KSE-1500の特徴はなんといってもコンデンサー型(電荷振動をマネージするバックプレートが生成する静電界に囲まれた低質量ダイヤフラム搭載)であるということ。マイク同様、小型ダイアフラムの高速振動ならではの優れたトランジェント特性を生かし、従来形式では再現できない『失われた音』を極限までおさえることで、極めて高い再現性の確立に成功。
最大24bit/96kHz対応の充電池式DACアンプ(Cirrus Logic製DAチップ搭載)との接続には、コンデンサーシステムに必要な低静電容量および高絶縁性を備えた専用ケーブルが付属。専用DACを用意しながらiOSやAndroidなど豊富なコントロール性も保持。4bandEQによるキャラクター調整、定番のEMIフィルターなどなどハイエンドを極めた逸品ではありますが、唯一イヤフォンの故障理由の99%と言われるケーブル部分が現状イフォン本体に固定されている仕様らしく可能なら改善して欲しいところですね。(接点を可能な限り減らしたいという意向もわかりますが)
会場ではKSE-1500の基本的なDAC機能を取り出した汎用ポータブルアンプSHA900も展示。
他にも既出製品ではありますが、MOTIVデジタルマイクロホン各種と専用iOSアプリケーションのコンビネーションを紹介。直感的なステレオ幅のコントロールにより音源や周囲の環境にあわせて指向性を最適化したり、ゲイン調整はもちろん、24-bit / 48 kHz 非圧縮レコーディングにも対応した利便性の高いソリューション。