本日11/12(土)Rock oN CompanyにLEWITT CEOのRoman氏がご来店。
素敵な笑顔が印象的なRoman氏。突然の質問にも快く答えていただきました。
ここぞとばかりにLewittのあれこれ聞いてみました!
Q:LCT550のセルフノイズ0dBはどのようにして実現したのか?
A:パソコンのファンノイズ等の指標で知られる0dB-A。いわゆるノイズフリーといった設計ですが、マイク本体の回路の改良、省パーツ化によりエレクトリックノイズを極限まで低減する設計に加え、マイク自体の感度を高くする2つのポイントによって相対的にセルフノイズ0dBを実現したとのこと。
因みに生産では、非常に厳しいパーツの選別、マイク1つ1つのノイズテストなどの工程を経てLCT550は0dBになるように厳密にマッチングされています。ということは、1本1本の組み合わせは必ずマッチドペアとなり、もちろん今日1本購入して、半年後にもう1本購入してもそれはマッチドペアとなっているとのことでした。
Q:Lewittのロゴはロゴマークの向きが多くの他社メーカーと違いマイクの裏側になっていますが、これには意図があるんですか?
A:2つの大きな目的があります。ひとつはマイクの前面からコントロールがすぐにアクセスできること。これは非常に重要です。
もう一つはステージやムービーに写った際LEWITTのブランドが認知されるようブランディング的なイメージがあります。
Q:AKGとよく比較されますが、LEWITTのコンセプトを教えて下さい。
A:もちろん、AKGとよく比較されることはあります。しかしながら、私達の製品をよくみてください。
AKGは音質こその進化はその歴史のなかでありますが、デザインは大きく変わらないままです。私達は先進的なデザインに加え、様々な新しい技術を製品開発に取り込んでいます。
将来を見据えたモダンなプロダクトデザインへの開発姿勢はLEWITTならではといえます。
USBマイク?否!これはモバイルレコーディングシステムだ。
新製品DGT650
そして、近日発売が予定されているLEWITTの新プロダクトDGT650も紹介していただきました。DGT650はMac,iOSにはCore Audio,WindowsにはASIOベースでつながるUSBマイクとなります。
マイクの中にADコンバータを搭載し、専用Appによるプラグアンドプレイですぐに収録できる製品です。
ここでさらにRoman氏に質問
Q:なぜUSBステレオマイクを設計しようと思ったのか?
A:ADコンバートに使われるチップはもともと2ch仕様となっている。多くのメーカーはそのうちの片側のみを使用しUSBモノラルマイクを設計しているが、LEWITTは元々その2chを有効利用しようと思っていた。
その結果、ステレオ、モノラル、モノラル+インストゥルメントと多くの用途がDGT650で使用できるように設計ができた。
4タイプのレコーディング・モードを搭載
DGT650はステレオ・モード、カーディオイド・モードに加え、同梱される上記インターフェイスを介し、カーディオイドモード+ライン入力2chを同時にとれるシンガー・ソング・ライター・モードそして、ステレオ・ライン・イン・モードをもっています。
また、リターンの音を聞いたりダイレクトモニタリングができるヘッドフォンジャックを装備。それらの切り替えをコントロールするMIDI端子もついています。もはやこれはUSBマイクとカテゴライズできないのではないでしょうか?
Roman氏曰く「これはモバイルレコーディングシステムだ!」と力強くおっしゃっていました。
製品発売と共に公開予定のiOS対応専用アプリです。これが非常によく出来てます!
New Recordingを押すとセッション設定をまず決めます。また、どのような環境で撮ったかなどを記録するために写真を貼りこんだり撮影することもできます。
実際に録音した画面がこちら。スワイプで拡大したり、スクロールさせたりすることも可能です。
また、タグやコメントも付けられますのでベストなポイントを記録したり、テイクの切れ目を管理したりすることもできます。
管理機能は抜群の快適さを持っており、収録した場所もGoogle Mapを表示し記憶しておくこともできます
いままでのUSBの概念をこえインテリジェンスな機能を持ち合わせたDGT650は来年1月頃に発売予定とのことです。とっさのスケッチやアクティビティなフィールドレコーディングにも最適な話題になりそうな製品となりそうです!
メーカーサイトはコチラ!http://www.lewitt.jp/LCT-Series/DGT-650/
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