約2年ぶりとなるメジャーアップデート。ワークフロー改善をテーマに大幅改良された期待のVer.6がついに登場です! さらにK’s LAB国本氏 × Rupert Neve氏豪華対談と共同開発プラグインも発表!
NAMM初日のオープニング、全てのメディア関係者が詰めかけたSTEINBERGブース。それもそのはず遂にCUBASEが待望の6へとメジャーアップデートを果たすのですから! 会場最前列へと陣取った我々、その隣に座られたいたのはなんとRupert Neve氏ご本人。
CUBASE6リリースと彼の登場がどのような意味を持つのか、Dr.Kこと国本氏とRUPERT NEVE氏豪華対談というNAMM初日最大級の衝撃をレポート!
待望のver.6となり、プラグインバージョンアップも目が離せませんが、STEINBERGが今回の重要なテーマとしたのは制作に欠かせない基本Toolを見直す事によるワークフローの改善。特に1クリックもしくは1ドラッグ&ドロップで劇的に改善したポイントの中でもこの3つは見逃せません。
オーディオクリップ単位のDAW編集機能が単体エフェクトプラグインに匹敵するほど向上すればRedo/Undoやコピーといった操作においても編集結果は保持されプラグインを起動する必要も無くなります。Vari Audioに続き強力なToolとして名乗りを上げたのはInteligentなNew Slicer。
オーディオトラック上に用意されたHitPointタグ内のThreshold値を変更するだけで視覚的にヒットポイントでのSliceを自動で実行してくれます。同タグ内に関連編集機能もまとめて搭載されているため、メニューを開く手間もありません。
さらにスライスと差し替えを有機的に行うGroove GeneratorことLoop Mashがバージョンアップ。24シーンへの拡張やエフェクト増強も大事ですがGroove Agent Oneとの「連携」こそ全てのユーザーが待ち望んだ瞬間ではないでしょうか。LOOPをくみ上げる、バラす、組み替えるといったリズム音の循環作業がこの2プラグインへとイメージの指示を出すだけでノートを打ち込む事無く完結してしまうのですから。2つで1つとも言える強力なビートワークステーションがまさにここに完成。
これまで和音のMIDIノートを編集する際、ノート単位で個別のオートメーションを描くためにはトラックを分けなければなりませんでした。CUBASE6はNote単位での完全に独立した編集機能を初めて搭載。ワークフローの改善以上にTool面で革新的な進化を果たしたとい言えるでしょう。先述の通り個別の編集情報はコピーや移動をしても保持されるわけですから、6を扱うクリエイターが楽曲を構築する様々な場面でこの恩恵を受けるのは間違い有りません。
その他昨年大ヒットを記録したHalionSonicエンジンによるマルチ音源Halion Sonic SEを新搭載。プリセットマシンに近かった旧Halion Oneよりエフェクト含め大幅に編集機能が向上しているのはありがたい限り。他社製DAWと比べ指摘されていたGuitarAmp関連でもjazzからmetalまで対応する多彩なモデルを収録した「VST AMP RACK」を新搭載。これにより本当にもう死角の無い仕上がりを果たしたと言えます。発売時期は3月と少し先ですが、フラッグシップCUBASE6の実勢売価が$500を予定と大幅に低がったのも驚きです! しかし、CUBASE6、そしてSTEINBERGの新たなる挑戦はその先だったのです!
遂にヴェールを脱いだSTEINBERGの新プロジェクト。その開発の経緯、そして製品の特徴に至るまでなんとDr.Kこと国本氏自らがRock oNチームにデモンストレーションしてくださいました。VCM技術による極限の再現性で誕生したPortico 5033&5043プラグイン、その全貌を是非ムービーでご覧下さい。
各社DAWの機能競争に追従する事無く、バランスの良い進化とYAMAHA STEINBERGにしか出来ない新たなる進化の道を打ち出した今回の発表会。今後Rupert Neve氏とK’s LABの新たなるプロジェクトに夢は広がるばかりですね。
Porticoの販売価格は5033、5043がそれぞれ$500、$800を予定。CUBASE本体の価格が下がった分、Porticoと合わせて導入というケースも増えるのではないでしょうか。VST&AU対応にてBOX&ダウンロード両販売を予定とのことですので国内での販売開始が待ち遠しい限りです。
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