IBC 2014 NHKのブース!まずは入口付近に展示されている8k 60Pのデモ映像を鑑賞。
こちらは画面の周りに通称『額縁スピーカー』が12本設置されていて、擬似的に22.2chのSuper Surroundを再生しています。画面上下に5本ずつ左右に1本づつと、これまでの『額縁スピーカー』からは考えられないほどスピーカーの本数が減っています。
この本数ならば、と思わせる台数にまで来ていると思いませんか?現状では調整を行った1点でしかその実力派発揮できないということなので、視聴エリアの拡大が課題だとお話を伺いました。
展示の中心は、8K 120Pのカメラ2台。うち一台は3版式の巨大なカメラです。Rec.2020に対応した広色域のカメラ。撮像板も巨大なため、プリズム含めどうしてもこのサイズになってしまうということ。
ここで、カメラに驚くほどの本数が接続されていたBNCケーブルが見当たりません。見慣れた光のケーブルだけです。質問すると他チェンネルに分割していたベースバンドシグナルをシリアル化し光伝送で送り出すことに成功しているとのこと。接続もかなり具体的になってきていますね。
そして、こちらが8kが身近になっていることを強く感じさせるコンパクトなカメラ。
こちらは単板式の撮像板としてコンパクト化を測ったモデルだということ。出力回線も光になっているのでハンドヘルド可能なカメラが登場したということになりますね。接地性も良いため、FIFA World Cupの8K撮影はこちらのカメラで行われたそうです。
120pという高いフレームレートは果たして必要なのか?と思う方は多いと思います。120pといえば映画が24pなのでその5倍のフレームレートです。しかし、このように比較をしてみると像の流れのないクリアな画像は120pのほうが確実に上手。解像度が高まったことで同時にフレームレートも高めないと動きの早い対象はクオリティーが落ちてしまいそうです。
先ほどのカメラからの光回線は現場用のものですが、システムアップの際には、BNCにも見えるこちらの光回線を考えているとのこと。
コネクタは抜け止めのついたBNCのような形状ですがなんとケーブルは光ファイバー。このコネクターの中に24本の光ケーブルが入っているということです。8K 120PはHD-SDI換算では48本分。同軸で通すには現実的ではないこの規格を具体化する、この光による伝送は有効だと感じます。
4Kですら3G-SDIを4本ということになっています。この光コネクター変換技術が普及すれば今まで通りに1本のケーブルでまかなえるようになるのではと大きな未来を感じるプロダクト。
日本発の最新規格としてこの8K Super Hi-Visionを応援してきたいと思います。今後もそのプレビューなどの情報を発信していきますので、機会があれば是非とも実際にその実力をご覧になって下さい。
渋谷のNHKスタジオパークでは毎日8Kの映像が見れます(http://www.nhk.or.jp/studiopark/exhibition/shv.html)。また9/23まで幕張メッセで開催中のSPACE EXPOで特設シアターでの8Kの映像公開が行われています。(http://www.space-expo2014.jp)
Writer Y.maeda
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