「ラウドネス」は今年の最重要キーワード！SteinbergがラウドネスメータープラグインSLM 128を無償公開しました。

テレビ放送業界で2012年10月1日オンエアから民放連のテレビ放送における音声レベル運用規準「T032」が開始されることが話題となっているます。そのキーワードが「ラウドネス」。

※ ラウドネスが分かりやすく解説された、ROCK ON PRO「なぜ今ラウドネスメーターなのか？」はこちら！＞

テレビを見ていて、「チャンネルを変えたら音が聞こえなくなった」「CMに入ったら音が大きくなった」などの経験はみなさんあると思いますが、
こういったことが起こらないように音量レベルをある規格で統一しようとしたとき、ピークやRMSだけでは対応しきれないため生まれた基準が人間の聴感特性を元に考案されたITU-R.BS1770ラウドネス測定基準です。

SLM 128はそのラウドネス規格の一つであるEBU R128規格準拠のラウドネスメータープラグインです。ハード/ソフトを問わず、ラウドネスメーターは高額なものが多かった中、まさかSteinbergが無償プラグインとして配布し始めたというのは驚きです。このEBU R128は国内の規格であるARIB TR-B032と測定方法に関しては同一の基準となっています。あくまでもEBU規格のメータではありますが、かなり精度の高い参考数値にはなります。

MAの現場から絶大な支持を得ているNuendoを開発し、放送業界との意見交換や技術力の高さで定評のある同社が開発していることもあり、その機能や信頼性は大いに期待できそうです！

ラウドネスによる音量管理は、放送業界のみならず、CM/放送音楽の作家さんや、TVでプロモの流れるアーティストさんにも関連するものになります。これまでラウドネスに馴染みのなかった方は、まずはSLM 128を実際に使いながら勉強してみてはいかがでしょうか。

• Steinberg SLM 128
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