ハードウェア新製品盛沢山! 最新RSS技術による音場再現を可能にしたV-Piano Grand、そして大幅な機能拡張を実現したGR-55に注目!
今年も多数の新製品をアリーナ貸し切りで展開。熱気渦巻くROLAND ブースの中でも注目の最新技術が盛り込まれた2製品V-Piano Grand、そして大幅な機能拡張を実現した新開発GR-55など注目の製品を最速レポート! 少し長いですが2011NAMM ROLAND TOURに是非ご一緒しましょう!
従来のV-Pianoがピアノという「楽器自体の構成要素」をモデリングしたのに対し、V-Piano Grandは加えてピアノから生み出された「音自体の構成要素」を解析し、適切な位置へ配置する事で演奏者だけでなくリスナーに至るまで極めて自然な音場再現を実現しています。
まずはデモンストレーションの模様をムービーでご覧下さい。ムービーでは独自のRSS技術の再現力を音でお伝え出来ないのが残念ですが、V-Piano Grandが内包するモデリング技術力の高さを実感いただけるはずです。
従来モデルでは弦の響きやハンマーノイズ、響板といった各コンポーネントから生まれる音が最終的にスピーカーからまとめて出力されてしまう以上、デジタルピアノのサウンドはステージ上の演奏者にとってもリスナーにとってもシステムの都合上本物のアコースティックピアノと比較すれば不自然な印象を残してしまいました。
単なるサンプルプレイバックピアノであればそれらを切り分ける事自体不可能ですが、RSSによる音場の構成はコンポーネントモデリングを実現したV-Pianoであればこそ可能な技術と言えるのでしょう。アコースティックピアノから生まれる音の様々な要素をあるべき位置に配置する事でかつてないリアリティを実現したV-Piano Grandのコンセプトはアコースティックグランドにおける革命的なモデルとなるに違い有りません。
待望のV-Piano Grandは発売時期、価格ともに未定ではありますがROLANDが誇るモデリング技術をさらに一歩先へと推し進める期待の製品だけに発売が待ち遠しい限りです。
続いてはギターシンセの定番GR最新作をご紹介。元々はギターシンセのGR、モデリング&トラッキングスピードのVGという両モデルがROLANDギターエフェクトシステムの主力でしたが、新開発のGR-55の登場により状況は一変します。2基のPCM+COSMが生み出すサウンドを是非デモンストレーションムービーでご覧下さい。
GR-55 part.1
GR-55 part.2
いかがですか。GRの名を冠しながらも約0.2msというほぼレイテンシーを感じさせないトラッキングスピードは驚異的! しかも進化はトラッキングスピードだけに留まりません。
コアとなるシンセエンジンを生み出す2基のPCM音源とCOSMモデリングを組み合わせることでペダルエフェクトとは思えない多彩なサウンドメイクを実現! 重厚なレイヤーサウンドからトリッキーなサウンドタイプまでGR-55はギターという楽器の表現力を1ランク上のレベルへと確実に引き上げてくれます!
その他にも240×64ドットの大型LCD(ペダルエフェクトとしてはかなりのサイズ!)により大幅に向上した視認性、Sound StyleもLEAD、RHYTHM、OTHERの3種類に分ける事で素早い切替が可能となっています。
もちろん最近のシリーズ同様サウンドオンサウンドのフレーズ・ループ機能や同様USB AUDIO機能も搭載、制作にLIVEに活躍の場を選びません!
新次元のサウンドメイクにVGシリーズのトラッキングスピードを併せ持つGR-55。2011年のRolandシンセプロダクトにも今から期待が高まりますね。
GR-55の実売価格は¥69,800を予定!! GK-3とのセット購入はマストですよ! しかも2011年1月中の発売を予定との事ですのでギターシンセフリークのミュージシャンはお見逃し無く!
全ラインナップを取り揃えたV-Drumコーナー。最新両モデルに共通して注目してほしいのは新設計「布製」打面パッドを搭載したキックKD-8の後継「KD-9」の搭載です! 強く踏み込んだ時の沈み込むような心地よい打感は従来のキックパッドとは一線を画した踏み心地を実現しています。
材質や見た目のカラーリングだけでなく脚部やプレートにもセンサー含め新機構を携え、重厚感とともに激しいストロークにも揺るがない安定性を両立!
