給元として日本に様々なエクストリームミュージックを紹介した功績がある(と勝手に)思っています)。

BABY METALもどちらかといえばヘヴィネス系サウンドの特徴を取り込んでいるためLAメタルとは違う方向性ですが、時代と共に流れ行く音楽シーンの一遍を垣間見た気がします。

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アメリカ大手の楽器店Guitar Centerのショーウィンドウ。ここでも日本人が評価されています。嬉しいですよ、これは。

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NY スタジオ訪問

さて、私がLAで明日からのAES 2014 ショーレポートの準備をしているこの時(腹が減ってはなんとかと言います)、もう一人のレポーターがAES 2013の舞台にもなったNY(ニューヨーク)で取材を行っています。画像が届いているので少しご紹介します。

NYに出向いたレポーターによる2つのスタジオレポートはまた別の機会にお伝えできると思います。どうぞお楽しみに

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ここはLAから東へ約2400マイルにあるNYのEastside sound Studio。熟練エンジニアでありオーナーのLou Holtzman 氏を筆頭に、グラミー賞を3回受賞、5回ノミネートという輝かしい経歴のMarc Urselli 、ラジオ局出身のエンジニアEric Elterman という実力派3名により運営されています。

Lou Reed、Les Paul、Sting、Eric Clapton、Buddy Guy etc… 音楽史に名を残すグラミー受賞アーティストの名盤を生み出した、アメリカ現代音楽史に書かせないスタジオがここEastside sound Studioなのです。
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6つの防音ブースを持つLive Room。
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使い込まれて傷だらけながらもしっかりメンテナンスがいき届いた楽器たち。
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Live Roomに併設されたメインルームがこのStudio A。メインコンソール Harrison Series 10B の上にはFocal SM9が。比類無き高レスポンスを誇るベリリウムツイーターとパッシブラジエーターによるワイドレンジな出音。2Wayと3Wayを任意で切り換えることでメインモニターとしてもミッドモニターとしても使用可能。

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続いてはNY大学のClive Davis Institute of Recorded Musicのスタジオにやってきました。ここの教壇で鞭を振るのは、手がけた作品がグラミー受賞10回、ノミネート26回という伝説のエンジニア Jim Anderson 氏!2008年〜2009年までAESの会長も務めたエンジニアの中のエンジニアです。

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その彼のお眼鏡にかなった機材の一つがこれ。Sym Proceed SP-MP4!何も足さず何も引かない原音そのままのサウンドを驚異的な高トランジェント特性でリアルに収録できる国産マイクプリをまさか Jim Anderson 氏 のスタジオで見つけられるとは。日本人として誇りに思います。

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広いライブルーム。さすが教育移管ということもあって清潔で整然としています。

AES 2014 in LA

舞台をLAに戻しましょう。

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ここLAにも超有名スタジオがあります。それがSteve Miller 氏が率いるOcean Way Recording。

このスタジオの広大なレコーディングブースで録音されたドラムサウンドはOcean Wayサウンドとも称され、ドラム音源としてリリースされたほか、最近では世界初のダイナミック・ルームモデリング・プラグインとしてUAD-2のプラグインとして加えられています。

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Rock oNはNAMM 2012 ショーレポートでディープなレポートを行っています。世界中のエンジニアが垂涎する最高のルームアコースティックを奏でるスタジオレポートをご覧ください!

>スティーヴン・ミラー氏の全面協力により実現したOcean Way Studioの全貌を大公開!!


この記事の作成現在、私は翌日にひかえたAES 2014 ショーレポート 1Dayに思いを馳せています。

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新登場の発表こそあったもののその内容がベールに包まれたままのマスタリングツール iZotope Ozone 6

公開されているプロモーションビデオからはGUIの変化と新追加されているプラグインの片鱗を見つけることができます。

1つのプラグインスロットに複数のプラグインを挿せるプラグインスイーツというスタイルでプリセットを使って素早い音作りができる本ソフト。

その一つ一つが精密な単体機なみのプロセッサーであることで現行のOzone 5がロングセラーを続けているだけあってそのバージョンアップに旨が踊ります。


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そして国産ブランドを代表するaudio-technicaからは長方形ダイヤフラムを搭載したAT5045の存在がアナウンスされています。
これもいまだ広告の1ページのみの露出で詳細情報はConfidential。楽器収録用途でありながら大型のダイヤフラムを搭載するという同社の挑戦を早く目の当たりにしたいです。
このAT50シリーズに搭載された長方形大型ダイヤフラムについてのメリット開発秘話についてはぜひこちらをご覧ください。

『AT5040 に見る未来のマイクロフォン史を築く技術的革新』 ~ AT5040 誕生から、オーディオテクニカ成瀬事業所視察まで~ Part-1
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マイクといえばNEUMANNからはまさかの U 47 FETが復刻との情報。元祖となるU 47 TUBEが真空管の生産完了によりモデルチェンジ。回路をFETに替えてデビューし、サウンドは違えど独特の魅力的なサウンドで70年代のあの音を作ったというサクセスストーリーを持つ名機です。会場からのレポートではその復刻の忠実度やさらに深い歴史にも触れてみたいと思っています。

このほかSSLが放つVPR 500スロットを搭載のオールアナログコンソール XL-Deskや鮮烈デビューの Apogee Ensemble 。もちろん加速度的に隆盛するネットワークオーディオとハイレゾ音源の未来。まだまだ語り尽くせない興味を抱えたまま、これからの制作シーンを占うAES 2014 ショーレポートにいざ!これから3日間のレポートにどうぞ誤期待ください!

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