• 2015.07.08

YAMAHA reface Debut! ハイグレード・コンパクトのテーマのもと名機のサウンドとコンセプトがグッと身近に!


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YAMAHA reface 予約開始!

遂に噂のティーザー広告のベールが降りた!

YAMAHAからrefaceシリーズ 4機種が一斉に登場!。時代を彩った名機達がいま、片腕に収まる手軽さで新たに生まれ変わりました!いち早く実機に触れ音を堪能してきたRock oN取材班によるレビュー&レポートをお届けいたします!このミニキーボード、甘く見ていたらヤケドしますよ!


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あのDXシンセが最新FM音源とタッチパネルを搭載して登場!ユーザー念願のエフェクトも搭載!



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シンプルなユーザーインターフェースながら、5種類のOSCプリセットと、LFO、AEG、FEG、エフェクターを装備。多彩な音作りができるVAシンセ!



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YAMAHA CPを含む全6機種の往年の代表的なエレピ音源を搭載!



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オルガン専用のOrgan Flutes音源を搭載。5種類の代表的なコンボオルガンの音色を搭載し、迫力あるオルガン演奏!

世代を超えて受け入れられる製品開発

某所にてrefaceの事前お披露目にうかがった際、YAMAHA担当者から興味深い話を聞くことができました。

YAMAHAでは1998年までにシンセサイザーを購入していた世代を『デジタルシンセ世代』、それ以降を『プリセット世代』『DAW以降世代』と捉えてマーケティングを行ったということ。

デジタルシンセ世代は大型のキーボードを自宅で楽しむことが難しくなってきているともききます。それとは対照的にプリセット世代以降は、フレキシブルな拡張性や利便性の高い機材を使いこなしながらもサンプリングでしか往年の名機の音色を味わうことができません。

その中で両者に受け入れられるシンセサイザー/キーボードを生み出したい、との思いからrefaceは生まれています。

refaceシリーズの設計思想と基本仕様

・HQ mini鍵盤を採用(37鍵盤)
・本体にスピーカーを搭載
・電池駆動
・AUX 入力 を搭載
・作りにこだわった、高級感ある筐体
・USB MIDI搭載。DAWシーケンサーで演奏可能
・2015年冬にはキーターアタッチメントを発売

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refaceはYAMAHAが新たに提案する「ハイグレード・コンパクト」キーボード。

refaceは本格的なキーボードを演奏してきた経験者が納得するクオリティで、自宅で楽しめる手軽さも持ち合わせるキーボード、ということを基本コンセプトにデザインされています。

YAMAHAはrefaceシリーズのためだけにHQ mini鍵盤を開発。ミニ鍵盤といえど本格的な弾き心地で、左右のぐらつきで不安を感じることはありません。鍵盤の奥で弾いてもタッチを正確に表現できるなど、玄人も納得の仕上がりです。それもそのはずHQ mini鍵盤はフルサイズの高級鍵盤と同等のパーツが使用されています。店頭展示が始まった際にはぜひRock oNにて、メーカーいわく「弾いていて飽きない」タッチを体感してください。

またボディやツマミなどのハードウェアも非常に上品でディティールの立ったシャープなデザインで高級感があります。実際に触った時の素材感もしっかりとしていて、refaceに対するYAMAHAの熱意が感じとれ非常に好感が持てました。

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そしてこれが嬉しい、本体にスピーカーを搭載、そして電池駆動!ライブ前やスタジオのコントロールルームではもちろん、自宅でちょっと膝の上に置いていつでも演奏が楽しめる。そんな使い方もできてしまいます。例えば、昔はバリバリ演奏していたDX-7を押し入れにしまい込んでしまったお父さんも、これなら家族に気兼ねなくキーボードを楽しめるかもしれませんね。

実際にスピーカーを鳴らしてみましたが、一般的に静かとされる部屋なら問題なく使える音量。他のアコースティック楽器との合奏やストリートで使うにはちょっと厳しいと思いますが、一人で遊ぶなら十分な音量です。Aux入力にミュージックプレイヤーを繋いでその音を鳴らしながら演奏を楽しむこともできます。このようなちょっとした遊びにも使えるのは嬉しいですね。アルカリ電池なら5時間は使えます。

