Rock oN Company 2012 NAMM ショー・レポート!

ROLAND

Fender社代表Larry Thomas氏とRoland代表田中氏のツーショット! 二人の登場が意味する新製品とは!? さらにはるBehavior Modeling Technologyと独自開発DSPチップで生まれ変わったV-Drum最新シリーズ(音源&パーツ一新!)も見逃せません!


今年もコンベンションアリーナを占拠したRolandブース!! 会場入り口ではなんと今回の目玉であるVG Stratocaster最新モデルがお出迎え!

アリーナ中央に位置するメインステージではFender社代表Larry Thomas氏、Roland代表田中英一氏のツーショット、会場は異様な静寂と熱気に包まれていました!! Roland田中氏の挨拶により現地15:30遂に開始です!

●最新VG Stratocasterが持つ「3つの魅力」から生まれる無限の表現力


2007年から共同開発が始まったVG Stratocasterシリーズ。その最新作として今回なんと「Rolandブランド」から登場するのが「G-5」と「GC-1」の2機種。両機種の魅力の核となるのはこの3つ!
・何よりもまず本家Fenderストラトキャスターであること
・ギターモデリングGRシリーズとギターシンセVGシリーズの最新技術を投入
・「Fender Powered by Roland」によるRolandサポートへの信頼性

まずはジミヘンドリクスのオリジナルバンドメンバーであり、スティーリーダンの結成メンバーでもあるJeff”Skunk”Baxter氏が特別ゲストとしてG-5デモを見せてくれましたよ! まずはこちらの動画からご覧下さい!

 

ここでVG Stratocasterの基本機能を簡単におさらいしておくと

・G-5は従来シリーズ同様にCOSMギターモデリングによりボディ形状、ピックアップの 種類、チューニングなどの各要素を解析。テレキャスターからアコギなど様々な実機を再現するのはもちろん(アコースティック・ギターのモー ドでは、ジャズ・ギターやシタールの音色にも対応!) もちろん瞬時の変則チューニングもしっかり可能です。単にストラトキャスターのオリジナルサウンドのままLIVE中にも瞬時にチューニングを変えられてしまうだけでファンにはたまりません!

・そしてGC-1は言わば「GK-Ready Stratocaster」、GKピックアップと接続端子をFenderストラトキャスター本体に内蔵することでVG-99、GR-55の両機種に専用ケーブル接続のみでシンプルに使用する事が可能となっています。VG、GRユーザーにとって魅力的な選択肢と言えますね。ただのGK付ギターではなくFenderとのタッグである事がここでも強力に購入を後押ししそう!

そもそもGRシリーズといえばそれこそMIDI以前、GR-500から知られるギターシンセサイザーシステム。(ちなみにGR-500で検索すると個人の方で実機とサウンドをYouTubeで公開されている方もいました! 歴史を感じますよ!)

ギターモデリングシステムのVGシリーズ同様、Rolandシンセ開発やCOSM開発などとともに表現力を強化し、昨年NAMM発表のGR-55ではVGシリーズによる高いレスポンス性能を誇るギターモデリングとシンセ音源を融合させたハイブリッドギターシンセへと結実。
そんなVG、GRへと移植された「ギターモデリング技術」を「Fenderストラトキャスター」本体と融合させることで無限の表現力を持つ楽器を生み出す事こそがVG Stratocasterの真骨頂と言えます。

 

そして注目は本体ネックに刻まれた「Fender Powered by Roland」の文字。今回このVG StratocasterがRolandブランドからデビューしたという事で、ギター自体の導入からサポートまでトータルシステムでRoland国内サポートを受けられるというのもユーザーにとって非常に大きな魅力ですよね。
今後はRoland製品取り扱い店舗にて「V-Guitar Station」の展開予定も発表。実際にVG Stratocasterのサウンドを体感しユーザーが魅力を感じられる機会も飛躍的に多くなるはずです。ソフトウェアアップグレードプランも早速発表されるなど勢力的な活動を見せるVG Stratocasterが2012年以降の主力ギターシステムとなるのか、期待が高まりますね!!

2月に行われる国内発表会で日本お披露目予定の両モデル、価格はGC-1が9万円前後、G-5が13万円前後を予定とのこと! コストパフォーマンスも非常に高いですよ!

