• 2014.12.11

Astell&KernがAK500Nを発表!エレガント&リッチな驚愕のデスクトップオーディオプレイヤー!


株式会社アユートは、Astell&Kernブランドの新製品、デスクトップ型オーディオプレーヤー「AK500N」を発表しました。さっそく製品発表会に足を運び、注目のプレイヤーの詳細をレポートします。

2月に発表されたAK240、その後に続いたAK120II、AK100IIなど、今年もAstell&Kernの目眩く新製品のリリースラッシュには驚かされるばかりでしたが、今年最後のビッグプロダクトが発表されました。その名も「AK500N」。これまでのポータブル製品のノウハウを結集、特に今年発売された第二世代のDAPの母艦となる、デスクトップオーディオプレイヤーです。いくつかの注目すべき機能をご紹介していきましょう。

まず一番最初に飛び込んできた機能が、「CDリッピング機能」。最高品質のリッピングエンジン”cdparanoia”をAK500Nに最適化しており、エンハンストジッターとエラー補正を採用、パソコンよりもぜいたくで高品位なリッピングを実現しています。ハイレゾが浸透してきた昨今でも、まだまだCDフォーマットでしが聞けない曲はたくさんありますよね。ハイエンドDAPは、ハイレゾだけではなく、CDクオリティのソースでもそのサウンドクオリティは十分に楽しるもの。すでに持っているCDのアーカイブ、またはこれから購入する新譜のCDも、AK500Nでリッピングすることでより高品位な音質で楽しむことができるのです。またグレースノートデータベースを使用し、アートワークやテキスト情報をインポートしてくれますのでご安心を。変換後のフォーマットはWAVもしくはFLACが選択可能です。これらの操作は、本体のタッチパネルで簡単に操作することができます。

音質に関わるところでは、電源に内蔵リチウムイオンバッテリーを採用した点が大きな特徴です。ポータブル機で培ったノウハウを結集し、パーフェクトノイズアイソレーションを実現しています。外部ノイズを徹底的に排除した設計で、電源リップルノイズも押さえているとこのと。AK240などの極めて優れたS/Nがデスクトップ機でも保証されていることが伺えます。バッテリーはフル充電でおよそ7時間の再生が可能、再生時以外、もしくは5%未満になった場合に自動的にチャージするシステムとなっています。

また「PCM to DSD」再生機能も本機の目玉機能です。たとえば352kHz/24bitのDXDファイルなどをDSD64(2.8MHz)に変換して再生することが可能です。DXDとは編集が不可能なDSDを加工するために変換するファイルフォーマットで、MERGING Pyramixなどが採用しています。この機能を使わない場合は、PCM192kHz/24bitに変換し再生します。

外観はAK240を踏襲した、洗練されたキュービックなデザイン。これはスイスはアルプス山脈のマッターホルンにインスパイアされたのだそうです。独特の陰影は、マッターホルンが持つ荒々しくも美しい、時間ごとに影をつくる様をイメージしたものとのこと。どこか崇高な佇まいは、この辺りに由来しているのでしょうか。また筐体は、1枚のアルミニウムブロックがら削り出しで一つ一つ丁寧に加工され作られています。ハイエンドオーディオプレイヤーに相応しい気品のある美しい外観を持つことで、所有欲は一層満たされますね。

次にネットワーク機能について見ていきましょう。DLNAを活用したスマホ、タブレット操作が可能となり、先に述べた第二世代のAKシリーズ(AK240 / AK120II / AK100II)との連動が嬉しい機能ですね。たとえば手元にあるAK240のライブラリーを、据え置きのAK500Nで再生することができます。会場ではアユートの藤川氏が、実際のデモンストレーションでAK240の「Art Blakey & the Jazz Messengers / Moanin’ 」を遠隔操作し試聴することができました。音の途切れもなく、非常にクリアな音質でした!

またデスクトップ機ならではの強力なストレージにも注目したいと思います。デフォルトでは1TBのSSDを搭載するようですが、最大4台のSSDにより4TBまで拡張することが可能です。SSDを採用することにより振動ノイズをシャットアウトしています。さらにRAIDを組むこともでき、モードも0〜5に対応。大切な楽曲データのバックアップ対策も十分ですね!個人的にはこのRAIDを採用しているところに、このAK500Nの計り知れないポテンシャルを感じてしまいます。制作サイドのプロフェッショナルユーザーにも、これには納得していただけることでしょう。

また多様な入出力に対応しているところも嬉しいところです。タッチパネル画面で入出力チャンネルを簡単に選べるのですが、RCAアンバランスはもちろん、アナログのXLRバランス、デジタルはAES/EBU、Coaxial、Optical、BNCまで、非常に充実しています。プロオーディオ機器との親和性も高く、思い切ってスタジオに1台導入してみてはいかがでしょうか?

気になるお値段ですが、これは予価160万円前後とのこと(為替の変動などで変更となる可能性もあります)。受注は2015年1月を予定(出荷は受注後約1ヶ月の予定)しているとのことです。また専用のアンプAK500A、電源ユニットAK500Pも順次発売予定だとか。プレイヤーだけでなく、その周辺機器まで純正で揃えるスタンスに完全にノックアウトされてしまいました!


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