Pedro Reyes氏 作 殺人兵器で作った楽器「DISARM」。破壊から創造へ、悲しみからHAPPYへ。

Sennheiserのオーディオリスニング用ヘッドホン MOMENTUMのプロモーションWebサイト「Sennheiser MOMENTUM」では、「MOMENTUM*」を持っている世界中の才能あるサウンド・クリエーターたち」を紹介しています。（*推進力。自身のアート活動に対して力強く邁進する力）

その中から筆者のIH富田が気になる一人のアーティストの活動をご紹介します。

Pedro Reyes / DISARM

「殺人のために作られた物を創造のための楽器に変化させるんだ。」そう語るメキシコの彫刻家Pedro Reyesは、メキシコ軍が犯罪者などから押収した6700点もの銃器（スクラップ済み）を譲り受け、それを素材とした楽器の連作「DISARM」シリーズを作っています。

WEB上にはそれを演奏するムービーが公開されていますが、そのほとんどが金属製なだけあってどれもこれもが硬質なサウンド。特に狙撃銃の銃身をネックにつかったエレキギターのディストーションサウンドは叫び声のようなカナキリ音を上げます。

あくまで私感ではありますが、彼のアート作品の完成は、楽器ができあがった日でもなく、その楽器でレコーディングを済ませた日でもなく、暴力から平和の時代へとシフトが完了したその日にやってくるのではないでしょうか。ジョン・レノンや喜納昌吉さんの「すべての武器を楽器に」を地でいくアート作品です。

Sennheiser MOMENTUM Pedro Reyes

Nik Nowak / Soundtank

DISARMに対し、それでも「戦闘ロボット、バトルタンクがかっこいい！」という男心はこの人のアートが満たしてくれます。Nik Nowak 氏の音響戦車「Soundtank」！

こんな戦車なら何台あってもいいですね。

TEDでこのコンセプトについて語っています。興味を持った方はぜひ。(Soundtankは6:30以降から）

Sennheiser MOMENTUM Nik Nowak