1987年に初のデジタルミキサー「DMP7」を発売以来、四半世紀以上にわたり、幅広い分野におけるデジタルミキサーの普及を牽引してきたYAMAHAから「CL シリーズ」の核となる要素をコンパクトな筐体に凝縮したオールインワンタイプのデジタルミキサー 『QL』シリーズ『QL5』&『QL1』の2機種 がMusikmesse 2014で登場!
最新CLはもちろん、YAMAHAデジタルミキサーの粋を集めたQLの特徴を列挙すると
●「CL シリーズ」直系のナチュラルサウンド
●「VCM テクノロジー」
● Rupert Neve Designs 社コラボによるプロセッシング
● Dan Dugan Sound Design 社による内蔵オートマチックミキサー
● Touch and Turn ノブと Selected Channel による直感的な操作性
● Audinate社オーディオネットワーク「Dante」標準搭載
● MY カードスロットによる優れた拡張性
● 自由度の高いリモートコントロール機能
これほどの性能を凝縮しながら『QL5』が予価220万、『QL1』が予価110万と魅力的なプライスを実現。可搬性・設置性が求められる中小規模のライブ SR やス ピーチイベント、設備音響などにベストマッチの逸品ですね。
●柔軟に拡張可能な真のオールインワン『QL』
『QL5』は、多彩なチャンネルレイアウトが可能な 32+2 フェーダー構成で、モノラル 64ch/ス テレオ 8ch ミキシングチャンネル、アナログ 32 入力/16 出力を搭載。
『QL1』は、16+2 フェーダー構成で、モノラル 32ch/ス テレオ 8ch ミキシングチャンネル、アナログ 16 入力/8 出力を備えながらコンパクトな筐体に搭載。
両モデルとも「CL シリーズ」などでも採用している Audinate 社のオーディオネットワー ク「Dante」に標準対応しており、低ジッター/低レイテンシーのネットワークを簡単に構築 可能。『QL シリーズ』のアナログ/Dante/MY カードスロットの各入出力を直結し、自在にルー ティングできる新機能「Port to Port 機能」を搭載しました。これにより『QL シリーズ』本体 を他の『QL シリーズ』や「CL シリーズ」の I/O ラックとして利用することもでき、ステージサ イドのモニター卓とリモート I/O ラックを 1 台の『QL シリーズ』でまかなうなど、幅広い活用 が可能になっています。
●「CL シリーズ」直系のナチュラルで音楽 的なサウンド
豊富に用意された内蔵プロセッシング群は、「CL シリーズ」 と同様に、「Premium Rack」「Effect Rack」「GEQ Rack」を用いてアウトボードをラックマウ ントする感覚で使用可能。
YAMAHA独自のモデリング技術「VCM テクノロジー」と、 伝統のアナログサウンドを現代に継承し続ける Rupert Neve Designs 社とのコラボレーション によって生まれたイコライザー「Portico 5033」とコンプレッサー「Portico 5044」を筆頭に、 レコーディングスタジオの定番アウトボードを再現した強力なプロセッシング群を自由に組み合わせる事で幅広い音作りを実現します。
●Touch and Turn ノブと Selected Channel を核とした直感的な操作体系
タッチパネル上で調整したいパラメーターに触れ、画面右下に ある Touch and Turn ノブを回すというシンプルなアクションをベースとしているQLシリーズ。広いタッチパネルには、セレクトしたチャンネルのパラメーターがズラリと表示されます。まさに言葉の通り、Touch & Turnの操作性が斬新!!
専用の操作子で直感的にコントロールするヤマハデ ジタルコンソール伝統の Selected Channel や、主要パラメーターを割り当て可能な User Defined Keys、画面上の User Defined Knobs との組み合わせによって、アナログミキサーに慣 れた人もデジタルミキサーに慣れた人も快適に使えるユーザーインターフェースを実現します。
●収録はもちろんDante(Ethernet)Cable1本で!!
CLシリーズと同等の機能になりますが、Dante Audio Networkを流れる任意のチャンネルを接続したPCにDante Virtual Card Softwareをインストールすることで録音が可能。このアプリケーションの導入で、Ethernet PortをAudio Interfaceにすることが可能となります。
Ethernet Cable1本で最大128chの収録が可能なシステム。バックアップの全く同様のシステムを組むだけという手軽さも魅力のコンサート収録システムの構築が可能です。YAMAHAからは、録音に特化した動作の軽いNuendo Liveもリリースされています。CLには1ライセンス同梱されていましたがQLシリーズではどうでしょう?用途が広がりますね。
●QLシリーズへの期待、そして今後のYAMAHAコンソールの向かう先
非常に使いやすい仕様で、スタンドアローンのコンソールとしてもCLの拡張用にも使いやすい製品。多様途に活躍の場を広げられる可能性をYAMAHAがけん引するAoIP規格DANTEとともに感じさせてくれます。この仕様ならば制作現場でも使いたいと感じるQLシリーズですが、やはりSR用ということも有り48kHz止まりというのがなんとも残念。収録では、96kHzが徐々に活用され始め、その臨場感、高い再現性に注目が集まっています。近い将来96kHz対応のDante対応コンソールが登場してもらいたいと感じてしまいます。
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