Rock oN Staff Blog！Mix Technicの深層世界！ : Part.1 メインヴォーカル編

歪みを付加して存在感を出す！

みなさんこんにちは！シンコーン清水です。みなさんはミキシングの際メインヴォーカルにどういった処理をするでしょうか。コンプ、EQで音作りをして……。様々な音が加わっていき「ヴォーカルが埋もれてしまっている？」そう思った時、みなさんはどうしますか？

今回はそのような時のちょっとしたテクニックをご紹介したいと思います。

今回ご紹介する手法は、音を歪ませたものを付加して存在感を出す方法です。高域の部分を歪ませた音を混ぜることによって、ヴォーカルが他の音に埋もれないようにします。EQで高域をブーストするのとは全く異なって、音に存在感や張りを与えることができます。

手順

①Voトラックを複製する。（複製したVoトラックにエフェクト処理をしていきます。）

②複製したVoトラックにEQをインサートし、バッサリLowをカットします。

③歪み系のプラグインで歪ませましょう。（今回はProtools搭載の Lo-Fiを使用）
DISTORTION,SATURATION共に0.5以下の設定でかけるぐらいです。

④コンプレッサーを深めにかける。（コンプレッサーにより、音の距離感をコントロールします。ガッツリ潰すと存在感が増します。）

⑤このトラックの音を元のVoトラックに薄く足します。まずフェーダーを一番下まで絞ってから、全体を聴きながら少しずつあげていきましょう。 元トラックとのバランスによってキャラクター、存在感などを調整していきます。

手順④のコンプでの潰し具合の調整などでも印象が変わっていきます。

どうでしょうか？

ヴォーカルに存在感が出ていませんか？音にきらびやかさも加わっているはずです。単純にEQでハイをブーストするのとは違った音色を手に入れることが出来ます。この手法はヴォーカルだけでなく様々なソースに活用可能です。音の存在感、明るさを出したい時には是非お試しください！！

おすすめプラグイン

今回の手法は倍音成分を付加することによって元の音に存在感を出すようなテクニックでしたが、そのようなサチュレーションプラグインには数多く種類が存在します。
同じ種類のプラグインばかり使うと音のキャラクターが被ってしまい効果が薄くなってきてしまうため、色々な種類のものを使い分けることをオススメします。
シンコーン清水的　持っていて損はない歪み系プラグインをご紹介！！

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今回ご紹介した、EQして、歪ませて、コンプで潰してという作業をひとつのプラグインで可能しています。歪みの種類も豊富で今回のような、脇役的使い方にも良し！ゴリゴリに歪ませるのに使用するにも良し！の使い道が多いディストーションプラグイン！！

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