本日の新商品内覧会に先駆けて9月4日に発表されたKROMEがいよいよお披露目!数ある音色の中でも特にピアノ/エレピ/ドラムのサウンドにこだわり、さらに同クラスのシンセにはない、高性能のカラータッチパネルも装備。制作にライブにあらゆる用途に対応するスペシャルシンセです!
KRONOS Xに代表されるハイエンドワークステーションは各社、「多音色化 / 多機能」を極めていますが、このKROMEはあえてキーボーディストが最も高クオリティを要求する「ピアノ」、ライブやレコーディングで多用される「エレピ」、ハードウェアシンセの弱点でもあった「ドラム」の3音色に注力。KRONOS Xから受け継いだこの理想的な3音色のために、ハードウェアとソフトウェアを磨き抜いたワークステーションシンセです。
音源の居所であるPCM ROMの容量はなんと約3.8GB。一般的な同クラスのPCMシンセサイザーが容量1GBも無いことを考えれば、これは驚くべき大容量と言えます!それもそのはず、KROMEの音源は最大48kHz 16bitのハイサンプリングレートで収録されていて、極めて高い音質のために通常の4倍近いメモリを搭載しました。
例えば下にご紹介するピアノ音源「German D Piano」はこれだけでKROMEの大容量ROMの多くを使い、その量は一般的なシンセの全音色の数台分に及びます!
● ピアノ
KRONOSのPCMライブラリー「EXs6 – SGX-1」から「German D Piano」を完全移植!贅沢にも全鍵盤フルサンプリングでノンループ。硬質で抜けるサウンドは分厚いのに暑苦しさが無く、ライブステージや重厚なオケの中でも埋もれることはありません。まさにこれこそ「KORGらしいピアノサウンド」と賞賛される音です!
● エレピ
こちらもKRONOSからRhodes MK I、Dyno、Wurlyの3種類の音色を継承。打鍵の強弱によるエレピ固有の振る舞いを極限まで再現するために「8段階のベロシティスイッチ」を搭載。そのためこれらエレピ音色はピアノと同様、一般的なシンセの全音色分に相当するROMが贅沢に使われています。
エディター内でアンプ、キャビネット、スピーカー、エフェクターを選択してキャラクター作りをすることも可能で、その温かく有機的なアナログサウンドは時代を超えて求められるエレピサウンドを余す事なく再現します。
● ドラム
これまでこのクラスのワークステーションに搭載されていたドラム音源というと、音作りの幅とクオリティに関してはPCのソフト音源にかなうものではありませんでした。しかしKROMEに搭載されたKRONOS譲りのJazz Ambience Drumsは、大容量を活かした贅沢かつリアルな音質を誇ります。またニアマイクのドライ音とアンビエンスをミックスすることが可能なので、最終的なミックスまで意識した音作りが可能です。
● ツボを押さえた数々の音色
この他にも「ワークステーション」として、ポピュラーでバリエーション豊かな音色を多数収録していて、まさに死角なしといったところです!
KROMEは鍵盤数の違う3つのバリエーションが用意されています。61鍵と73鍵モデルはKORGファンにはおなじみの「ナチュラル・タッチ鍵盤」を装備。88鍵モデルのみ、デジタルピアノSP-170と同じ「ナチュラル・ウェイテッド・ハンマー・アクション(NH)鍵盤」が装備されています。
※NH鍵盤は、低音部では重く高音部では軽くなるアコースティック・ピアノのタッチを再現した鍵盤で、KRONOSに搭載されているRH3鍵盤と比較すると若干軽めのタッチという印象です。
★価格を超えた高品質カラータッチパネル!
そしてKROMEの音色以外に特筆すべき点として「高品位なタッチパネル」が挙げられます。KROMEはWVGA 7インチカラータッチディスプレイを搭載!これはこのクラスのシンセとしては贅沢すぎる仕様ですね!驚くべきはそのレスポンスの良さで、例えば音色エディットのためにフェーダーやツマミを操作する際、サッサッと指先を素早く動かしても確実にそれに追従してくれます。この 軽快な使用感は最新技術の賜物で、なんとKRONOSのタッチディスプレイよりも高性能だということです!
