AES2015開幕直前、突然のBig Newsに業界騒然!AMS NeveがBCM10/2 MK2を発表。Sidecarが復刻します!
AMS NeveBCM10/2 MK2はその名の通り、クラシックNeveサウンドを象徴するプロダクトの一つBMCコンソール(通称SideCar)の後継にあたります。元々はブロードキャストのメインコンソールの横に置きチャンネル数を確保するために生まれたSideCarでしたが、そのサウンドの素晴らしさとコンパクトさでミュージックプロダクションスタジオが真っ先に飛びつきました。
これの生産が終わり、その間に1073のデザイナーの一人であるGeoff Tanner氏率いるAURORA AUDIOがSidecarという製品をリリースするなど、Neve SideCarのいないスキマを埋めようとする動きがありましたが、遂に本家から1073モジュールと1272ミックスアンプを搭載したBCM10/2 MK2が発表されました!
現代的な要素を搭載したニュークラシックの到来、こんな進化を待ってました!!
現在わかっているメーカー公称情報
・CLASS A回路を採用したクラッシックNeveサウンド
・入力モジュールは、1073Nもしくは1073、1084から選択
・AUXにクラッシック1272バランスドミックスアンプ採用
・2モジュールの2264LB(API500モジュール)をミックスバスに搭載
・各チャンネルにダイレクト出力を搭載、Pre/Postインサート可能
・4 x AUX、1 x Stereo CUE、1 x Stereo MIX Bus、3 x 5.1 EXT IN&モニター
・各チャンネルにMix I/P、2 x ステレオエフェクトリターン
SidecarからBCM10/2 MK2への大きな進化ポイントは、マスターBuss chに2基のAPI500Slotを備えたところでしょう。
始めから2264LB(COMPRESSOR)が2基搭載されていますが、ここに1073LBEQ(EQ)やサードパーティー製のモジュールを任意で挿すことが可能です。API500Slotoの存在によってBCM10/2 MK2は、外へ開かれた新世代のsidecarとも言えるかもしれません。
BCM10/2 MK2 は今回ご紹介した10ch仕様モデルの他に16、24、32 のチャンネル数バリエーションがリリースされる予定です。 日本国内出荷は2016年1月。価格は日本円では未定ですが、USでは以下の価格が発表されています。
10ch…$74,950.00
16ch…$99,950.00
24ch…$149,950.00
32ch…$199,950.00
円換算すると約905万円(1$120.8換算)。1073×10本、1272ミックスアンプ、2264LB2基、コンソールのルーティング機能にモニターセクション…etc。これらの価値を考えると、905万円も決して高いとは思えませんね。
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