2015年10月17日(土) Rock oN Umedaにて行われました、『今解き明かすマイクロフォン導入メソッド』 ~ノイマンU47FET等々リッチなサウンドとともに、マイク選びとマイキング導入編!~様々なブランドのマイク比較試聴が行える内容ということでたくさんのお客様にご来店頂きました。お越し頂いた方々、本当にありがとうございました!今回ご参加頂けなかった方の為に当日の様子をレポートいたします。Rock oN Umedaのリファレンススタジオはセミナー仕様に変更しております。
当日ボーカル素材を収録する様子を実演する為にレコーディングスタジオを再現するイメージで設営いたしました。モニタースピーカーの位置が不自然ではございますが、受講者の方により良い環境でご試聴頂けるような配置になっております。まずはどういったセッティングで行われたかをご説明いたします。
マイクプリアンプMANLEY COREのセッティングはマイクそのものの音を最大限にご試聴いただく為、コンプレッサーやイコライザーはバイパスしており、Protools HDXシステムにてレコーディングされた素材をSSL XL-DESKを介してFocal Twin6 Beにて出力しております。
セミナー時間内に全てのマイクををレコーディングするのは時間が足りない為、セミナー開始前に試聴音源のレコーディングを行っております。リファレンススタジオ外に設置されたボーカルブースはVERY-Qを設置しており、リファレンススタジオ内に配線されております。この配線をスタジオの壁に通す作業が一苦労でした汗汗
VERY-Q詳細はこちら
準備完了!マイクのレコーディング開始です!
今回ボーカル収録素材提供でご協力を頂きましたiycoさんも小粋な関西弁が飛び交うレコーディング風景にご機嫌の様子です。素晴らしい歌声のご提供ありがとうございます!
いよいよセミナー開始です!
スタジオ内は受講者の方々でカメラが入れないくらい満席です。
マイク選びの重要な要素を選抜して解説が行われました。
まず初めに挙げられる要素がダイヤフラムの大きさになります。ラージダイヤフラム、スモールダイヤフラムと良く聞く名前ではありますが、実際にどのような特色があるのでしょうか。解説をまとめてみました↓
その次に挙がってくるのが指向性です。マイクの指向性とはどの角度の音を明確に捉えるころができるか、どの方向に感度が高いのか、というのを指向性といいます。
主だった用途
単一指向性(カーディオイド)
レコーディング用途では一番ポピュラーな指向性になります。ボーカル・楽器など様々なシチュエーションで使用されます。
超指向性(スーパーカーディオイド)
テレビで音声の方が長い釣り竿のような物を持って収録されているガンマイクなどが挙がります。よく使用されているのがsennheiser MKH416といったマイクになるのですが、屋外で風の音や騒音が激しく過酷な環境下にある場合、ビームのように指向性が伸びており、ピンポイントで音声を拾うことができます。ですが超指向性のマイクがガンマイクでのみ使用されている訳ではなくボーカルでよく使われるSHURE BETA87なども超指向性になります。
指向角が狭くなるにつれてよって呼び方が変わることもあります。
スーパーカーディオイド>ハイパーカーディオイド>ウルトラカーディオイド
無指向性(オムニ)
主にエアーマイク、フィールドレコーディング、音響測定などの用途で使用される事が多くみられます。360°音を拾う事ができるので、その場の空気感を収録するのが得意なマイクになります。舞台や会議室などの収録で床に置いたり壁に貼り付けたりするバウンダリーマイクなどの半球無指向性マイクもあります。
双指向性
ラジオのトークなどで使用され2人の掛け合いでのパーソナリティーだと、正対しなければならない。距離はマイクによって制限されるといった問題はありますが、マイクのカブリの音がひとつなので、音が汚くなりにくいなどの利点がありますが、今回ご紹介させて頂くAEA N22が双指向性のマイクとなりますが、単一指向性のマイクと同様のシチュエーションで使用される事もあります。
テキストでの解説が終わり次は実演です!
レコーディング実演はアコースティックギターの収録を行い、マイキングの解説が行われました。
久保氏がまず行ったのは、アコースティックギターを自分で抱えてサウンドホール付近に耳を近づけてアコースティックギターを動かしたり、顔を動かしながら様々な角度からの音を確認することです。
その後ギタリストがレコーディングブースにて演奏体制に入り、マイクを設置いたします。
ギターリストが弾いた音を再度耳を近づけてマイクとの距離や角度を決めていきました。
こうして自分の耳をマイクと見立てて様々のポジションや角度で聴けば一番いい音でなるポイントがあるとの事です。
このポイントがマイキングポイントであり、この位置にマイクをセッティングすると久保氏は解説いたします。
ノウハウが詰まった解説から各レコーディング素材の比較試聴に入ります。
一通り全機種のマイク試聴を行った後でも、「U87aiとM149TUBE二機種を比較して聞きたい!」などセミナー終了後もリクエストが途絶えず熱心に皆さん比較試聴を行っておられました。マイク選びは非常に難しく、やはりマイク選びで悩んでおられる方は多いようです。
本日ご紹介したダイヤフラムや指向性などのスペックはあくまでマイク選びの参考までにしかありません。実際定番のneumann U87aiのスペックが高いのかかというと決してそういう訳ではありません。他にもU87aiよりスペックが高いマイクなどはたくさんあります。実際触って音を聴いてみるのが一番の近道だと思いますので今回のセミナーで使用した素材をご試聴頂けるようにご用意いたしました!
百聞は一聴にしかず!下記よりご試聴ください。
Rock oN Umedaでは専用ブースでお気軽に収録した音を比較試聴頂けます。マイク選びでお悩みの方はRock oN Umedaまでお気軽にご相談いただければと思います!
※ファイル名LCT940FET TUBE centerはPSU電源のAMPLIFICATIONをFET100%、center50%はFETとTUBE50%、TUBE100%
audio-technica
AT5040¥ 306,514
4枚の長方形ダイヤフラムを採用し、音の透明感と深み、その圧倒的な存在感を細部まで体感できるハイエンドマイク
audio-technica
AT4040¥32,184
ナチュラルでクリアなコンデンサーマイク。色んな用途に使えます。
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Phanthera¥255,000
高解像度かつシルキーなキャラクター(カーディオイド)のコンデンサー・マイクロフォン
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M147 Tube¥297,000
伝説的なU47とM49から受け継いだK 47/49デュアル・ダイヤフラム・カプセル搭載の真空管コンデンサ・マイク
LEWITT
LCT940¥175,000
真空管、FET、そして指向性。無限のバリエーションを司る自由を手にする。
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