この高機能のタッチパネルの実際の動きをこちらの動画でご覧ください!「KRONOS X開発インタビュー」でも登場していただいたKORG開発部庄下さんによるデモンストレーションです。
フラッグシップシンセサイザーKRONOS直系の「ピアノ」「エレピ」「ドラム」という黄金の3音色を持つKROMEは、レコーディングや制作の現場でもその威力を示すことでしょう。しかしKROMEの魅力はこれに留まりません!
KROMEは強く軽いアルミパネルを採用し、61鍵の重量はたったの7.2kg!88鍵ですら14.7kgという驚異の軽量化を実現しています。ステージの進行の確認に便利な「ストップウォッチ機能」や、「エフェクトON/OFFボタン」がソフトウェア内ではなく、ボディ上に付いていることなどを考えると、KROMEはステージ上で活躍するプレイヤーを意識した製品とも言えます!
KROMEが単にKRONOSの下位製品でないことはこれでお分かりになっていただけたことでしょう。卓越した音色を持つKROMEは、9月23日発売予定です!Rock oNでは初回台数限定で純正ソフトケースプレゼントの特典付き!
続いてKORGを代表するロングセラーシンセが進化を遂げた!「microKORG XL+」も初披露されました!
KORGのアナログモデリング技術の粋「MMT技術」を採用した太いサウンドのバーチャルアナログ音源と、エレピやCX-3のオルガンなどのヴィンテージキーボード音源を搭載した「microKORG XL」にさらにヴィンテージ系の音色を追加し、ボイシングを司るプログラムをブラッシュアップ!より自然にプレイヤーのフィーリングを表現できるようになりました!
歴代のmicroKORGシリーズに搭載されてきたグースネックマイクは+モデルにも受け継がれ、XLの特徴の一つでもあったプログラム・ジャンル・セレクターは現代的な仕様に厳選され直しています。新たに加わっている「DubStep」はWobble BassやリードSAWベースサウンド等のプリセットを搭載。ここまで荒々しい攻撃的なサウンドは、これまでのmicroKORG XLでは無かった音でしょう。
microKORG誕生10周年記念の限定からバリエーションモデルもアナウンスされているmicroKORG XL+の発売予定日は10月27日を予定しています!
この他にもバーチャルアナログ音源のみのmicroKORGとミニmidi鍵盤microKEYのカラーバリエーションも登場しています!
生誕10周年…日本を代表するシンセサイザーメイカーとしてのKORGとして歩んできたKORGの歴史の中で、microKORGは10年という月日を経てライトからディープまで幅広いユーザーを獲得してきました。これからも続くmicroKORGの伝説の経過地点に私たちはたどり着いた。そんなふうに感慨深く思いました。
カラーバリエーションと言えば人気の手のひらシンセサイザーkaossilator 2にパールホワイト・モデルもお目見え。丸みを帯びた筐体にやさしい白色がまるで卵を思わせる、オシャレでかわいいアイテムです。
プレイヤーが思い立ったアイディアを自動バッキング演奏でサポートする、KORG microARRANGERの上位機種 Professional arranger「Pa600」も発表。フル鍵盤を採用し、360種類以上のバッキングパターンを搭載。
PCベースのシステムでは到底かなわない、直感的で簡単な操作と手早さを備え、作曲初心者はもちろん、プロフェッショナルが素早くデモを作る際にも威力を発揮するキーボードです。こちらもKROME同様、大型カラータッチパネルが採用されています。
この他、ハローキティとコラボしたmicroPIANOに、KORG輸入事業部扱いVOXブランドのギター関連製品などKORGらしさが詰まった幅広いジャンルの製品群が発表されたこの度の新商品内覧会。音楽を愛し、楽曲制作や楽器演奏に親しむ全ての人にアプローチする新製品の数々はmicroKORGの歴史と共に「KORGらしさ」を存分にアピールする形となりました。
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