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NAB 2015 / musikmesse 2015

NAB2015:AVID Connect新製品レビュー

今年は大物新商品が多数登場!!Live SoundからはAVBとDanteの両方に対応したS6L、Video からは待望の4K対応インターフェイスDNxIO登場で、ますます目が離せないAvid。

AVID Connect
今年は大物新商品が多数登場!!VENUE | S6L、DNxIO、ISIS1000の登場で、今年もますますAVIDから目が離せません!!

ついにLive Soundに待望の新製品登場!その名もVENUE | S6L!!

AVID Connect
様々なアーティストがワールドツアー等で指名が多いVenueに、ハイサンプルレート対応のフラグシップモデル、その名もVENUE | S6-Lが登場です。

2005 年に初めてVENUEが登場して今年で10周年。Profile、Mix Rack、SC48、一番新しいVENUE | S3X-Lと、様々な規模に合わせたラインナップで充実しているVENUEシリーズ。その多様なラインナップと一貫した操作性で、国内でも様々なライブハ ウス、野外イベントなどで愛用されてきました。国内外で愛用者の多いVENUEシリーズにフラグシップとして新たに名を連ねるのがこのVENUE | S6-L。2013年に発売されたVENUE| S3X-Lの上位機種という位置付けです。従来のVENUE Surfaceは名前を変え、S6L-32D/S6L-24D/S6L-24の3種類に。そしてFOHはE6L-192/E6L-144の2種類。Stage BOXはStage 64と名前を変え、それぞれが大幅にパワーアップ。

今回の搭載された新機能はざっと下記の通り。ご覧の通り新機能満載ですね。

1. Ethernet AVB、Dante 接続対応

2. 最大4つのタッチスクリーン搭載

3. ハイサンプリング対応

4. Thunderbolt OptionカードによるPro Tools 接続

5. I/Oチャンネル、Mix busの拡張

6. プラグインスロットの拡張

7. 外部ワードクロックに対応

もちろん、従来の機能も搭載。バーチャルリハーサル機能はもちろんのこと、HDXカード搭載による64bit AAX DSPプラグイン対応、電源やStage 64との接続のリダンダントも万全です。

1. Ethernet AVB、Dante接続対応

中でも一番大きなインパクトはEthernet AVBとDanteに対応したことではないでしょうか。今までのVENUEではStage BOXとの接続はMADIをベースとした独自規格を使用しておりました。接続方法はBNCでしたので、最長でも100mまでしか延長できないという弱点が ありましたが、今回はEthernet AVB接続、しかもSFP(光伝送)に対応したということで、最長500mまで延長することが可能になりました。
そして、なんといってもDante接続対応になった事は衝撃です。今まではEthernet AVBかDanteかの2者択一だったのですが、今回のS6Lではなんと両方を搭載。今までにはなかった拡張性が広がりました。

2. 最大4つのタッチスクリーン搭載

コントロールサーフェイスであるS6Lに搭載されたのは12.1インチのタッチスクリーン。従来のVENUEシリーズは必ずディスプレイとマウス・キー ボードを接続しての操作でしたので、意外にマウスの置き場所に困ってしまうパターンが多かったと思います。専用フライトケースにマウス・キーボード用の引 き出しをつけていた方も多い筈ではないでしょうか?今回のS6Lではタッチスクリーン対応になったので、オペレート中にいちいちマウスを引き出してコント ロールする、という煩わしさから解放されます!
また、S6のモジュールですでに搭載されている高解像度OLEDディスプレイも本体に搭載されたことにより、明るい場所でのオペレートも楽々こなすことができます。

3. ハイサンプリング対応

ライター個人としても大変待ち望んでいたハイサンプリング対応。昨今の音楽制作では必須項目となりつつある96kHzでの作業環境が、ついにライブでも 対応になります。今までは直接Pro Toolsを接続してしまうと48kHz固定でしたが、S6Lではライブの空気感をそのままハイサンプリングで収録し、パッケージに収めることができますね。

4. Thunderbolt Option カードによる Pro Tools接続

ハイサンプリング対応と共にぜひ活用したいのが、このThunderbolt Option。従来ではFOHにHDxカードが搭載され、DigiLinkで接続していましたが、S6LではThunderbolt Optionカード登場。直接コンピューターにThunderboltケーブルだけで接続可能となりますので、Pro ToolsはHDXカードすら必要なくなるということですね。とってもシンプルで、まさに理想の形です。

