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2015年12月14日 新製品, ,

How to Technology編 Prominy のブランドヒストリー 。世界で最もリアルなギター音源とは?


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札幌に本拠地を置くProminyは『世界で最もリアルなギター音源を作る』というコンセプト通り、今や世界中のコンポーザー/アーティストが評価するソフト音源ブランドとなりました。

企画から制作、そしてデモムービーの作曲や演奏までほぼ一人で行う代表の大川氏2015年7月にRock oNに来店した大川氏へのインタビューから、Prominyというブランドの歴史に迫ります。

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Rock oN(以下略 R):どのような経緯で元Prominyを創立されたのでしょうか?

ookawa_大川 氏:私は以前ゲーム会社のコンポーザーをしていたんですね。そこで曲や効果音を作っていく中で、前々から興味のあったギター音源を作りたいなぁ‥と考えるようになりました。そのことを社長に直談判したところ、やってみろと快く承諾が得られまして。早速アメリカに行ってProminyの前身となる会社を作りました。その後2年ほどたち、国内に戻り独立しまして、Prominy株式会社を創立しました。

R:もともとコンポーザーをされていたんですね。大川さんはどのような経緯でコンポーザーになったんですか?

大川 氏:私は高校の頃からバンドでキーボードを演奏しておりまして、当時はコピーバンドをやっていました。その後大学でプログレバンドに入り、プレイしていく中で音作りに興味が湧き、自然とコンポーザーになることになりました。

R:Prominyとしての開発ポリシーなどはありますか?

大川 氏:Prominyは創立当初から「世界で最もリアルなギター音源を作ろう」とうビジョンを持ち、開発を進めています。この部分は今でも変わりませんね。

Prominyプロダクトは、どのように作られる?

R:ProminyにはSC Electric GuitarやV-METALなど人気プロダクトが取り揃えられていますが、これらの製品ラインナップを選ぶ基準はあるんですか?

大川 氏:まず私の中で、ギターといえばレスポールが基本だろう…と思い「LPC Electric Distortion and Clean Guitar」を作りました。

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LPC Electric Distortion and Clean Guitar

¥ 69,984 (本体価格:¥ 64,800)

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その後、レスポールと同じくエレキギターのベーシックモデルであるストラトキャスターをサンプリングした「SC Electric Guitar」を作りました。

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¥ 36,137 (本体価格:¥ 33,460)

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そして多くのユーザーからベース音源もProminyで揃えたいとの要望があり、ロック向けのピック弾きベース音源である「SR5 Rock Bass」を作りました。当時、すでに指弾きの音源はたくさんあったのですが、ピック弾きでガチャガチャしたリアルな音源はあまりなく、またLPC・SC共にロック向けの音源で私もロック好きなので、ロック向けベース音源を作らせてもらいました。

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SR5 Rock Bass ★Prominyサマーキャンペーン2016!

¥ 11,264 (本体価格:¥ 10,430)

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R:メタルサウンドに特化したギター音源「V-METAL」どのような経緯で作られたんですか?

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V-METAL ★在庫限りの特価!

¥ 21,589 (本体価格:¥ 19,990)

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大川 氏:「V-METAL」EMGピックアップを搭載した、メタル向けのギター音源を求める海外のユーザーの要望が多くかったので作りました。

R:Rock oNでV-metalはギター音源の中でも一番人気でなので、国内のニーズにも合っていたということなんでしょうね。エレピ音源の「PCP-80」はどういう経緯で作られたんですか?

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ELECTRIC GRAND PCP-80

¥ 5,389 (本体価格:¥ 4,990)

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大川 氏:あれは単純に私がCP-80が好きだったので(笑)。好きなミュージシャンも皆CP-80やCP-70を使っていたのでいつか作りたいと思っていたんですよ。また、当時リアルにサンプリングされたCP-80の音源がなかったというのも製品化の理由の一つです。とっかかりとして、作りやすかったモデルです。

R:ありがとうございます。Prominyの製品は丁寧にサンプリングされた製品が魅力のひとつですが、マイクなど含め、どのようなシステムで楽器をサンプリングしているんですか?

大川 氏:例えば、新製品のHummingbirdに関してはマイクを三種類使いました。ラージはAKGのC414XL2、ステレオペアはNUEMANNのKM184を使いまして、そこからFocusrite製のマイクプリをRME Audio Fireface 800に通してサンプリングしました。

R:シンプルなセットなんですね。DAWは何を使いましたか?

大川 氏:DAWはCubaseを使いました。私が慣れているので曲も録りもそれで。

R:ハミングバードのサンプルは24bit/44.1kだと思うのですが、ハイレンジのものは録っているんですか?

大川 氏:「Hummingbird」のサンプル録りの際、最初のうちは24bit/96kHzで録っていたんですが、結局将来的に96kHzのサンプルを出すのかと考えたときに、莫大な容量になってしまうので、多分出さないと思いまして止めることにしました

R:なるほど、44.1kHzでも80GBありますもんねぇ‥ちなみに、単音やコードストロークのサンプルなどは、大川さんが演奏しているんですか?

大川 氏:はい、大部分は私が演奏しています。ただ、ビブラートなどコントロールが必要な奏法についてはギタリストに頼みました。

Hummingbirdはどのように作られた?

