毎回BIGな楽器ショーで新作を順調に発表してくれるシンセサイザー/キーボードメーカーのNord。 今回のミュージックメッセ 2014ではNAMM2014で発表されていたNord A1のモジュール版「Nord A1R」を発表しました。
Nord A1/A1Rはアナログモデリングシンセサイザーで、Nordleadの上位クラスの製品です。
Nord社のシンセサイザー/キーボードは、コントロールできるパラメーターのほとんどがボディ上部の操作子にアサインされていて、深い階層に潜ることなく直感的な音作りができることが大きな特徴の一つです。 これが世界中のライブプレイヤーから愛されている理由の一つでもありますが、このA1/A1Rはさらにその音作りのしやすさにメスを入れた快作です。
A1/A1Rに搭載されたショートカット機能は、例えば「OSC CTRL」ツマミを回すことでPitch、Detune、Noise、Sync…などの調整したいパラメーターをセレクトして「OSC CONFIG」ツマミで数値を変えていくという機能です。
これならあちらこちらのツマミに手を伸ばすことなく、同じポジションでさっと音が作れます。従来モデルのように触らない事もあるツマミが極端に減ることで、ボディ天板もスッキリとしますね。
肝心のサウンドはというと、A1/A1Rはアナログ信号独特のリアリティを再現する、全く新しいサウンドエンジンを搭載しています。ポリフォニック数も24と十分。
Moog LadderタイプのフィルターとTBフィルターの2種類のフィルターと全く新しいコーラス&アンサンブルエフェクトが暖かく立体感のあるシンセサウンドを醸し出します。 この他Up/DownとRandomを備えたアルペジエーター、インターナルや外部のMIDIテンポにシンクすることができるマスタークロック機能も搭載しています。
もともと完成度が非常に高いNordシンセでしたが、そこに甘んずることなくプレイヤーのニーズに応えたハイエンドシンセ。鍵盤モデルのA1は1459ユーロで4月発売。モジュールモデルのA1Rは1259ユーロで6月に発売予定です。
こちらはおなじみのNordブースのライブステージ。Nord PadをトリガーにしたNord Drum2と、iAppのNord Beat 2を組み合わせて、ファンキーなエレクトロチューンを生演奏してくれていました。 曲の基本はNord Beat2によるシーケンス。そして即興的な演奏はNord Padと、使い分けての演奏です。
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