恵比寿ザ・ガーデンルームにてMusikmesse 2014にて発表された新商品を中心にYAMAHA、 NEXO、Steinbergの3つのブランドのNew Productsが紹介されました。
このイベントはプレス限定ではなく、webでの告知も有り、実際のユーザーも集い、YAMAHAスタッフに新製品の説明をじっくりと聴きこむ方が多かったのも印象的。更には豪華メンバーによりバンド演奏もまじえて、実際に商品を「見て・聴いて・触って」という ヤマハのポリシーを元に展示コーナーとプレゼンテーション会場が一体化したイベントに。ヤマハグループの最新機器・最新ソリューションが直に体験出来るこの機会を見逃さず早速レポート!!
Musikmesse 2014で発表されたばかりの新製品、今回の目玉であるYAMAHA QL5&QL1。Dante、ネットワークオーディを一気に身近なものとした大人気YAMAHA CLシリーズの弟分という位置づけです。
1987年に『DMP7』スタートしたヤマハのデジタルミキサーの進化の全てをコンパクトな筐体に凝縮。CLシリーズと違い、Audio I/OをBuilt-inしたオールインワンタイプのデジタルミキサーです。今までのYAMAHAの技術を惜しげなく投入した魅力にあふれた機種に仕上がっています。それでは、詳細をお伝えしていきたいと思います。
まずは、ヤマハ独自のVCMテクノロジー。このテクノロジーはRock oNとしても懐かしいYAMAHAの物理モデリングシンセサイザーVL1/VP1の生みの親『Dr.K』国本氏のチームにより開発された、次世代のモデリング技術。その中でもRupart Neve Design社とのコラボレーションによるユーザーの評価も高いEQ/コンプレッサー「Portico 5033/5043」を標準搭載しています。
そして、DanDugan Sound Design社のオートマチックミキサーを内蔵。シンプルなセットアップでベテランのエンジニアがオペレートしているようななめらかなフェーダーコントロール・自然な音量調整を実現します。DanDugan社はこの技術のリーディングカンパニーとして世界中の評価を集めています。今までも同等の機能を追加するオプションとしてMini-YGDAIカード”Dugan-MY16″提供されていましたがQLシリーズでは、なんと標準搭載。”Dugan-MY16″が定価¥300,000であったことを考えるとビッグな機能追加ではないでしょうか。
操作性に関しても、新しい試みが行われています。Touch and TurnとYAMAHAが呼ぶ新し操作体系をQLシリーズは搭載。大型のタッチパネルに表示されているノブにTouchして、アサイナブル・ノブをTurnする。どのノブか、、、、と探す必要はありません。まさにTouch&Turn。そのシンプルな操作系は間違ったノブを誤って操作してしまうといった事故の減少も望めるのではないでしょうか。実際にバンド演奏を交えながらのLIVEデモンストレーションも会場では行われていました。
次の説明では、今までも販売されていたのですがあまり紹介されることのなかったMY8-LAKEの紹介。高音質で評価の高いLAKE ProcesserがMini-YGDAIカードとして提供されています。定評あるスピーカーマネージメント機能までもをBuilt-inすることでYAMAHAのデジタルコンソールは新のAll-in-oneソリューションとして成立します。まさに、アウトボードいらずですね!!
機能性としてのTIPSはPort to Port機能。これは、QLのAudio I/OとDante I/Oを直結しQLをRemote I/O Rackとしても活用可能とする機能。CLシリーズとの組合せ、また、複数のQLシリーズの組合せでDante接続を利用することで、複雑なシステムアップ、今までのFOH、モニターコンソールの垣根を超えた使い勝手を得ることが可能となります。
また、オンボード搭載されたDanteオーディオネットワーク(もちろん2重化対応です)と MYカードスロットを2つ装備した優れた拡張性に加えて、 Dante Virtual Sound Cardを使用したNuendo Liveを使用した本格的なライブレコーディングへの対応。フロントパネルに用意されたUSBコネクターはUSBメモリを差し込むことで、Mster Busの2chのレコーディングを実現します。中小規模の現場にさらなるクオリティをもたらすメリットが満載です。
QL5は32+2フェーダー構成でモノラル64ch+ステレオ8chミキシングチャンネル、アナログ32入力・16出力という構成。
QL1は16+2フェーダー構成でモノラル32ch+ステレオ8chミキシングチャンネル、アナログ16入力・8出力という構成。
唯一48kまでの対応という点で改善を希望したいところですが、QLでの96k対応予定は今のところないとのこと。DAWコントローラーの機能も含めてそこはDMシリーズの後継に期待したいところですね。
QL1はオプションのRK1を使用することでラックマウントも可能なコンパクトな設計。簡易PAにさらなるクオリティーをもたらすことでしょう。
参考出品ですが、NEXO GEO M620 2WayフルレンジアレイモジュールとGEO M6B ベースモジュール
もちろん会場内のPAセットはNEXOで統一、AmpもDante対応なので、システムの組み上げもスピーディーに行えるのが魅力的ですね。価格は30万を切る予定とのこと、これは期待です!
メイン会場のロビーでは、その他のプロダクトがぎっしりと展示されていました。NAMM 2014でデビューのMGPシリーズ、MGシリーズもすべて展示。ハンズオンでの解説で対応してくれました!こういったコンパクトなモデルも進化をつづけ、上位モデルで開発されたエッセンスが投入されるのがYAMAHAプロダクトの魅力ですね。
よりラインナップが拡張されたYAMAHAコンソールが、様々なLIVEシーンで一層活躍する場面はもうすぐそこです!
Musikmesse 2014 YAMAHA QLレポートはコチラ!
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