さらにキックだけではありません、シンバルも専用設計の新開発モデルCY-12C/CY-13Rへと進化、全体の感度分布を改良しただけでなく、ボウのエリアも拡大されており、強弱のストロークにおける自然なフィーリングを実現しています。
(細かいポイントですがスリム構造に加えて重量バランスも見直された事によりチョーク奏法がしやすくなっているのもドラマーにとっては嬉しいポイントですね!)
演奏性を向上させているのは新開発のキックとシンバルだけではありません。TD-9K2-Sには上位モデルのみに搭載されていたVハイハットVH-11を、さら両モデルに好評のメッシュパッド採用タムを搭載する等上位機種にも引けを取らない演奏性を実現! その他にもTD-9の音源部では更なる表現力を求め最新40キットが追加、TD-4には練習に最適なコーチ機能が搭載されるなどまさにV-DRUMマーケットを牽引するモデルとしてのROLANDの期待を強く感じる大幅アップグレードです! ミドルグレードなんて呼ばせないだけの意気込みをヒシヒシと感じます!
両モデルの発売時期は早くも2011年1月中の登場を予定! 実勢価格はTD-9KX2-Sが¥179,000、TD-4KX2-Sが¥149,000を予定とのこと! これから導入を考えている方はもちろん従来製品からのアップデートもお勧めしたい本格派ドラムです。Rock oN Company店頭にも発売次第登場予定ですのでご期待下さい!
GRデモの隣では勢い溢れるLoopコンテストを開催していたRolandブース。その足下で赤く輝くのは従来モデルから大幅なアップデートを果たした赤き定番LoopマシンRCシリーズの最新作。
従来モデルの録音時間16分からなんと約12倍!! 最長三時間/99フレーズもの録音が可能となっています。更に今回、何よりも注目すべきポイントはBOSSコンパクト・エフェクター史上初ともいえるUSB端子を搭載!パソコンと接続し、Wavファイルのインポート・エクスポートシームレスな連携を実現!
しかもRC-30にはループ音源に最適な5種類のビート・メイキングが新搭載されており、ループならではのレイヤーサウンドと組み合わせることで大幅に表現力がアップ! ループフレーズの定番モデルの名に恥じない正当進化を果たしています。
両モデルともに2011年3月頃の発売を予定、予定価格はRC-3が¥19.800、RC-30が¥29.800と従来同様のお手頃価格となっておりますので楽しみにお待ち下さい!
SuperNatural音源と多彩なPCM音源が売りのRD-700NXから心臓部となる音源を移植したRD-300NXも登場。モデリング音源と相性抜群のセンサー付PHAⅢ鍵盤こそ失いましたが新開発アイボリーフィールG鍵盤搭載、総重量も17.5kgと大幅にスリム化。ステージピアノとしての可搬性も向上しています。
続いては新設計のキャビネット、FFPによるサイズ以上の重低音、音圧を実現するCUBE BASSがフル・モデルチェンジして登場!旧モデルでも評価の高かった「サイズ、ワット数以上の低音、迫力」今回のモデルチェンジでは最新技術を搭載しブラッシュアップ!今回、新しく搭載されたFFP(Frequency Foward Prosessing)は入力されたシグナルに対し、アンプ、スピーカー、キャビネットが最大の性能を発揮出来るよう、デジタル上でシグナルをアジャストし、最高の鳴り、ドライブ感を実現。さらにその最適に処理されたシグナルをサポートすべく追加されたキャビネット底部のエアー・フロー・ポートにより、サイズ、ワット数では考えられない重低音を実現しています!
その他にもVアコ最新作にして世界初のデジタルダイアトニックアコーディオンFR-18など多彩なラインナップを展開したROLANDブース。
V-Piano GrandやGR-55など、最新技術を盛り込んだメーカー独自の進化を遂げた製品に加えて、V-DrumやRCなどユーザーの声をしっかりと反映し正統進化を遂げた製品もしっかり発表してくるのはブランドの底力を強く感じられます。何より多数のアーティストを交えたLIVEパフォーマンスを盛んに開催し、NAMMというイベント自体を積極的に盛り上げているROLANDの姿勢はすばらしい限りですね。今後リリースされる製品からも目が離せません、2011年のROLANDにご期待下さい!
Winter NAMM Showは、数ある音楽機材のイベントの中でも、世界中のデベロッパーから新製品、新技術が発表される世界最大規模の祭典です。現地のレポート・スタッフ他、このサイトをご覧いただいている皆さんが楽しめるようなコメントをお待ちしております!
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