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そしてrefaceの魅力は演奏を楽しむだけではありません。USB MIDI端子を搭載し、これを経由して接続されたPCのDAWのMIDIデータで自動演奏させることができます。(残念ながらこのUSB端子でオーディオ信号を送受信することはできませんが、録音する際はrefaceの良質なD/Aを通ったクリアでワイドレンジなアナログサウンドをオーディオI/Oに繋いでください。)ableton LiveやNI MASCHINEで打ち込んだMIDIデータをrefaceに送り込み、ライブ演奏することもできますね。後述しますが、DXとCSはかなり過激な音作りと音色変化が可能なため、アッパーなダンスミュージックにぜひ取り入れてほしいと思います。

reface各モデルは『DX』『CS』『CP』『YC』とそれぞれあの名機を元に開発されていることは説明するまでもないかもしれませんね。音源部分は全てデジタルでDX以外はモデリング音源。それぞれの詳細は次の章にて。

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今冬にはrefaceをキーター(ショルダーキーボード)として使えるアダプタも発売されます。DX-7を音源として使うための延長ショルダーキーボードコントローラーKX-1を思い出してしまいますが、これはreface本体をカチャリとセットして使うタイプ。遊び心満点ですね!

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キーボーディストでなくとも衝撃を受けた、reface DXはあのDX-7に代表されるFM音源を搭載したデジタルシンセサイザー!

4オペレーター、12アルゴリズムの最新FM音源を搭載し、DXファンから要望のあったエフェクトの搭載を32年越しで叶えました(涙)。そのエフェクトはディレイとディストーション。ディストーションは今やシンセサイザーの定番エフェクトになりましたね。歪みによって複雑な倍音変化をより強調したサウンドが作れます。そうです。refaceは使い方次第でかなり過激なサウンドを作る事もできるんです。それを可能にするのがタッチパネルによるコントローラー。

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この赤い矢印が4列並んでいるところがreface DXのタッチパネル。これを搭載したのはYAMAHA初ということ。reface DXに対するYAMAHAの本腰の入れ方がうかがえます。

DX-7のDATA ENTORYスライダーが今やこの形に。このタッチパネルを指で上下にスワイプすることで、対応するパラメーターが上下します。モードが変わるとこのタッチパネルがボタンとしても機能します。複数の機能を切り換えて使うことで省スペース化にもなっているんですね。

またrecafe DXはシンセサイザーにとしては珍しいLOOPER機能を搭載。シーケンサーではなく、まるでテープレコーダーの多重録音で音を重ねたり引いたりして楽曲に仕立てていくLOOPER機能はパラメーターの動きも記録可能。時間による音色の変化を重ねることで動きのあるサウンドを作れます。

DXといえば気になるのがプリセットのサウンド。FM BRASSやFM Padなどの印象的なあのサウンドは当時のまま収録されましたが、加えてWobble Bassなどの現代的なサウンドも収録。将来的にはDX-7のような、アーティストが作った音色のライブラリアンも用意したい、との意気込みも教えてもらいました。新進気鋭の若手アーティストやFMシンセの重鎮まで様々なライブラリがインターネットを通じて広がっていく世界がまたやってくる可能性があるということですね。



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DXシリーズ

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DX-7

1983年、当社初のフルデジタルシンセサイザー「DX7」を発売しました。FM音源によるエレピやベース、ブラスなどの斬新な音色は、まだ、アナログシンセサイザーが主流だった当時のポピュラーミュージックシーンのサウンドを大きく塗り替えました。また、「DXシリーズ」は、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)の搭載により、音楽制作シーンを大きく変えていくきっかけとなりました。

reface CS

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8ポリアナログシンセサイザーCS-80をフラッグシップに持つCSシリーズが現代版に。CSシリーズはアナログ音源ですがこちらはAN音源を搭載した8ポリVAシンセです。

LFOの波形はSINE波だけなどシンプルなパラメーターが特徴。しかし用意された5種類のオシレーターを 3つ、スライダーでミックスすることでバリエーション豊かな音作りが可能です。実際に弾いてみて音の太さとハりに驚きました。店頭に展示した際にはぜひ他のVAシンセと聴き比べてみてください。

またreface CSはreface DXと同じくLOOPER機能を搭載。これも各パラメーターの動きをそのまま記録可能なので、ウニウニとツマミを動かしながらライブで音を重ねることができます。

reface CSはSE的な複雑なサウンドよりも、いわゆる楽曲の中でシンセサイザーらしい存在感のあるサウンドで使いたくなります。Rockバンドのような分厚いオケにも負けないサウンドなので、ぜひそういうパワフルなアンサンブルの中で使いたいと思わせてくれました。



