フライトの後、到着した春のフランクフルトは、東京を越えるぽかぽか陽気。東京はまだコートが必要な日もありますがこちらは暖かく、人々の明るい声が聞こえ、春の到来を、一足先に肌で感じました!!
ここフランクフルトは、ユーロ圏の金融の中心とも言える欧州中央銀行があり、商業と金融の街。そびえる摩天楼と、歴史あるヨーロッパ的な建物が街中で共存し、その対比が面白いです。
今はひっそりしているメッセ会場。いよいよ明日から展開される熱狂へ向けて、中では着々と準備進行中、といったところでしょうか。
さあ、ついに明日、日本時間午後16時よりMusik Messe 2015が開催となります!
すでにティーザー情報から大きな話題となっているRoland AIRA、ブース展示こそないものの期間中の正式発表が噂されるNative Instrumentsの新オーディオフォーマット『STEM』、そしてNAB 2015では実機展示のなかったAvid iPad App『Pro Tools | Control』などなど、最新情報の公開が今か今かと待たれる会場は興奮の坩堝!
もう明日まで待てない! そんなあなたのために現時点で明らかになっている情報を中心に注目ブランドや話題を特別にプレビュー! 読んだ後は明日開場一時間前の日本時間15:00にRock oNサイトの前でお待ち下さい!(開場前イベント等で最新情報の発表あるかもしれませんよ!) それでは行ってみましょう!
1:Roland AIRA 衝撃の新展開へ!
Roland AIRA WEBに突如出現した1枚の画像。先日お伝えしした写真に写っていたSYSTEM-1のモジュールらしきものの他に4つの小型のモジュール。『Start Patching』のコメントや、上下モジュールの揃った縦幅、モジュール上部の青と赤の輝き部分はスイッチではなく接続端子では?などの推測から、EuroRackではないかと噂されています。RolandブランドからのEuroRack登場となれば世界的なブームが日本にも吹き荒れること間違い無し。初日発表に期待です!
2:Native Instruments 革新の『STEM』Format
現地時間3月25日から28日までマイアミで開かれたダンスミュージック文化の祭典WMC(Winter Music Conference 2015)でNative instrumentsが全く新しいオーディオフォーマット『 STEM 』を公開。
この記事を作成現在、NI社からの公式発表は届いていませんが、動画は公開されています。どうやらこのSTEMはとんでもないオーディオフォーマットの様です。
STEMは拡張子.mp4に5つのステレオトラックを格納したマルチトラック不オーディオファイル。つまりファイルは一つであっても専用ソフトウェアで展開するとその中には5つのステレオトラックが入っています。うち1つは通常の2ミックス。残り4つが制作者が任意でアサインした各楽器のマルチトラックとなるようです。
例
1. ドラムセット一式
2. ベース
3. ボーカル
4 その他上もの.
5. 2mix
このようになります。DJ向けのフォーマットということなのでTRAKTOR DJでの使用が念頭に置かれているようです。今後の展開は未知ですが、今あるSTEMの使い方としては、TRAKTOR DJ上でこの4つのマルチパートを置き、リアルタイムで抜き差しや個別のエフェクトプレイをすることができます。
制作した楽曲をSTEMファイルとしてコンバートするソフトウェアもNI社は準備中との事。
まさにDJを新次元のミュージシャンへと昇華させる可能性を秘めたオーディオフォーマットと言えますね!
3:EVE AUDIO 小型シリーズ最小『SC 203』
DSPを搭載しスピーカーのサイズ大小や音量に関わらず理想的なモニタリングを可能にするアクティブスピーカーEVE Audio。同社ニアフィールドモニター最小のデスクトップモデル『SC203』が登場です!
SC203
ウーファー経3インチのシリーズ最小モデル。2Wayのスピーカーユニットを30W+30Wのバイアンプで駆動させるパワードモニタースピーカー。ツイーターはこのモデルのために開発されたµA.M.T. Tweeter(マイクロA.M.Tツイーター)を搭載しています。背面にはパッシブラジエターを搭載していることで、見た目以上の豊かな低域の再生が可能になっています。
特徴
•背面にパッシブ・ラジエターを装備。サイズを超えた低域を62Hzまで再生。
• 多機能なマスター/スレーブ、ステレオ・スピーカー、サブウーファーも統合
• 新しいμA.M.T.リボン・ツイーターと3インチ・ウーファー
• 専用設計のPWMアンプをドライバー毎に装備
• 24bit/192kHz ADコンバーターとDSPコントロール機能
• ハイ/ロー・シェルフフィルターとポジション設定
• サブウーファー接続時のサテライト・フィルター
• ステレオRCAアナログ入力、RCAサブウーファー出力
• 光TOSLinkとUSB端子でデジタル信号をダイレクトに入力
• 0°、7.5°、15° で設置確度を調整可能なFlexiPadsを同梱
• オプションのマイクスタンド・マウント・アダプター
EVE AudioはDSPを使ってどんなスピーカーユニット仕様であったとしても、どんあ音量であったとしても理想的な音楽再生を行える強みを持っています。フラッグシップの4Wayモデルの場合はDSPが4つの異なるスピーカーユニットのチャンネルデバイドを完璧に制御し、音の継ぎ目のないワイドレンジな多ユニットスピーカーを実現しましたが、逆に最小モデルのSC203では小口径スピーカーでは再生が難しい歪みのない重低域の再生をDSPが行います。EQではなく、スピーカーユニットの制御としてこれを行うため、ナチュラルな鳴りっぷりが期待できますね。強豪各社から様々な使用のデスクトップスモールスピーカーが発売されていますが、この点がEVE Audioを選ぶ理由といっていいでしょう。
4:RME Babyface ベストセラーの人気IFが生産完了を発表、次なる展開は!?
2010年の発売開始からこの記事を作成現在まで、安定したロングセラーを続けるオーディオI/O RME Babyfaceの近日生産完了のニュースが、3月初旬にアナウンスされました。
正確かつ高精度のサウンドを生み出すStedy Clock機能をはじめとしたRMEの優れた技術を盛り込みながらも、手頃な価格と気軽に使えるデスクトップスタイルで制作シーン以外のリスニングファンにも愛されたBabyface。
残念な思いが巡りますが後継機に期待をしてしまうのは私だけでしょうか。
5:AVID Pro Tools | Control Euconフォーマットで無線コントロールが可能に!
Avid Blogにて情報が公開されたPro Tools | Control iOS AppはNAB会場での展示無し。
機能としては、EUCONフォーマットでのトランスポートはもちろん、パラメーター編集、チャンネル・ストリップ・コントロールなどが標準搭載され、一部有償で機能を追加できるとのこと。今までS3やArtist Mixはトランスポート・コントロールしにくかったので、ぜひ併用したいですね。
簡単なセッションナビゲーションも可能ということで、どの程度できるかわかりませんが、もしかしたらボーカルなどのオーバーダビング時にブース内から自分でコントロールができるかもしれません。実機展示があればEUCONの解像度・追従性を生かした操作感も含めてレポートいたしますのでご期待ください!!
そのほかにも弊社直前情報を含め今年は新製品が多数登場予定!! MUSIKMESSE開場は明日の日本時間16:00です! 進化するAudio I/F 、噂のAIRA EuroRack 、NAB に続くProTools iOS App。出会いに胸が膨らみます!
明日は開場一時間前の日本時間15:00にRock oNサイトの前でお待ち下さい! もちろんNABレポートの方も1Dayレポートを完了、続々最新情報公開中です! Wで要チェック!
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