3日目のProlight + Sound Guangzhou は、照明ゾーンをご紹介します。
演劇やコンサートの照明もLED化に移行しつつ、LEDでの製品化が難しいとされた強力な明るさや、小型化などだんだんと実現してきました。またLEDならでは特性を生かした製品も多数登場し、今後の照明業界はいろいろと面白い製品が登場しそうです。
ハロゲン電球を使用したパーライト。LED化の波で今後は見る機会が少なくなりそうです。
光を照らす機材から魅せる機材へ
コンサートや歌番組でよく見るムービングLED。投射面にRGB三色のLEDが使われていて電飾のような機能もついています。
「タイムトンネルLED」というフロアに設置するLEDパネル。穴が開いていて落ちそうな感じます。とても厚さが有りそうな製品と思いきや、厚さはなんと3cmという製品。LEDとハーフミラーの組み合せで幾つもLEDが並んでいる様に見せる効果があります。
LEDが入ったピンポン球を氷柱状にした 3D LEDという製品。平面や立体に並べたり、またパソコンを使う事でこのLEDのドットを個別に制御も可能
LEDのパイプを円形にレイアウト。海外のクラブやフェスなどでも流行中の製品。近いうちに日本でも体験が出来るかも。
さらにこのLEDバーの先端にレーザービームを取り付けた製品。音楽にあわせてレーザーも同期しており、雨のようにレーザーが降り注ぐ感じから製品名は”レーザーレイン”と言います。
レーザー製造工場各社がこのようにステージを組んで常時レーザーショーを披露しています。このようなブースが10社以上もあるのもこの広州の展示会の特徴の一つ。
SF映画が実現ともいえる、レーザービームを格子状にレイアウトした、レーザーグリッドという製品。
照明機材の制御も有線からWi-Fiを利用した製品が増えてきました。写真は照明制御の一つである”DMX信号”をWi-Fiで飛ばすシステム。アンテナの様な受信機を照明機材に取り付けるだけで、簡単にワイヤレス化が可能になる
ワイヤレスの受信部も小型で、電源も本体から供給するタイプが登場し、DMX端子につけるだけでワイヤレス化が実現してしまう。
送信機も豊富になってきました。
最新の4k対応の映像出力機(メディアサーバー)。なんと4kの解像度を1台のマシンから6画面出力することが可能。しかもDMX信号やiPhoneなどからも制御可能なモンスター映像再生機です。
映像パネルも平面や四角から、より変形したLEDパネルが登場。もはや美術セットの感覚でLEDパネルを組み立てるという時代です。
最後に
Prolight + Sound Guangzhou のレポートは如何でしたでしょうか?Prolight + Sound 広州には毎年参加していますが、今年は出展者として参加しました。中国企業と一緒にブースを作ったりレイアウトを決めたりとなかなか貴重な体験でしたが、残念なことに今年は日本人の視察が非常に少なく感じましたが、その代わりにインドやASEAN諸国からの見学者がとても多くて驚きました。
いよいよ今週からフランクフルトでProlight + Sound が開催されます。中国とドイツでは展示内容も異なり、それぞれのトレンドを見ることで世界のトレンドをいち早く感じる事ができます。
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