IBC 2014

IBC 2014:YAMAHA

遂にYAMAHAからDante /MADI変換のI/O『RMio64-D』発表! そして大幅な新機能搭載を果たしたCL/QL V3.0も年明けのリリースを発表!

YAMAHA at IBC 2014

IBC 2014 YAMAHAブースではDante /MADI I/O『RMio64-D』が登場。

RMio64-Dは単体での使用もできますが、YAMAHA CLシリーズ、QLシリーズ、Nuageとの親和性が高く、2015年1月に公開予定のCLシリーズ、QLシリーズのVer3では、タッチスクリーンでRMio64-Dがマウントできるようになり、DanteパッチおよびSRC設定をコントロール可能になるとのこと。

またNuageでは管理ソフトウェアのNuage Workgroup Managerからリモートコントロールが可能です。

YAMAHA at IBC 2014

RMio64-Dは最大641in / 64outのDante / MADIコンバーター。異なるデジタルフォーマットを一つの機器で扱う際に懸念されるそれぞれのクロックの違いによるノイズの問題は、MADIの入出力それぞれににサンプリングレートコンバーター(SRC)を搭載し、Dante側のクロックと干渉させないことでクリアしています。

YAMAHA at IBC 2014

Danteと共にMADIも同軸とオプティカルの冗長化が図られており、クリティカルな業務を確実に遂行します。さらにMADIはMADIスプリット(ループバック)機能を搭載。これは同軸またはオプティカル入力の信号をもう一方にも出力できる機能です。

これらと共に使用することでAoIPをSRや放送の現場で活用できるようになります。

YAMAHA at IBC 2014

YAMAHA at IBC 2014

続いてIBC 2014で同社の最先端デジタルコンソールCLシリーズ / QLシリーズのVer3 が発表されました。

2015年1月からYAMAHA Webサイトで無料公開されるとのこと。

レポート動画の中でYAMAHAPA事業部マーケティングの今井 氏が話していたブロードキャスト向け機能がこちらです。

・5.1 Surround Panning
5.1サラウンドパンニングに対応。タッチパネルやノブによる定位の設定が可能です。また、Mix to Matrixを使用することでISサラウンドの制作、Mix to Stereoを使用することでステレオダウンミックスの制作も行えます。

・Surround Monitor
スピーカー間のレベル差やディレイ調整も行えるモニターアライメントにも対応。

・Dugan Automatic Mixer in GEQ Rack (QLはV1.0より搭載)
独自のアルゴリズムによるオートマチックマイクロフォンミキサーで定評のある米Dan Dugan Sound Design社との協業により、Dan DuganオートマチックミキサーがCLシリーズに搭載されます(QLシリーズにはV1.0より搭載されています)。

最大16チャンネルのスピーチマイク回線のゲイン配分をリアルタイムで自動最適化し、熟練したオペレーターが操作をしているかのような、スムーズで自然な音量制御を実現。

・Buss Comp 369 in Premium Rack
研究開発センター国本技師率いるK's Labによる新開発のバスコンプレッサー。放送局やレコーディングスタジオなどの現場で絶大な信頼を誇る定番コンプをVCM (Virtual Circuitry Modeling) テクノロジーによりモデリング。

Buss Compという名の通り、ステレオミックスにインサートすることで、音圧を確保しながらレベルを揃えるだけでなく、サウンドに温かみを加えることが可能です。ブロードキャストだけでなくライブサウンドでも幅広く活用できるバスコンプレッサーです。

・Mix Minus (CLはV2.0より搭載)
中継用途などで必要とされているミックスマイナス機能に対応します。シンプルな操作で特定チャンネルの信号を特定のバスからカットします。中継先のレポーターに対してレポーター自身の声を抜いたミックスを素早く送りたい場合に活用できます。

・Frame Delay
音声信号に対して、映像信号は時間軸で遅れてしまうことが多いため、それをオーディオミキサー側でディレイを使用し一致させることが求められます。その設定単位としてフレームを選択できるようになります。各種フォーマットに合わせて最適なフレーム単位を選択することが可能です。

YAMAHA at IBC 2014 YAMAHA at IBC 2014

続いてライブサウンド向けに強化/追加された機能はこちら。

・8 Band PEQ in GEQ Rack & Effect Rack
GEQ RACK / EFFECT RACKの選択肢として8バンドPEQが選択できるようになります。

・Real Time Analyzer
EQチューニングをサポートするためのツールとしてリアルタイムアナライザー(RTA)を搭載します。CUEしたチャンネルの周波数スペクトラムが新設したRTA画面で表示できるほか、PEQやGEQ画面上で確認しながらEQ調整することも可能です。

・4 User Defined Key Banks
User Definedキーの利便性をさらに高めるため、4つのバンクを導入します。キーが足りないという状況を解決できるだけでなく、用途ごとにバンクを分けることで使い勝手もより高まります。

・DCA Assign Selection for Scene Management
リコールセーフ、フォーカスリコール、グローバルペーストの設定項目にDCAが追加されます。これまでシーンメモリーを管理する際に他パラメーターも含めてALLでしか選択できなかったDCAアサイン設定が個別の項目として新設されます。「チャンネルネームとフェーダーとDCAアサインのみセーフする」といったより高度な管理が行えるようになります。


以上がCL / QL V3のメーカー公称情報となります。QLシリーズに至ってはV1からV2をとばしてV3へと一気にバージョンアップ。元々はCLシリーズへの要望の応えるためのバージョンアップだったそうですが、まだV1だったQLシリーズの手を取るような形で共に強力な進化を果たします。

Writer IH Tomita

YAMAHA

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