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Hummingbird ★在庫限り特価!

¥ 23,500 (本体価格:¥ 21,759)

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R:続いて、発売してから大人気のアコースティックギター音源「Hummingbird」について教えて下さい。今回、新製品としてアコースティックギターのハミングバードを選んだ理由は?

大川 氏:いろいろな人に聞かれるのですが、一言で言うと”ビビっと”きたからですね(笑)。前々からアコースティックギターの音源を作るときはビンテージのハミングバードが良いかなぁ‥とは思っていたんですよ。Martinだと定番すぎますし、ハミングバードにはオーラがあるので(笑)

R:確かに(笑)。サンプリング元のハミングバードはどこで手に入れたんですか?

大川 氏:状態の良いビンテージのハミングバードを探しに、ビンテージの流通量の多い東京へハチドリ探索ツアーに出かけたんですが、なかなか見当たらなくて。その後、北海道に戻り行きつけの楽器店にふらっと寄ったら、状態の良い1963年製のモデルに出会いました。

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実際にサンプリングに使用されたモデル

R:スペックとしても特徴のあるモデルですよね。他社の製品では数多くのギターをサンプリングしたのもが見受けられますが、そのような考えはなかったんですか?

大川 氏:そうですねぇ、Prominyの製品は全てそうなんですが、一つの製品を徹底的にリアルに作ろうというのが基本にあるので、そうはならなかったですね。もちろん色んな音源を作りたいんですが、そうすると10年単位で時間がかかってしまいます。

R:リアルさを追求するとそうなりますよね。過去の製品(SR5やV-METAL)とHummingbirdの異なる点はなどはありますか?

大川 氏:ギター音源について大きく変わったのは、いろんな奏法をKONTAKTに複数のインストゥルメントを読み込むマルチというのものを使っていたんですが、今回はマルチをやめてひとつのインスツゥルメントに内包させることができたので、全てまとめて操作をシンプルにすることができるようになりました。

R:Hummingbirdの使いやすさは新しいシステムのおかげなんですね!今回のHummingbird開発に苦労した点は?

大川 氏:やっぱり繊細な楽器なので、ちょっとの加減で相当音が変わってしまいます。完成までに相当な数のリテイクが発生しましたよ。3年半かかった理由は、ほとんどそこですね(笑)

R:サンプルが録れたあとはスムーズに事が進んだんですか?

大川 氏:いえ、そこからプログラム部分も結構変えているので、そっちの試行錯誤も通常よりも時間がかかりました。

R:以前のモデルよりもサンプルもプログラムも新しくなっているんですね。Hummingbirdユーザーに体感してもらいたい部分はどのあたりですか?

大川 氏:これはですね、Prominyがずっとこだわっていることなんですが、サンプルされたリアルなコードとレガートですね。レガートは全サンプル取ろうとすると凄いサンプルの数になってしまうのですが、そこまでやっているのはProminyしかないはずです!

R:あのレガートの音、すごいリアルですよね。実際に指を滑らせているような。

大川 氏:あれもリテイクの嵐でした。あのようなリアルな音はピッチ変換のポルタメントでは出せないので大変でしたね。

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R:Hummingbirdはリアルなコードストロークが特徴ですが、このサウンドを作る秘訣は?

大川 氏:ギター音源としてそのサンプルを鳴らす状況を想定し、その時可能な限り自然に鳴るよう、弾き方を考えてレコーディングしています。

R:どんな風に弾いてくれと言われたんですか?

大川 氏:すいません、そこは企業秘密で(笑)ただ、レコーディングの時点から組むことを前提に演奏を工夫しているというのはあります。

R:なるほど、どんな演奏なのか気にはなりますが次の質問に。シンセサイザー等についている、アルペジエイターなど自動演奏機能は付けない?

大川 氏:他社のライブラリーでパターン演奏などがついているのを見て、やりたい気持ちもあるんですが、そういった機能をProminyユーザーが求めているのかという疑問が残ってしまいまして。
どっちかというと素材があって、そこを自由にコントロールしたいという人の方が多いと思うので、自動演奏に時間を使うよりもリアルさの追求ですとか、”こういった楽器を作ってもらいたい”という要望に力を注ぐようにしています。

R:確かに、おっしゃる通りかもしれませんね。最後に、どのようなユーザーにHummingbirdを使ってもらいたいですか?

大川 氏:まずは、インスツゥルメントでもリアルさを追求されている方に使ってもらいたいですね。実際に、Prominyユーザーはひとつ買ったら別のモデルをもうひとつ買っていただいている方が多いようなので、そういったリアルなものを求める方がProminyユーザーになっていただいているのかなと思っています。

R:とにかく、リアルな音源を求めている方に使ってもらいたいと?

大川 氏:そうですね、他社のライブラリーでも良いところはたくさんあるんですが、Prominyはとにかくリアル志向ということかなと思います。


このようにして、Prominy製品は大川 氏の思いと情熱を糧に素晴らしい製品力を持っています。その実力は冒頭でも述べた通り。ギター系のソフト音源は様々なものが存在しますが、迷った時はProminyを選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

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