【九州放送機器展2013】2Day レポート追加！九州最大のプロ機器展示会にRock oNレポート！

7月4日と5日の2日間に渡り福岡県の福岡国際センターで開催された『九州放送機器展2013』（Qshu Broadcasting Equipment Exhibition 2013）をRock oNレポート！

先日に引き続き九州地方は雨と落雷でお世辞にもよい天気とは言えない空模様ですが、関西や四国地方からの来客者も多く、賑わいを見せています。2日目のトピックをレポート！

RME Audio

MADI Router

NAMM2013で発表されたRMEの最新のMADIソリューションが、遂に日本上陸。展示がされていました。

中でも注目は MADI Router。今までRMEのMADI Routerはケーブル単位でのマトリクスしかできませんでしたが、iPadリモートでチャンネル単位でのマトリクスが可能に！GUIもわかりやすく、INとOUTを指で辿るだけで、パッチングが可能。

インターフェースとして非常にわかりやすい優れたGUIと感じました。煩雑に複雑になりやすいこういったマトリクスも、iPadのタッチパネルインターフェースだとこんなことができる！という提案を感じます。

発表時に不透明だったEthernet Portの用途ですが、まずはIPベースということではなく、まずは従来のBNC/光ケーブルの代わりにEthernetでの接続を可能にするという機能が実現されるということ。こちらもMADI over IPへの進化に期待をしたい部分ですね。

DSP JAPAN

Merging HORUS & Pyramix & Ovation

まずは、2Uサイズでなんと24chのMic Pre / AD / DAを搭載した話題のRavennaインターフェースと機能満載のHORUS。その特徴は、なんといってもDSD 10.4MHz対応！！先進性あふれるAudio over IP(Ravenna)でEthernet Cable１本でPCと接続し、Audio Interfaceとしての利用が可能。

Pyramixであれば、Mic Preのリモートまでも！！！それ以外のDAWだとしてもASIO機器として認識されるので、現在ご利用中のDAWでも利用も可能です。近日Mac用のCoreAudio Driverも登場するということで、期待が高まります。

次は、Ovation。これは、マルチフォーマットのプレイアウトサーバ。マルチサンプルレート、マルチコーデックのファイルを自由にハンドリング可能。どのようなファイルでも変換なしで直接読み込み、再生が可能な以上に使い勝手の良いシステム。映像も音声も、プログラムしての再生が可能です。

今回の展示では、タッチディスプレイを利用した、ポン出しとしての提案がされていました。非常にレスポンスが良く、音質に関しても定評のあるMergingのエンジンということで音質にこだわる方は、要チェックです！！

もう一つ、PyramixのPCの筐体が、ブラッシュアップ。2Uとコンパクトになり更にハンドリングしやすく進化をしています。

東陽テクニカ

RTW TM3-3G

人気のRTW 3に待望のSDIインターフェース搭載モデルが登場。以前より、噂のあったこの機種ですが、遂に実機の登場です。SDI エンベデッド・オーディオを測定が可能。サラウンドにも対応するコンパクトながら、トップエンドのモデルに匹敵する機能を提供します。

その優れた操作性は、まさにスマホなどのタッチパネル液晶と同一。スワイプすることで、表示プリセットを切り替えたりと、一歩先をゆくGUIをもちます。

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YAMAHA

NUAGE

やはりYAMAHAはNUAGEの展示。実機がしっかりと動態展示されていました。デリバリー開始直後ということもあり、注目を集め、次々とお客様が、質問を投げかけているのが非常に印象的。

ROCK ON PROでは近日中にデモ機の展示を始める予定ですので、どうぞお楽しみに！

★ Nuage、Nuendo 6、SPACE、ZynaptiqにAAXプラグイン！Post Inter BEE 2012セミナーのUSTアーカイブムービーを公開中！

エレクトリ

Peluso Microphone Lab

サウンドフェスタ2013（大阪）でお披露目となった新規取り扱いが開始となる話題の真空管マイクPeluso。ここ九州放送機器展でも出典されていました。

現在Rock oN店頭でも展開中です。詳しくはこちらをご確認いただきたいのですが、筆者が注目したのは電源モジュール。オリジナルを知っている方なら思わず、ニヤリとしてしまうほどの姿かたち、あのシボの入った鉄板のニュアンスまで再現されています。サビサビの物しか知らない筆者も新品の時はこのような姿だったんだろうな、と思わせる出来の良さです。

そして、新発見はU67のコピーモデルの指向性切り替えがなんと９ステップだったということ。オリジナルは、３パターン（omni、cardioid、figur8）だった物です。

これは、電源ユニットを各モデルごとに共通にしたためにそうなったということ。もちろん選択肢が少ないよりは、多いほうが嬉しいですよね！

非常にクオリティーの高いハンドセレクトされた真空管を使用した、こだわりのプロダクト。ぜひとも店頭で、そのサウンドをチェックください。

Peluso製品をeStoreで見る！

TAC system

Direct Out Technologies

EXBOX.UMA

遂に登場したAudio Interface機能付きのDirect Out製品！価格は画像の通り¥94,500。USB接続で最大32chのインターフェスとして、ASIO/Core audio機器として認識されます。

MADI以外にもADATをそなえ、モバイルレコーディング時のAudio Interfaceとして非常に高い利便性を備えます。

コストを押さえるのであれば、Presonus DigiMax D8との組み合わせ。クオリティーを求めるのであれば、RMEのMicstasyや次に紹介するANDIAMO.MICとの組み合わせということも考えられます。

柔軟にシステムに対応できる多チャンネルインターフェースの登場です！

ANDIAMO.MIC

人気のAD/DA MADIコンバーターANDIAMOに以前からアナウンスされていたマイクプリ搭載モデルが登場です！

32chのAnalog to MADIとMADI to Analogを備えた多機能コンバーター。その音色は、非常にクリアで色付けのない方向にチューニングがなされているとのこと。 今回はサウンドを確認することはできませんでしたが、試聴レポートを作成したいと考えています。ぜひともお楽しみに！

住友電工

thin ThunderBolt Cable

いつもRock oN店頭で販売させていただいている住友電工清野TB Cable。何気なく見ていると見慣れない細いケーブルが！！なんと新製品とのこと。

元々、柔軟性に優れハンドリングのしやすいケーブルでしたが、細くなったことで更に柔軟性を増しています。ケーブル系は、3.2mmと従来製品の4.2mmと比較すると、たった1mmのダウンですが実際は、かなり細くなったことが、画像からもお分かりいただけると思います。補足したことで、長さは、2mまでとなっていますが、価格の上昇も従来製品の+300円に抑えられているということで、使い勝手の良いケーブルの登場ではないでしょうか。

新しいMacProでは、Thunderboltが活躍をするはずです。今後のためにも是非チェックください。