NAMM 2013 Rock oN Show Report
大阪に拠点を置き、小型シンセから音波形3次元で表示する デジタルウェーブスコープ搭載のモジュラーシンセまで、新鮮で挑戦的なシンセサイザーを開発するREON。実は海外を中心に展開中で、日本での流通は非常に少ないとのこと。Webページを見ても製品の情報はほとんど公開されていません。
そんなREONが展示していたのはデスクトップサイズのアナログシンセサイザーDriftboxシリーズをモジュラー化しスーツケースに納めた、マニア涎垂の逸品!(非売品)
『Driftbox S』:生産限定数50台があっという間に売り切れてしまい、マニアの間で羨望の的となった、クロスモジュレーション可能な2VCOのアナログシンセ。フィルターにはProphet5と同じSSM2044を採用し、外部入力と合わせて使えばフィルターマシーンとしても使えます。¥37,800で発売されていました。
『Driftbox R』:Driftbox Sにエンベロープがついたもの。2012年にシンセフェスタで公開され話題を呼びました。価格、発売時期は未定。Driftbox S無き今、発売が待たれます。
そしてこれらをコントロールできる16ステップシーケンサー『Driftbox Q』です。こちらも価格、発売時期は未定。
このモジュラーシンセは、TRAKTORからMIDI信号をDriftbox Qで受け取り、TRAKTORから流れるビートに合わせてステップシーケンサーでシンセを走らせるという方法で展示されていました。これがとてもカッコいいデモで、多くの人が足を止めて聴き入っていました。バリエーションの広い音作りも可能なうえ、Driftboxはシリーズ化されるので、モジュールとして集めるのも楽しいですよね。
また今回は非常にレアな、まだ製品化はされていないDriftbox Vと呼ばれる9バンドボコーダーも展示されていました。
また、REONではbeatnic.jp社の青いシンセ『MOUNTAIN』の販売も行っています。こちらはTB303タイプのフルディスクリートVCO×2、Korg MS-20タイプの12dbローパスフィルターのアナログモノシンセ。構造は非常にシンプルで操作しやすく、価格は35,000円と手ごろ。こちらもDriftbox同様多く人の足を止めていました。
アメリカに比べると日本の自作シンセ/エフェクトのシーンは小さなものですが、REON代表の荒川氏に始まるこのシーンを活性化させようと尽力している先駆者達の活躍を今後も期待します。
http://www.implant4.com/REON.html
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