SSL Alpha-Linkシリーズの新製品!MADI I/Oにより最大80入出力を誇るDA/ADコンバーターAlpha-Link MX が公開!SSL本国のJames氏にその魅力を突撃インタビューしました!


伝説のミキシングコンソールSL 4000シリーズを筆頭に、プロ仕様のコンソール/アウトボードメーカー金字塔として君臨し続けているSSL(Solid State Logic)。

近年はDAWコントロール機能を搭載したハイエンドコンソールDuality SEや、ラージコンソールのAWS 924 & AWS 948、スモールコンソールMatrixなどのミキシングコンソールの他に、DAWコントローラーNucleus、16chサミングミキサーX-Desk、16×16のルーティングマトリクスX-Patchなど、他には真似のできない個性的な製品も数多くリリースしています。

そのSSLが「Alpha-Link MX 16-4」、「Alpha-Link MX 4-16」という2種類のAD/DAコンバーターを公開しました。

Alpha-Link MXはSSLが提唱する新世代AD/DAコンバーターです。アナログ16in/4outの「Alpha-Link MX 16-4」、アナログ4in/16outの「Alpha-Link MX 4-16」という2種類のバリエーションで、このアナログ入出力以外の仕様は共通です。デジタル入出力はMADIを装備し、Alpha-Link MXを4つカスケード接続することで最大アナログ80入出力を可能にします。Alpha-Link MXは現在、最大96kHzの対応ですが、年内に192kHzに対応したファームウェアのアップデータを公開することがアナウンスされています。

このAlpha-Link MXの魅力をさらに深く追求するため、Rock oNでは本国SSLのセールスマネージャーJames Motley 氏にメールインタビューを行いました!

  • Q.SSL ALPHA-LINKシリーズはどういった特徴の製品ですか?

A.まず最初に言わなければならないのは、ALPHA-LINK MXはSSL初のAD / DAコンバーターとしてリリースされたということです。非常に緻密な設計でありつつも1Uサイズに収められ、小規模から大規模まで様々なソリューションに対応できるプロダクトです。ALPHA-LINK MXは全てのALPHA-LINKユーザーからのリクエスト、フィードバックを元に設計されたSSL最新のコンバーターです。

  • Q.ALPHA-LINK MX 2機種が開発された経緯を教えてください。なぜ16in / 16outではないのでしょうか?

A.多くのSSLユーザーが二グループに分けられます。まず一つめのグループは「レコーディングがメインで、ミックスをDAW内部で完結させるユーザー」。この場合インプットは必要となりますが、アウトはモニタースピーカーとキューミックスのみで事足りてしまうことがほとんどでしょう。

そして二つめのグループは「アナログサミングを施したり、実際にミキサーを使ってミキシングをするユーザー」。このユーザー層の場合、ミキサーやサミングアンプに立ち上げるのでアウトプットは必要ですが、インプットは2mixをDAWに戻す程度で、そこまで多くは必要としないと認識しています。

市場にある16chのコンバーターは大抵がADかDAのどちらかであり、両方を兼ね備える商品というものはありませんでした。今回、そこにユーザーの理想を反映させ、それぞれのユーザーに最適な入出力を兼ね備えた事にMXの意味があります。

  • Q.SSL Webサイトに、ALPHA-LINK MXは「NEW GENERATION AD/DA」と謳われています。従来の製品と比べて優れている点はどこでしょうか?

A.ALPHA-LINK MXは、旧来の物より数値上はローノイズであり、より低いTHDに抑えることに成功しています。更に年末にはファームウェアのアップデートによる192kHz対応も予定していて、今後更に魅力的なプロダクトになっていくことは間違いないでしょう。ベータテストの段階では「ALPHA-LINK AX、 SXと比べてより正確なステレオイメージと距離感の再現性を持っている!」とユーザーからコメントをいただきました。面白い事に、その後ブラインドテストも行ったところ、結果的に半数の人がALPHA-LINK MXを好み、もう半分が旧来のALPHA-LINKが好きだとコメントしました。つまり、技術的な数値とサウンドは全く別ものということですね。

  • Q. ALPHA-LINK MXは SSL ALPHA-LINKの弟機と見ていいのでしょうか?

A.そうとも言えるね。ALPHA-LINK MXはSSLの品質とサウンドを、よりリーズナブルなプライスで実現しているから。

  • Q. ALPHA-LINK MXがプロユース製品であることに間違いはないと思いますが、コンシューマーにとっても有意義な製品と言えるでしょうか?

A. ALPHA-LINK MXはリファレンスレベルを 0dBFS =+14 to +24dBuで設定可能ですから、幅広いアプリケーションに対応できると言えます。特にシンセやアウトボード、ヴィンテージのミキシングコンソールと接続するときに非常に有効です。魅力的なところでMADI Xtreme 64とのバンドルもあるので、中規模のプロジェクトスタジオでも十分にその性能を発揮できますよ!

  • Q.SSLはMADI製品の開発に携わってきました。MADIシステムの将来性についてどう考えていますか?

A.1991年のAESで発表して、いよいよここまできたかという印象です。我々がMADIを開発し、ここまで熟成するまで長い年月を要しましたが、ようやくポピュラリティを確保できたと思っています。

Thunder boltは(特にアップルユーザーにとっては)魅力的なシステムですよね。しかし、業務において必要とされる長距離伝送の安定性と柔軟性に関してはMADIに分があると感じています。MagmaやSonnetのリリースするThunderbolt to PCIeシャーシとMADI PCIeのコンビネーションが実現されれば、256in 256outのシステムがラップトップでも実現できますね!

  • Q.今後、オプション追加の計画はありますか?例えばDELTA LINKがPro Tools HDXのI/Oとして動作したようにです。

A.たしかに、DELTA LINKはHDXとPro Tools 10の環境でも安定して動作していますね既に次に何をすべきかは考えていますよ。ただ今後のスタンスは、Avid Pro Tools 11がどう出るかによって大きく変わってきます。現時点では、答えを出すのは難しい状況ですが、AVBやUSB3、MADI等様々なデバイスの将来を注意深く見守って行く必要があると思っています。

  • Q.SSLの近況と、次にお目見えする新製品のことなど、教えてください。

A.次のIBC、AESで何かしらのプロダクトの発表が出来るはずです!SSLスタッフも今年が終わる迄は気が抜けない状態です!

Jim(James氏の愛称)とGM

  • Q.日本のSSLファンへのメッセージを。

A.僕は日本が大好きです!年末には日本に行く予定もありますよ!(またみんなに会えることを楽しみにしているよ!)今年もSSLをよろしくお願いします!

みなさんいかがでしたか?このインタビューでALPHA-LINK MXへの理解やその魅力がぐっと深まったのではないでしょうか。ALPHA-LINK MXの日本国内での発売日は近日を予定しています。詳細な情報が入り次第お伝えしますので、ご期待ください!

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