専用インターフェイスを介して接続されたスピーカーを専用ソフトウェア GLM(GENELEC Loudspeaker Manager)を使って制御する、「GENELEC SAM(Smart Active Monitor)システム」に新製品3機種が登場!
2Wayスピーカー『8320A』『8330A』
8000シリーズと同フォルムの 2Way Biデジタルアンプモデル。これまでSAMラインではウーファー6.5インチの8240Aが最小モデルでしたが、それを超えるミニモデルがウーファー4インチの8320A(左)です。サイズ的には8020と同じで、再生周波数特性55 Hz – 23 kHz (-6 dB)、アンプ出力 Woofer 50 W + Tweeter 50 W となっています。
もうワンサイズ上の8330A(右)は5インチウーファー、45 Hz – 23 kHz (-6 dB)、Woofer 50 W + Tweeter 50 W。8030Bと同サイズです。
おなじみのこのでざいんのキャビネットは他の機種同様に、リスニング・ポイントによらず優れた周波数レスポンスを実現するDCW(Directivity Control Waveguide)とMDE(Minimum Diffraction Enclosure)が採用されています。
ネットワークを組んだスピーカーをそのシステムごと理想的なモニター状態へチューニングできることがGENELEC SAMシステムの最大のメリット。ガラス張りの部屋、形がいびつに入り組んだ部屋などでもベストなモニタリング環境を構築できます。ネットワーク化できることを考えると、サラウンドなどの複数のスピーカーが必要な環境でそれがさらに活きてきます。
この度の小型モデルの登場は、あまり大規模なルームを持てないMAスタジオや個人作家、果ては個人ユーザーまでターゲットにしたSAMの広がりを予感させますね。もちろん音響的に悪環境の中継車の中でもSAMは活躍します。
サブウーファー『7350』
8インチウーファー、22 Hz – 120 Hz (-6 dB)、クロスオーバー50 – 100 Hz (in 5 Hz step)のサブウーファー。7050Bと同サイズで、8320Aや8330Aとベストマッチする仕様です。
GLM Ver 2.0
Genelec SAMシステムの頭脳を司る専用ソフトウェアGLM(GENELEC Loudspeaker Manager)がV2.0にバージョンアップ。
これまで以上にグラフィックが美しく見やすくなったことと、こちらも新しくなったネットワークアダプタと専用マイクに対応しました。
GENELECではこの新製品の紹介と共に、非常に分かり易いSAMシステムの開設ムービーを作りました。会場内でもながれていたのですが、Webにも掲載されていたのでそちらをご覧ください。
今回のコンパクトシステムといいプロモーションムービーのデザインといい、やはりGENELECはSAMシステムの裾野を一般ユーザーにまで広げることを目論んでいるように思えます。
GENELECの大人気8000シリーズも今年で10周年を迎え、またこれから新しい製品展開を指定校とするGENELECの動向が気になります。
アルミダイキャスト素地のキャビネットにGENELECイメージカラーのグリーンのスピーカーネット。10周年記念カラーで限定販売されます。日本での発売日など詳細は近日お知らせします。
Writer IH Tomita
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