Rock oN Show Report : IBC 2013
IBCの会場であるRAIのHALL 12をほぼ貸し切り状態で幅広いラインナップの展示を行っているSONY。新しい4Kカメラはもちろん、先週行われた家電の見本市IFAで発表されたアクションカム、スマートフォン用の高画質カメラなどが展示されています。
こちらがIFAで発表された新しい4K Handycam FDR-AX1。F55に採用されたXAVCの民生規格XAVC Sによる4K録画が可能。XQDという新しい記録媒体を採用し広帯域に対応します。この新しいXAVC S記録ではHD解像度の場合にも50Mbps記録が可能となり、他のHandycamとは違う高画質を得ることが可能です、実際50Mと言えばXDCAM HD 422と同一のレートです。さらにXQDスロットを2つ備え、リレー記録も可能と業務機に迫る高性能を持ちます。
ほぼ同一の仕様で業務向けのPXW-Z100も展示。こちらはXAVC記録となり希望小売価格¥672,000と4Kカメラとして衝撃的な価格であることも魅力でしょう。さらに4K/60Pでの記録も可能。業務用らしく4K/60p記録で最大600Mbpsとクオリティーも担保されます。
業務用カメラでの注目の進化を遂げたNEX-FS700R。NXCAMで4K撮影可能な機種として人気のNEX-FS700Jの進化版。ついに4K RAWデータの出力が可能に。展示でもF55のレコーダー部分と組み合わせての展示がなされていました。やはりこの使い方が、今後増えるのではないかと想像されます。Eマウントの採用で様々なレンズの利用が可能なこのカメ。Super 35の撮像素子とともにDigital Cinema Cameraとしての運用もさらに加速することでしょう。もう一つ120fps/240fpsという高速撮影機能も持ち、最大10倍のスローモーション撮影も !!
GoProが人気のActionCAMの分野にもSONYは進出しています。現在発売中のHDR-AS15はスマートフォンで撮影画像の確認が可能なEi-Fi機能、手振れ補正機能、撮影地情報をメタとして埋め込むGPS機能、そして、様々なシーンでの活用幅を広げる豊富なオプションを持ちます。人とは違うActionCAMを探している方、こちらも候補に加えてはいかがでしょうか?
先日のIFAでの発表で話題をさらったスマートフォンとの連携でコンパクトデジカメクラスのクオリティーで撮影を可能とする”レンズスタイルカメラ”QXシリーズも展示。コンパクトデジカメからレンズと撮像素子だけを抜き出したその姿、記録媒体はWi-Fiで飛ばしスマートフォンが記録をするというスタイル。上位モデルQX100であれば内容的には高画質で人気のRX100とほぼ同等。スマホに記録ということは撮影してすぐにBlogにアップしたりといった使い方も!SONYらしい新しい提案が含まれたカメラではないでしょうか?
ミュージックビデオレコーダーということで、注目のHDR-MV1も展示されています。HD解像度のVideo Cameraとしっかりとした作りのマイクを備えたPCMレコーダーが融合したありそうでなかった一台。もちろんZOOMのV3HDなども有りましたがこちらの方が、ワンランク上の機材である印象を受けます。残念なのは、プレビュー画面が固定で回り込まないと撮影画像を確認できないということ。この機種は、ミュージシャンなどが時分取りにも使うということを考えるとバリアングル液晶が欲しかったと思わせる一台です。しかし、音質は惜しまれながら生産完了となったPCMシリーズを受け継ぐ高音質が期待できますね!
他にもSoundForgeシリーズ、Vegas Proシリーズ、業務用のプレイアウトソリューションなど、ワークフローで生きるシステムパーツの展示も多く、新しい発想でクリエイターを刺激するコンシューマプロダクトと、着実にラインナップを広げる4Kのソリューション。SONYの勢いを強く感じます。
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