中世の紋章を彷彿とさせるロゴが印象的のブース、Lauten Audio。彼らが製作するマイクはその高いコストパフォーマンスと性能においてプロ・アマ問わず高い評価を得ており、着実に世界中に広まりつつあります。
今回のブースでは新製品の発表は無かったものの、Atlantisを中心にLauten Audioマイクをチェックしていく来場者も少なくありませんでした。注目度はなかなかのようです。
まずは、SonnoxのMixing Tipsでお馴染みのFab Dupontさんが開発協力を行ったAtlantis。このFETスタジオ・コンデンサーマイクは、指向性、ゲイン、キャラクターなどマイクロフォンのすべての要素で、ボーカル向けとして開発されました。フルに豊かな中低域、スムーズな高域が得られ、様々なボーカル録りに対応できます。
特徴として、31.25mm エクストララージ・デュアルダイアフラム・カプセルを搭載。3種類の指向性の切り替えも可能(単一指向性、無指向性、双指向性)でプレゼンスの不足を補う+10dBゲインも装備されています。
さらに、独自のボイシング・スイッチにより、3タイプのキャラクターを選ぶこともできます。F (Forward) のポジションでは、オープンかつモダンで明瞭なサウンドが得られます。
N (Neutral)はレスポンスがイーブンで、中高域の強調が少なくクラシックなサウンドが得られます。G (Gentle)ではざらつき、不要なブライト感を抑えたヴィンテージ・サウンドが得られます。
また、冒頭でも触れましたがAtlantisには独自に3ポジション・アッテネーション・ゲイン・スイッチを搭載しています。+10dBを選択すると出力ゲインが10dB高くなり、プリアンプにあまり依存すること無く素晴らしいサウンドを得られます。プリアンプのキャラクターよりマイクのキャラクターを重視したい場合、この機能が大きな意味を持ちます。-10dBを選択するとパッドにより信号がアッテネートされ、大音量ソースの収録も可能になります。
もちろん展示はAtlantisだけではありません。スモール・ダイアフラムによりレスポンスの速い真空管マイクのTorch、スムーズで、ナチュラルなサウンドが売りのFETマイクのClarion、頑丈で、用途が広く、高品位な真空管マイクのHorizon、大型ダイアフラムで繊細さと息をのむほど生々しいサウンドが録れるOceanusなどなど、全ライナップを美しく展示していました。
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