5. I/Oチャンネル、Mix busの拡張

Stage 64と名前を新たにしたステージBOX。VENUEシリーズでは最大で48chインプットでしたが、今回のStage 64ではその名の通り、最大64chインプット可能。アウトプットも32chまで拡張可能です。そして、パワーアップしたStage 64を最大3台まで接続可能になったE6L。なんと最大192chインプットまで可能になりました。今までの倍のチャンネルを1台でオペレートできるよう になったということで、いかにE6Lがパワーアップしたかがお分かりいただけますでしょうか?もちろん、そんな膨大なチャンネル数を一人でオペレートする のは困難な話ですが、S3L同様、同じシステム内に複数のS6Lを使用できますので、ハウスオペレートを複数で行ったり、またモニターエンジニアのために 回線をスプリットする必要もありません。さらに、Mix Busも最大64chに。現場での自由度が格段に上がりますね。

AVID Connect

そのほか、E6L 自体にHDXカードが搭載されたため、64bit AAX DSPプラグインに完全対応や、プラグインスロットが最大200スロットに増えたことからも、いかにS6Lシステム自体がパワーアップしていることが伺え ますね。また、Surface側にアナログ・デジタル入出力を8系統づつ搭載されたのも、オールインワンだったSC48を除くと初の試みではないでしょうか?
ユーザーの希望をふんだんに搭載したVENUE S6Lシリーズ。出荷は年末頃を目指している?と非公式の話も。今から待ち遠しいですね。

VENUE S6L

フラグシップモデル登場か!?DNx IO登場!

AVID Connect

そして、今回発表されたDNx IO。約9年ぶりとなるハードウェアの新製品です。先月MOJO DXの生産の完了が発表され、ビデオインターフェイスとしてはもうハードウェアは作らないのではないか?とまで噂されていただけに衝撃が大きい製品です!

注目の機能はこちら

・4Kに対応したフォーマット

・リアルタイムまたはアクセラレートされたエンコード・デコード機能

・電源2重化

最大のポイントはなんといっても最大の目玉は4K対応!先に対応していたMediaComposer 8にインターフェイスも追いつく形となりました。中身はパートナーシップを契約しているBlackmagic Design製のようです。もちろん、新しいコーディックのDXxHRもリアルタイムでエンコードするなど、スペックは非常に高いことが伺えますね。対応フォーマットはSD、HD、Ultra HD、2K、4Kとのことなので、Nitris DXの上位機種という位置付けです。ビデオハードウェアが出るということで、生産完了されたMojo DXの後継かと思っていたので、さらにびっくり。

また、エンコード・デコード処理がリアルタイムまたはアクセラレートで処理されるそうです。2Kや4Kなどの高解像度映像の編集はコンピューターの負荷がとてもかかるので、そういった意味でもリアルタイム処理やアクセラレート処理ができることで、コンピューターに対する負荷の軽減も期待できます。なお、オンボードDNxHRのアクセラレータ処理機能については、年末に対応予定とのことでした。ということは、年末にソフトのアップデートが発表されるのでしょうか!?

電源が2重化されているということで、より冗長性が強化されたユニットとなっていますね。また、フロントやリアパネルを見ても電源らしいボタンは見当たりません。この辺りは既存のBlackmagic DesignやAvidのハードウェアと同じで、コンピューターと連動して自動的に電源ONになることが予想されますね。

AVID Connect

気になるリアパネルを見ると、4K対応のQuad SDIが2種類あります。こちらは12bit SDIとDual 3G SDIにも対応だそうです。どのようなフォーマットのSDIも受け取れる一歩進んだ設計ですね。接続自体は従来のPCIeに加え、Thunderboltが2ポート搭載。デイジーチェーンも対応しているようです。Blackmagic Designからすでに発売されているUltra Studio 4Kに似ていますが、ビデオやオーディオの端子が明らかに多いので、さらにハイスペックのようですね。AVDIのリクエストで新しく設計した全く新しいモデルだということです

また、今まで別ハードウェアやPCオンボードを使用していたRS232の9Pinポートですが、インターフェイスに搭載となりました。ワークフローのファイルベース化が進む日本でもまだまだ現役の9Pinコントロールが搭載されたのも嬉しいですね。2系統用意されているので、9Pinマスターと9Pinリモートのように使い分けができる可能性が非常に高いですね。Pro Toolsでも対応してくれることを期待します!!

