• 2014.12.16

Apogee Presents Ensemble Special Session潜入レポート!


Apogee Ensemble Seminar Reort

1986年Sony,Otari等の業務用デジタルレコーディング機をブラッシュアップするApogee 924 & 944 Filtersを原点とし、初のStandalone A/D D/AコンバーターAD-500、DA-1000、そして、初の24bit Audio Interface AD-8000と数え上げれば切りがないですが、数々のイノベーティブな製品を提案し、やがてスタンダードになっていくデジタルソリューションのフロンティアとしての1つとしてApogeeは代表的なメーカーです。

特に2006年に発表された初のデジタルコントロールでのFireWireインターフェイスとして発表された「Ensemble」はその人気を不動のものとし、DAW制作環境のレボリューションを起こしたマイルストーン的な製品となりました。

あれから7年、ApogeeはさらなるDAW制作におけるステップを提案すべく発表された新製品はなんと黒いEnsemble!

よくある過去のプロダクトの単なるリイシューではない、Apogeeらしい新しい提案がつまった1Uの新製品「Ensemble」は僕らにどのような変革をもたらしてくれるのでしょうか?

2014年12月5日、都内はNK Sound Tokyoにて「Apogee Presents Ensemble Special Session」が開催され、Rock oNは鼻息荒く潜入してまいりました。
その模様をお届けします。



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Roger Robindoré
まずは、Apogee Electronics プロダクト・エバンジェリズム担当ディレクターRoger Robindoré(ロジャー・ロビンドーア)氏(以下、ロジャー氏)より、新生「Ensemble」について機能の説明が有りました。

新生Ensembleココがすごい!

  • 8つのマイクプリは75dBものゲインを稼ぐことが可能!そして、デジタル制御のステップゲイン方式により様々なソースに対し低ノイズ、低歪みのクリアなレベルコントロールを提供します。
  • Thunderbolt2接続により、従来のAudio I/Fではありえなかった超低レイテンシーを実現。そのレイテンシーは僅か1.1msec
  • フロントパネルに配置されたありそうで無かったリアンプファンクション!真空管のあたたかみを再現するJFET Inputを搭載。
  • ビルトインされたトークバックマイク、2系統のヘッドホンアウトプットなど充実したモニター機能も装備
  • 別々にアサイナブル可能な10chものアナログインプットを装備!
  • DAセクションには、プレミアムな品質の32bitDAチップ「ESS Sabre32」を装備。

制作やMixにおいてコンパクトかつ充沢な機能を盛り込んだ妥協を許さないApogeeの技術の粋を1Uに閉じ込めた新生Ensemble。

そしてここからはNK Sound Tokyoのオーナーでありエンジニアとして活躍するおなじみニラジ・カジャンチさんより、約2週間Ensembleのデモをした印象や、実際にボーカルをレコーディングして、特徴的なリアンプファンクションの実験が行われました。

NK SOUND TOKYO

ニラジ氏が実際にEnsembleを使用してレコーディングをしたピアノトラックとアコギのトラック。

Strymonニラジ氏はリアンプファンクションについて解説をしながらOutputを「Guitar Out」よりテープエコーを再現するエフェクター「Strymon El Capistan」を接続し、「Guitar Input」に接続しレコーディングしました。
ニラジ氏はディレイ、エコーなどのエフェクターを一度外部に出し、録音することにより、空気感、馴染み感を演出することを多用されるそうです。
エフェクトのドライとウェットを自在に調節し、既に混ぜた結果がわかっているような的確なバランス感には目を見張るものがあり、実際にリアンプされたテープエコーの響き、ゆらぎが、今回ゲストボーカルとして招待された向原 愛海さんの倍音、ビブラートと絶妙に絡みあうことで、おそらくDAWのみでは狙えないであろう有機的で幻想的な響きがスタジオに響き渡りました。

Neeraj Khajanchiギターのエフェクターのみならず、アウトボードのコンプ、EQなど積極的にインサートをすることによって、デジタルの枠をこえたアナログの音をさらに大きな器のデジタルで包み込む技術の進化による、積極的なアナログアプローチが見えてきますね。

AD16そしてDA16、そして今も自身のスタジオにてSymphonyを愛用するApogeeユーザーであるニラジ氏。
Ensembleの音質的な印象については、

ニラジ氏「中高域の印象は僕が今使っているSymphonyと変わらないのでボーカルの聞こえ方は変わらないとおもった。ちょっと下の感じローミッドがいい意味でモダンで今風だと思う。今の制作シーンにおいてはいい印象で受け入れられそうですね。」と音質についても太鼓判。

将来的なアップデートにより、Ensembleをデイジー接続も可能にする予定とのこと。

シンプルで難しい操作は全くないが、抜け目のない妥協のない技術と機能性。そして、制作シーンの未来につながる新たな独自のファンクションによるアプローチ。
販売価格は¥298,000(税込)、来春1月発売です。



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