Rock oN Company 2011 NAMM ショー・レポート!

迫り来る怒濤のNewプロダクト Eve of Namm 2011 By Rock oN

スティービータケモト&マネキン長岡(現地改名)コンビが到着初日からエンジン全開! LAのホットな音楽シーンをお届け!

ジャニスのポルシェも鎮座するRock Musicの聖地の一つLos Angelsから、今年もRock oNスタッフが現地ダイレクトレポートをお届けします。今年は、日本のメジャーKORG、ROLANDを皮切りに、去年スタッフを魅了したTeenege Engineerinngからハイエンドアウトボードメーカー等々、新製品予告情報が飛び交っています。昨年を大幅に上回る新製品の登場が期待されるNAMM2011会場の興奮と感動をお届けするのは、カリフォルニアサンシャイン目指して、今年Rock oNから飛び立ったのは3年連続レポーターを務めるお馴染み私スティービー竹本と、持ち前のNative Englishを武器に入社一年目にして大抜擢のマイケル長岡改めマネキン長岡。

成田空港から直行約9時間のフライトを経た後は、今回はアナハイムへと一路直行! LA入国審査ではなんと乗客一同2時間近く立ち往生させられるなど世界情勢の安定を願うばかりのトラブルもありましたが、休む間もなくホテルチェックインを済ませた後は、時差ボケもなんのその、一路ダウンタウンへと繰り出します!

ここからは新人マネキン長岡がレポート! 世紀末当時、NAMMも開催されたダウンタウンコンベンションセンター付近は再開発計画によりブレードランナー様柄の近未来的な都市と変貌を遂げていました!毎年行われるグラミー授賞式は、このエリアにあるSTAPLES CENTERで開催されています。その会場側に、Grammy ミュージアムが隣接されています。

STAPLES CENTER沿いの通りを曲がったフィゲロア通りに位置するのがコチラ「グラミー博物館」

まずエントランスでは全面サイケデリックアートの施されたJanis Joplinの愛車、ポルシェ356Cがお出迎え!そのサイケデリックな色使いは正に60’sカルチャーの集大成。そのカラーリングやペイントは旧来の文化、体制に敵対する、「カウンターカルチャー」を具現化した作品と言えるでしょう。

27歳と若くして死を迎えたジャニスですが、その力強い歌声はロック史にも大きな影響を与え、近年のロック・ミュージックを作り上げた立役者の一人として今もなお、様々なミュージシャンに支持されています。

制作面での3階にはレコーディング、リミックスを実際に体験出来る’In the Studio’コーナーが。Waves Artist Signeture SeriesでもおなじみのEddie Kramer、Guns N’ Roses等を手がけるレコードプロデューサー、Mike Clink等一流のエンジニア、プロデューサーによりレコーディングやリミックス作業を実際に解説、体感出来るシステムが構築されています。彼らの音楽に対する姿勢、アプローチの方法を聞きながら実際にミックスしていく作業。ともすると一般の方に分かりにくいエンジニア、アレンジャーの仕事、役割がシンプルに解説されているところは、日本には無い新たな試みですね!

他にもジミ・ヘンドリクスがライブの際着用していた衣装、ジョン・レノン直筆の歌詞や後年愛用していたフェンダー・テレ・キャスター等が展示されています。特に60‘sから80’sにかけてのミュージックシーンが好きな方にはたまらない内容となっております! ※最後に私、長岡はお土産コーナーにて「これ、いつ着るんだろう・・・?」と思いつつもマイケル・ジャクソンのTシャツを購入。やっぱりお土産はこうでないと。

近代的なグラミー博物館でしたが、in the Studioコーナーを始め各階やや人気が少なかったのが気になるところ。最近のLA音楽制作シーンに少し不安を覚えた我々はその足で定番LA GUITAR CENTERを一年ぶりに視察!

店舗に併設されたミュージアムではギターに並んで2万ドルのSTUDER製TAPE RECORDER(再生やFowardボタンの表記がかわいい)やコンボタイプのPEAVEY 5150など珍しい逸品もズラリ。

撮影禁止の店内ではKing Crimsonnのドラマーなども務めるGAVIN HARRISON氏のドラムワークショップが開かれるなど昨年を上回る店内の熱気にまずは一安心。モニターやI/Fをはじめ各製品の価格格差も昨年以上に国内とほぼ変わらぬ様子でしたがソフトウェア展示コーナーがより広く大きくリニューアルされるなどLAの制作シーンも国内同様マーケットの変化を迎えている事を実感出来ました。

空港降りてから休まず動き続けた初日、ようやくお待ちかねの昼夜兼用Dinnerのお時間です! 久々のハリウッド観光も兼ねて付近のHard Rock CafeでハンバーガーやステーキなどThe LAスタイルのDinnerをチョイス。待合室ではマルチタッチセンスの巨大ディスプレイにより、歴代Rockアーティスト達の楽器や私物といった画像にタッチする事で自由にインフォメーションを閲覧する事も出来ますよ!

ロサンゼルスの今のビビットな情報を是非ムービーでご覧下さい!