発売時期は2015年秋ということですが、半年前でここまで製品が完成しているとなると、早く発売して欲しいところですね。実機を触るのが待ち遠しくてなりません!

DNx IO プレスリリース

合わせて発表されたMedia Composer First

AVID Connect

Firstの名前を見て、ピンと来た方もいると思います。そう、Media ComposerのFree版ですね。クラウド上3つまでのでプロジェクト管理ができ、最大でVideo 4トラック、Audio 8トラックまでの対応です。エフェクトやプラグインも標準搭載しているので、すぐに編集作業ができます。もちろん、マーケットプレイスでプラグインを購入することも可能。

実材にプロの現場で使用されているMedia ComposerとPro ToolsがそろってFirstをリリースしているということは、プロが使っているソフトをそのまま無料で使えるということです。冷静に考えるとものすごく贅沢なことですね。日本でもMediaComposer、Pro Toolsは第一線で活躍しているソフトの代表です。今まで使用したことのない方はもちろんですが、現在使用している方は最新機能をチェックするという意味でもぜひ使用していただきたいアプリケーションです!

Media Composer | First

エントリーモデルのISIS1000登場

AVID Connect

世界中で導入されているISISシリーズ。特にフラグシップであるISIS7500は日本国内でも放送スタジオやポスト・プロダクションでストレージソリューションとして活躍しています。その信頼性をより手頃な価格で、かつ作業効率を高めるようにデザインされたシステムが今回発表されたISIS1000です。

Avid MediaCentral Platformの新製品として発表されたISIS1000。昨年発表されたISIS2000とは位置付けは異なり、先ほど述べたように、ISIS7500とISIS5500のエントリーモデルとしての登場です。

接続クライアント数は最大は最大24人までとなっており、ISIS5500の半数。1台あたりの容量は20TB(使用可能容量16TB)で、4台まで拡張して最大80TBまで容量が拡張可能です。1BOXあたりの速度は300MB/sとなかなかこれはHDDと別に搭載されたと言っているSSDがキャッシングをしているのではないかと思われます。拡張することにより帯域も1200MB/sまで増設可能。もちろん既存のISISシステム同様、Media ComposerやPro ToolsなどのAvid製品だけではなくAdobe PremiereやApple Final Cutなど様々な編集システムのストレージソリューションとしての利用が可能です。

当然ISISシリーズなので、電源やOSなども2重化。エントリーモデルとはいえ、高い冗長性が保たれています。

AVID Connect

発売時期は2015年秋ということで、今年の秋は新製品のラッシュになりそうですね。残念ながらAvid Interplayファミリーには現在対応していないとのことですが、この容量サイズであれば、クライアント数台を接続して共用ワークストレージとしての導入も良さそうですね。注目の価格は、200万前後になる模様。中小規模のプロダクションでも導入しやすいレンジに安定感の高いソリューションの登場です。こちらも今から発売が待ち遠しい製品です。

ISIS | 1000

Sibeliusもサブスクリプションに対応

Sibelius・Sibelius Firstで作成した譜面をiOSやAndroidに対応したAvid Scorchで読み込んで演奏者に渡したり、Sibelius | Cloud Publishingで譜面を配信・販売するなど、より楽曲提供の場を広げているSibelisファミリー。
今回、Sibeliusもライセンス携帯がPro ToolsやMediaComposerと同様に、永続ライセンス版・サブスクリプション版の2パターンとなり、1年のサポート&アップグレードプランが付属します。
また、Microsoft Surface Pro 3 Penへの対応も発表しました。実際に五線譜に書き込むようにシベリウスで作業ができそうです。Sibeliusの拡張アプリケーションとして登場しているPhotoScoreで、手書きの譜面をデータ化するという作業が、SibeliusとSurface Pro 3を導入することで一気に省略化することができますね。私も五線譜は紙に書き込みたい派なので、Surface Pro買ってしまいそうです。

さて、明日からNAB2015がいよいよ開幕いたしますが、今まで以上に盛り上がりそうな予感がしています。明日からもラスベガスからのホットな情報をたっぷりお届けしたいと思いますので乞うご期待ください!

Writer:akao

Avid

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