• 2013.12.10

The SSL Legends連動企画〜歴史が裏付ける名プロダクト達〜『第一回:ALPHA CHANNEL』



大好評実施中のイベント『SSL Legends』皆さんご堪能いただいてますか?
常にレコーディングシーンを意識し、ユーザーの意見を積極的にとりいれ、未来のレコーディングシーンを意識した製品を続々と投入するSSLの企業姿勢は非常に印象に残ることと思います。
ただ、従来よりSSLのミキサーは非常に高価で個人で導入するには現実的に困難であったとおもいます。
ミキサーからモジュールを抜き出したノックダウン品、カスタム品はありましたが、SSLは多くのエンジニアにとって憧れでもありました。
しかしながら、数年前よりSSL経営陣より「SSLのサウンドをエンジニアに頼ること無く、もっと多くの人に届けよう。しかし、それはSSLの財産を生かした物でなくてはならない」という理念のもと、
徹底的なコスト管理のもと個人ユーザーでも比較的安価にSSLの製品が手に入るようになったわけです。
もうすでに、レコーディングのワークフローを個人ベースで行うということを既に予見していた訳ですね。
さて、そんなSSLのプロダクトを1つづつ連載形式でお伝えしようとおもいます。

Solid State Logic Alpha Channel

クオリティ管理を維持し、シンプルに機能を凝縮してリリースされたのがこのAlphaChannnelです。
Dualityにも採用されているVHD回路を搭載し、2次倍音(真空管に代表される厚みのある倍音)と3次倍音(トランジスタに代表される倍音。音が前に立ってきます)を効果的にコントロール出来ます。
ピュアなマイクプリに対し効果的に倍音を加えることによってあらゆるソースを柔軟に音楽的にアプローチすることができます。
私は何年か前にこのAlphaChannelをあるサンバチームのレコーディングで積極的に採用しました。そこではオーバーダビングも絡む非常に多くの楽器をレコーディングしました(その際、4chマイクプリであるVHD PREもあわせて使用しました)。非常に多くのトラック数をダビングすることを想定していたため、なるべくS/Nを高く保持する意味でも採用の決め手となりました。
ほぼすべてが打楽器で構成されるまさに倍音地獄のレコーディングなわけで、安易に録ってしまうとのちのち収集つかなくなる危険性がプンプンするセッションでしたが、このVHDツマミを積極的に採用することにより、
質感を整え、思った通りのキャラクター、押し出し感を録りの段階で得ることが出来、その後のMixが非常に簡素で楽になった経験があります。低ノイズで多くの楽器をダビングしてもノイズが気になることは有りませんでした。
そのときは、Analog in/outの接続としてPro Toolsに取り込みましたが、このAlpha ChannnelはライトリミッターをもったADコンバータが搭載されているのでDAWにロス無く信号を送ることも可能です!
EQも各楽器にトリートメントの意味で積極的に採用し(このEQもVHDとの絡みで面白い相乗効果を生んでくれるんですよ)、結果的に非常にスムーズにMIXができクリアな音場を保持出来ました。
現場の収録で大活躍をおさめてくれたこのALPHA CHANNELもお値段は¥113,000と個人ユーザーにも非常に手に入れやすい価格となっています!
「安いSSLでしょ。だからそれなり」との印象はこの際改めましょう!「SSLだけど安いんです!!」

歴史を紐解き、その魅力を知り、リアルを体感する。Rock oN渋谷店がお届けする超弩級イベント『SSL Legends』大好評開催中! 是非ご来店下さい!


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