15分の待ち時間を経てテーブルへと置かれた料理達は前菜とは思えないほどトップギアで胃袋を走らせてくれます。LAサイズ の巨大ナチョスやコールスローに春巻きが5本突っ込まれた謎の料理に8割型お腹を埋めた後には迫力満点Too muchなメインディッシュが登場 !

マイケル長岡第二の故郷イギリスでは定番のビネガーソースですが、日本人にはやや不慣れな豚の薫製肉との相性や前菜のボディブローと相まって口数も減っていく始末。最後は気力でがっつくものの半分もなくならない我々を見て、担当店員も「お口に合いませんでしたか?」としきりに心配しまくり。

素敵な笑顔を振りまいてくれた彼女に悪いとボックスでお持ち帰りを試みるも疲れのせいか意気消沈の我々はそのボックスをテーブルに置いたままHard Rock Cafeを後にするのでした(このあたりから人間ではなくマネキンへ変化)。

翌日はLA在住の多くのアーティスト、ミュージシャンが生活するラグナビーチへと朝9時からのドライブ。「海なんて本当にあるんかいな?!」と若干不安に思いつつ、丘の合間を車で駆け抜けるとこつぜんと現れた砂浜、鼻につく潮の香りが到着を告げてくれます。

60’s~70’sはヒッピーカルチャーで賑わったこの砂浜も、今では見るからに高級そうな別荘群が建ち並ぶリゾート地として、地元民憩いの場所となっています。

落ち着いた雰囲気と雲一つ無いサンシャインを感じつつ、記念写真をパチリ。(実は後ろはかなりの高低差があり、恐怖を背に上る二人。)

運動不足の私スティービー竹本は漢になれず・・・。

海辺を軽く散歩した後軽く朝食を海岸沿いのカフェで取り、お腹も満たされたところで一気にビーチを背に北上。一路小都市コロナへ。

元々ギター大好き少年だったマネキン長岡は、「アメリカ→カルフォルニア→フェンダー」という直結思想が頭から離れず、ラグナ・ビーチから車で45分かけての長距離移動。2日目のメインとなる目的地フェンダーとコロナ市が共同で設立した、フェンダー・ミュージアム!

現在フェンダー・ミュージアムではジョニー・キャッシュエキシビジョンが開催されており、入り口からジョニーキャッシュを大きくフォーカス。

2003年の没後、”Man in Black” Jonny Cashの半生を綴った映画「Walk the Line」が日本で2005年に公開されました。

「Walk the Line」は、若き日の軍人時代(第二次世界大戦!)から始まり、名門サン・レコードからのデビュー、有名な監獄でのライブそして永遠の愛を誓ったJune Cash Caterとの結婚までを数多くのエピソードとともに描いた秀作で、米国でのJonny Cashへの評価の高さを感じ取る事ができる作品だったと記憶しています。(なかなか日本ではカントリー音楽の神髄が理解されないんですよね。。。)

その「Walk the Line」で実際に使用された機器や衣装の展示を含むエキシビジョンがここフェンダー・ミュージアムで開催されていました。

ソングライターの殿堂、カントリー音楽の殿堂、ロックの殿堂と3冠入りを果たしているJonny Cash。生涯のヒット曲が140曲を超えるだけあり、ゴールド・ディスクの数々の展示は圧巻の一言です。

グラミー賞11回受賞故に、グラミー・ミュージアムでも特設コーナーが設置されているJonny Cash。いままた再評価の波が米国に起っているのかもしれません。もしまだJonny Cashのサウンドを聞いたことが無ければ、その晩年にリック・ルービンによるプロデュース作品で発表した諸作品を聞いてみて下さい。超重低音の彼の声にきっとノック・アウトされるはずです。

他にもめったにお目にかかることが出来ない貴重なフェンダー設立初期の1947年製ギターアンプ、Model26も鎮座。



最後は創始者、レオ・フェンダーに「Thanks!」と一言お礼。記念にジョニーキャッシュTシャツを購入してフェンダーミュージアムを後にしました。


視察の終わりにはアメリカ人が口を揃えて「ここには行っておけ!」と言う IN-N-OUTバーガーでシメのハンバーガーをほおばる私。このお店、メニューはハンバーガー、チーズバーガー、ダブルチーズバーガーのわずかに三種類。この飽食の時代にストイックすぎるこの構成・・・さすがUSA。私はさらに裏メニューと聞く、「アニマル・スタイル」なるものをオーダーしてみました。フレンチ・フライにチーズ、サウザンドソースがてんこ盛りで搭載されており、まさにKING OF JUNK!!そのテイストは、ここでは秘密にしておきましょう(笑)IN-N-OUTバーガーは全米で展開されているので、発見したら是非トライすべし。

さぁNAMM2011遂に明日スタート! 今年は近年まれに見る新製品ラッシュになるとの噂が飛び交うだけに期待は高まるばかり! お腹も、心も、そして初めてのUSAを存分に満喫した私、マネキン長岡。そして今年NAMM参加3年目、熟練レポータースティービー竹本が会場の興奮と感動、そして注目の新製品情報をいち早くお届けいたします! 衝撃の初日リポート、ご期待ください!!

NAMM 2011の記事を検索!

ページの先頭へ戻る