映像の世界は4Kに向かって邁進中ということで様々な機器が登場していますが、やはり先陣を切っているのは撮影機器ではないでしょうか？
Sound Deviceでは今回PIX-Eシリーズを発表。写真はトップモデルのPIX-E7。7inchディスプレイに1920×1080解像度LCDを搭載。スマホやタブレットにも使用されているGollira Glass 2を搭載して、野外での撮影も安心して使用できます。その堅牢性は、Field Recorderの経験が生かされているはず。ヒストグラムやベクトルスコープなども表示できるのですが、ディスプレイがタッチパネルとなっているので簡単にアクセスできます。TapZoom機能で気になるところに瞬時にフォーカスも可能。しかも瞬時に画面が切り替わるため操作の手を止めることはありません。もちろん、画面下部に実装されているボタンからもコントロールが可能。
背面に搭載されているUSBポートへmSATAベースの専用ドライブすることで収録にも対応。しかも4K収録です！Apple ProRes 4444XQ 12-Bitに対応！！しており、mSATAドライブの容量は128GBから1TBまで対応です。
こちらはSony α-7SへMovcamのケージキットを用いての使用例。中間モデルのPIX-E5で5inchディスプレイに1920×1080解像度LCDを搭載。こうやって見ると、なんとも小型ですね。α-7Sもさほど大きいカメラではないのでいかにコンパクトにまとまっているかがわかりますね。PIX-Eシリーズは外部電源が必要なものの、α-7SからHDMI2.0でケーブル１本で出力してPIX-7へ入力しています。
こちらはHDMI入力とSDI入出力の端子。MINI BNCではなく、標準のBNCなのが嬉しいですね。さすが Sound Device。もちろん3G SDI対応です。同シリーズの最上位機種であるPIX-E7ではディスプレイが7inch 1920×1200の解像度となります。どのモデルもmSATAベースドライブを使用しているため、手頃な価格でドライブも揃えられますね。
ちょっとした事ですが、4Kで収録した信号を1Kにダンスケーリングして出力する機能も持っています。一眼レフ系のカメラはほとんどの機材がHDMIでの4K出力それをPIX-Eシリーズで4K収録を行い、SDIで離れたところのバックアップレコーダーに1K収録。現場での使い勝手、その後のワークフローを考えた仕上がりです。
こちらはSL-6（写真上）。688のアクセサリーとしてワイヤレスシステム拡張ユニットです。バラバラになりがちなワイヤレス受信機を１ユニットにつき３台までここにまとめることが出来ます。まとめて装着したアンテナ線をまとめて集約することで、システムをシンプルにすることが可能です。それだけではなくSuperSlopに対応したミキサーと受信機へ電源を供給でき、アイソレートした12Vやバッテリーアウト、USB A端子でのDC OUTPUTを搭載。SL-6を使うことで、いかにシステムをシンプルにできるかがお分かりいただけますでしょうか？？こういったちょっとした気遣いが、機動性を求められる収録現場で何事も変えられないメリットとなることをSound Devicesは知っています。こういったところがこのメーカーの製品が世界中で愛され、信頼されているということではないでしょうか。このSL-6もちょっとしたアイディアによる機器というよりもまさにアクセサリーなんですが、会場でも熱心にその仕様を確認する姿を多く見かけました。そのメリットをわかりやすく伝える動画がメーカーから公開されています。こちらも御覧ください。
そして今回ファームウェアのアップデートが発表されたPIX240i。新たにSony PMW F55に対応しました。英数以外のドライブ・リール・シーン名をブロックするなど、様々な改修が加えられ、ますます使いやすくなっています。日本や韓国では今後オリンピックも控えているため、こういった機器はアジア圏でいち早く導入されそうですね。東京オリンピックも５年後で、あっという間。これらの機器が現場で導入されていることでしょう！
Writer：Akao
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