• 2014.12.22

Rock oN Staff Blog! Outboardの深層世界!:Part2 .VPR シャーシによる音の違いはあるのか?!


本当にシャーシによる音の違いはあるのか?

皆さんこんにちわ!新人のシンコーン清水です!今回はXLDesk登場でさらに盛り上がりを見せているVPR Alliance対応モジュールの電源部分、いわゆるシャーシの違いでどれだけ音が変わるのかということを検証したいと思います。

検証に使用したのはこの3製品!


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api 500-6B ランチボックスは、すべてのapi 500シリーズおよび、VPR Alliance 規格に適合した各種モジュールが使用できるよう設計された6スロットラックです。これらのモジュールを自由に組み合わせ、オリジナルのチャンネルストリップや H/Aセット、アウトボードセット等を組み上げることが可能です。

500シリーズはコネクターが共通規格のため、この可搬型ケースに自由に組み合わせをアレンジして装着させることができます。たとえば 550Aと550B、さらには560…といったように。また、ランチボックスには電源回路が組み込まれているため、外付けのパワーサプライが必要ありません。ランチボックスは+48ボルトのファンタム電源も内蔵していますので、たとえばAPI512Cとはコネクタの15ピンで電圧供給されます。


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Sweet Tenは10スロットタイプのVPRアライアンス互換ラックシステムです。

背面には各モジュール毎にXLR入力端子(x1)・XLR出力端子(x2)が配置されています。
Purpleaudio社製モジュールをご利用の場合、2つ目のXLR出力はSplit OutputまたはCompressor Linkとしてご利用頂けます。

また、9番目のスロットにPurpleaudio ‘Moiyn’モジュールをセットすると、1~8のモジュールを利用した8ch/2outミキサーとして使用可能です。

※9番目のスロットはPurpleaudio ‘Moiyn’ ミキサーモジュール用コネクタが増設されているため、一部のVPR互換モジュール(シールドケース付きのモジュールなど)がご利用頂けません。


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500シリーズ・ラックとUSB2.0オーディオ・インターフェイスを一つの製品に組み合わせたモデル。

4モジュールのIn/Outに加え、S/PDIF入出力、アナログ・ステレオ標準フォーン出力、MIDI入出力に加え、マスタークロックと併用出来るワードクロック端子、同社Headpodゆずりの高品位ヘッドホン出力×2を搭載。

最大24bit/96kHzへの対応はもちろん、USB2.0設計ながら5msの超低レイテンシーを実現しており、インターフェースとしての基本性能も抜かりは有りません。各スロットにはそれぞれXLR入出力端子を装備しており、空きスロットはPCへのライン入力(インターフェースのインプット端子)として使えます。

さらに背面4slot分用意されたスイッチ『Analog/Chain/USB』の3項目に注目下さい。
●Analogスイッチでは各API500モジュールへの入力信号をUSBでPCへ送ります。
●Chainスイッチの時は、chainされた任意のモジュールを自動的に内部配線。つまり短いケーブルで背面モジュール接続を行う必要がありません。
●『USB』スイッチではDAWからの信号をUSB1本で500モジュールにインサーション可能です。500モジュールを活用したハードウェアMixでDAWにアナログの息吹を灯します。

また本機は4slot全体で880mA、1slotで220mA野電源供給が可能なスイッチング電源を搭載しており、VPR規格に準拠したモジュールはもちろん、複数のモジュールを追加した際に電源動作不良を起こすような事が限りなく少なくなりました。
まさに現在の音楽制作環境が待ち望んだVPRの形なのです。

それぞれ供給電流量が違う!

各製品はモジュールへの供給電流量(A値)に違いがあります。

A500-6B:215mA(1ch)

Sweet Ten:2.6A(10ch合計)

USB 500 Rack:220mA(1ch)

こちらも音の違いに影響するところではあると思いますが、実際にはどうなのでしょうか。

早速検証してみましょう。

SSL G Compのサウンドで検証!

使用するモジュールはSSLのStereo Bus Compです。


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Stereo Bus Compresser Module for 500 Series Rackは、SL 4000GシリーズのStereo Bus CompをAPI 500モジュール互換として発売したモデルです。

Stereo Bus Compresserは1980年代のSSLラージフォーマットコンソールSL 4000Gシリーズのセンターセクションに搭載されていました。このユニットは非常にシンプルで、出来上がるミックスのサウンドにパンチとドライブを加え、サウンドをより良く、よりパワフルにすることを目的として設計されており、あなたのミックスするサウンドに妥協のない一体感や強さをもたらします。

またこのユニットは優れた音響特性を持ち、世界有数のオーディオエンジニア達が多くのヒットミックスをクリエイトしてきたSSLサウンドのキーエレメントでもあります。この500シリーズラックマウント用Stereo Bus Compressorは、多くの500 Seriesラックユーザーの方々によって有効で必須のサウンドメイクツールとなるでしょう。

僕が打ち込みで作ったドラムループにSSLのStereo Bus Compを同じ設定で使用したときの音の違いを聞き比べたいと思います。

今回はProtoolsのハードウェアインサートで接続しまして別トラックにアウトしてレコーディングした音源での聞き比べをします。

設定

RATIO 3:1
Attack 30
Release Auto

-16dBの信号を入れて-4dBリダクションするように設定

Make Upでユニティになるようにキャリブレーションしました。

その状態でモジュールを入れ替えて録音していきます。(セッション96kHz24bitです。)

気になる音の違いは下のサウンドクラウドの音源にてお楽しみください。

何も通さずに録音したオリジナル素材と3機種で試したものの4種類の音源を用意しました。

みなさんいかがですか?

僕の感想にはなりますが、500-6Bは他と比べると低域成分が多い印象を受けます。Sweet Tenはハイよりな音像に聴こえますが、音のスピード感が出たように思います。USB 500 Rackは『500-6B』と『Sweet Ten』を足して2で割ったような、周波数特性的にはフラットでスピード感もありと言う感じで好印象です!

今回得られた音の違いは様々な要因が複合的に関連して出た結果です。あくまで主観的な意見を書かせていただきましたが、みなさんはどう思われましたでしょうか。これは好みが分かれるかもしれませんね。今後のシャーシ選びに迷っている方どうぞ参考にしてください!

シンコーン清水がお届けいたしました。

★Rock oNお取り扱いのVPR 500関連製品はこちら>


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