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CSシリーズ

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CS80

1977年に発売したコンボシンセサイザー「CSシリーズ」は、「DXシリーズ」が登場するまでの間に多くのモデルを発売しました。中でも「CS-80」は、スタジオだけでなくステージ向けの仕様も備えたフラッグシップのシンセサイザーで、同時に8音の演奏が可能、当時のアナログシンセサイザーとしては珍しかったタッチレスポンスやプリセットを備えていました。

reface CP

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reface CPのモデルとなったのはもちろん、国産ビンテージエレピの代表格CP70とCP80。実際に張弦構造を持ち打弦による現振動をピエゾピックアップで拾うという構造で独特の音色を、エレピ音源専用SCM音源で再現します。reface CPはこのCPだけでなくWr、Rd I、Rd II、Clvとという見慣れた名前を持つビンテージエレピのサウンドまで収録。これにToyピアノを加えて合計6種類のエレピサウンドを選択して使うことができます。

そしてreface CPはYAMAHAが誇るモデリング技術によるVCMエフェクトを搭載しています。TREMORO or WAH、CHORUS or PHASER、ANALOG or DIGITAL DELAY、そしてオーバードライブサウンドをシミュレートするDRIVE。これらを駆使して出来上がるサウンドは非常にバリエーション豊か。時間経過によって荒れてかすれ消えて行くアナログディレイサウンドは60’のジャムバンド。上品なトレモロはJazzyな大人の雰囲気を醸し出します。やはりエレピはDRIVEの掛け方が肝ですね。非常に楽しめます。

「エレピなのに37鍵じゃ音域が足りない」という声もありそうですが、reface CPは世界最小のビンテージエレピ(メーカー公称)であり、手軽さが魅力。ユーザにはこれにしかできない演奏や楽しみ方を発見していってほしいと思います。ちなみにこの日のRock oN取材陣の中で「発売されたら真っ先に弾きたいreface」のNo.1がこのreface CPでした。キーボーディストを惹き付ける魅力がにじみ出ているとでも言えばいいでしょうか。



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CPシリーズ

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CP70

1976年に発売した打弦式のエレクトリックグランド「CP70」は、その演奏性、可搬性が多くのアーティストのステージで認められました。表現力豊かで特徴的なサウンドは、今もなお数多く耳にすることができます。「コンボピアノ」すなわち“バンドで使うピアノ”というコンセプトは、現在のフラッグシップモデル「CP1」に引き継がれ、その表現力と演奏性は世界のトップアーティストから高い評価を得ています。

reface YC

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reface YCはYAMAHAのコンボオルガンYC-20のサウンドをAWM音源で現代に蘇らせました。

16′ 8′ 4′ のオークターブごとのサウンドをミックスできるドロ−バーにも似たトーンレバーを持つYC-10ですが、reface-YCはこれを継承。カチカチッと気持良いクリックを持つスライダーで音色をつくることができます。元になる波形はYC-10の他にH、V、F、Aという頭文字を持った合計5つのオルガン音色を持ちます。本体左にある金属製のバーはロータリースピーカーサウンドのOFF/SLOW/FASTを瞬時に切り換え可能。ライブで一気にヒートアップする時にぜひ使いたいです。

真っ赤な筐体の他、PERCUSSIONのスイッチやEFFECTのスライダーの丸さやカラフルさがなんともビンテージ感を漂わせてくれますね。これはたまらない意匠です。あとはYC-20のように低音域が黒白リバース鍵盤だったら100点満点だったのですが…。実際あれはベース音域の鍵盤を色分けで分かりやすくしたものなので、37鍵のrefaceには必要無かったのでしょうね。

某凄腕ジャズピアニストの女性がグランドピアノの上に真っ赤なシンセサイザーを置いてプレイしていますが、このreface YCも現行CPなどのステージピアノの上に置いて、ライブの時のサブキーボードとして使えそうです。



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YCシリーズ

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YC10

1969年に発売した「YC10」は、バンド形態の音楽が世界中に浸透し始め、ステージ用のオルガン需要が高まってきた時代に登場した、コンパクトで可搬性に優れたコンボオルガンです。また、1972年に発売した「YC45D」は、多数のトーンレバーに加え、瞬時に音色を切り替えられるプリセット機能やタッチビブラートを備えるなど、最新のシンセサイザーにも迫る斬新な機能を凝縮していました。当時目指していた「表現力の高い鍵盤楽器」というコンセプトは、現在のシンセサイザーにも引き継がれています。


シンセ大国のドイツやアメリカで広がりを見せるアナログシンセやモジュラーシンセの波が日本にも上陸してきた今。日本を代表するシンセメーカーが独自の路線を打ち出す中でYAMAHAはrefaceによって、改めて楽器を演奏するを楽しみや喜びを私達に届けようとしています。しかもそれは楽器メーカーとして始まり世界的な大企業にまで登り詰めたYAMAHAの『物作り』の精神を誇示するようなハイクオリティなコンパクトキーボードです。ただ懐古的になるのではなく、過去の資産を未来につなげるためにもう一度再提示しているかのようなYAMAHA reface。発売が待ち遠しいですね。


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