積極的な製品展開と驚異的な低コストの製品群のリリースでユーザーを魅了するBlackMagic DesignはNAB 2014でも話題の中心。
昨年のCinema Camera / Production Camera 4Kの発表に続き、All in Oneの4K camera “URSA”とレコーダー機能を省き10inchのビューアーを備えた”Studio Camera”をリリース。他にも多数の新製品発表がありますが、まずはこの2種類のカメラをご紹介します!
URSA
こちらが話題の中心となっている”URSA”。スーパー35mmの4kイメージセンサー、12STOPのダイナミックレンジ、12-bit RAW出力とセンサー部分はProduction Camera 4Kのスペックを受け継ぎます。
このProduction Camera自体の評価は非常に高いため、”URSA”もその画質、解像度全てにおいて期待をしてよいと思います。4Kともなるとレンズの正のが非常にその画質を左右しますが、レンズマウントも新製品のリリースラッシュが続くCANON EFマウントと映画用のPLマウントが先行して発売され、続いて放送用のB4マウント、マウントレスのHDMI入力仕様がリリースされるということ。
EFとPLマウントの製品に関しては早くも7月には出荷開始との案内も届いています!そして価格はEFマウントが¥624,800、PLマウントが¥676,800とやはり衝撃的な低価格です!!
他の機能に目を移すと、Build-inされた10inchの大型内蔵モニタは高い輝度を持ち屋外の使用時にも確認ができるとの案内。
解像度も1920×1200と十分。そして反対側には5inchのタッチスクリーンが装備され、カメラの各種機能をコントロール可能です。そして、カメラ自体での記録としてはCFastを使用してProRes 422 HQでの4K記録を実現しています。
まさにAll-in-oneとなっていることがお分かり頂けるのではないでしょうか。
入出力も充実しています!外部EVF用のSDI出力とレコーダー用の12G-SDI、もちろんVIdeo Ref,TC,XLRでのAnalog INと必要と思われる入出力はひと通り装備されています。
バッテリーも本体後部にVマウント互換のプレートを備え、業務で今まで利用されてきた12Vバッテリーの流用が可能です。
こうして見ても、今までの業務で利用してきたカメラからスムーズに移行が可能だと思わせる機能を数多く盛り込んだモデルだということを感じます。
あとはレンズがあればシステムが完成するという、Rigで周辺機器と組合せてシステムアップするのとは違った用途での活躍が期待できますね!
Studio Camera
もう一つの目玉がこちらの”Studio Camera”。1Kのモデルと4Kのモデル2機種が用意されます。
10inchのモニターにセンサーがくっついたような非常にシンプルな外観。レコーダーはなく、ライブプロダクション用に設計されたまさに”Studio Camera”です。
その用途で必要となるSDIエンベでのトークバック機能。タリーを受けてのLED発光と、同社のATEM Switcherラインナップと連携してのスタジオシステム構築が非常に簡単に行えます。レンズはMFT(Micro Four-Thirds)マウントです。高価な業務用レンズ専用機でないのも魅力の一つではないでしょうか。
低価格な4k Switcherを用意するBlackMagic Design社の製品で構成すれば、驚くほど低コストな4K Broudcast Studioを構築できることでしょう。まさに、4k時代が目前に来ていることを実感します。
新しく長距離の伝送に対応した光ファイバーインターフェースを新しく搭載したのもTOPIC。スポーツ中継などでスタジアムから中継車までなど長距離の引き回しにも対応します。しかも特殊ケーブルではなく汎用の光ファイバーですのでコストメリットもありますね。
他にも通常のBNCケーブルを使用したSDI、外部マイク用のXLR Analog INなどシンプルながら現場で必要とされる機能をしっかりと抑えています。
そして価格は1kモデルが¥207,800、4kモデルが¥311,800。Production Cameraと用途に合わせて選択肢が出来ました。
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