オンライン先行予約フォームはこちら!>>

●音源/パーツを一新!! Behavior Modeling Technologyと独自開発DSPチップから生まれた最新V-Drumシステム

昨年発売されたフラッグシップシンセサイザー「JUPITER-80」に搭載される
・楽器固有の振る舞いを再現するBehavior Modeling Technology、
・驚異的な演算能力を誇る独自開発DSPチップ
双方を合わせて音源部に搭載する事でV-Drumシステムは2012年大きく生まれ変わります。

従来のV-Drumシリーズでも叩く位置やインパクトでの音色変化はありましたが、共振、響き、位置やインパクトによる変化に至るまで段階の無い「シームレスな変化」を可能にした点が大きなポイント。仮に同一のベロシティでスネアを叩き続けたとしても微妙なポイントの変化やパーツの共振、響きといった要素により同じ音が鳴らないのは触るほどに実感出来、まさに昨年リリースされたJUPITER-80の底抜けな表現力を連想させてくれます。
さらに音源部分にアンビエントフェーダーを新たに搭載。単に残響のコントロールをするのではなく、擬似的に空間を広げることにより各パート毎の響きも変化するなど音源とユーザーインターフェースがインテグレートされた表現力を遺憾なく発揮してくれます。

期待のV-Drum最新作から同時発表されたBOSSマルチエフェクターGT-100、V-Accordion FR-1xまで一挙にデモンストレーションムービーでご覧下さい!!

さて今回のV-Drumシリーズ、実は音源だけでなくBehavior Modeling Technologyに最適化を計るために各種パッドやキック、シンバルも一新されています。

リム・ショット時のスティックの深さも正確に検知するなど、細やかな演奏ニュアンスまで思いのままに表現出来るよう新機構のセンサーを搭載しています。キックは重厚なブラッククロームに、シンバルもハイハットもメタリック・グレー仕上けに一新されており全体のデザインがとにかくスタイリッシュ! ステージ映えは抜群で従来機種とは完全に一線を画す仕上がりとなっています。

全てが新しいV-DrumシリーズラインナップフラッグシップとしてTD-30KV-S、そしてコンパクトながら上位機種と同じ音源、さらに軽量コンパクトを追求したスタンド&新開発Padを搭載したTD-30K-Sの2機種がラインナップ。
価格はTD-30KV-Sが60万円前後、TD-30K-Sが40万円前後、発売はいずれも2月〜3月と少し先になりますが、スペックを追求したフラッグシップTD-30KV-Sに対しTD-30K-Sが単なる廉価ではなく、音源はそのままに徹底的に省スペースを追求した仕上がりになっているところも魅力的ですね。

ホームユースの最新V-DrumとしてHD-3も登場。ユーザーから要望の多かったシンバルのチョーク奏法対応やキックの改良など全体的な音色改良が図られています。
そして全V-Drumの練習用ソフトウェアとして発表されたのがWin/Mac両最新OS対応の「DT-1(V-Drum Tutor)」。譜面が読めなくても画面の打面ヒット・マークに合わせて演奏が可能な「ドラム譜モード」に加え、リズムに合わせて落ちてくるブロックを叩き、ゲーム感覚でハイスコアを目指す「ゲーム画面モード」を搭載。どちらを選んでも立派にドラマーとして鍛えてくれるのは魅力ですね。V-Drum前ラインナップ対応ということで初回導入時に是非ご一緒に! HD-3とDT-1は何と今月末にも発売予定。HD-3は約8万円前後、DT-1は5千円前後での販売を予定とのことです。

オンライン先行予約フォームはこちら!>>

●こちらも独自開発DSPチップ搭載により、音色、表現力ともに大幅パワーアップ! BOSS GT-100新登場!

こちらも純粋なDSPパワーの強化によりこれまで不可能だったCOSMモデリングの表現力を大幅に強化! 例えばビンテージ・コンボ・アンプ特有のレスポンスとスタック・アンプ並みのパワー感を両立したり、広い周波数レンジにおいて非常にフラットな特性を持たせたりと物理的な不可能なモデルに至まで構築してしまう「ADVANCED AMP」機能を新搭載。シミュレーションに終わらない、独自のサウンド追求へ大きな可能性を持たせています。
さらにディスプレイ部分も2画面にすることで深い階層に入らずとも容易にパラメーターEDITが可能になりました。(例えばエフェクト設定時に左画面で接続図を確認し、右画面で各エフェ クトのパラメーターを操作するなどなど)

そしてデモムービーの中でも多用されていたのがこちらも新機能の「ACCELペダル」。サウンドを時間経過とともに劇的に変化させるのが狙いでLIVE中の要所での飛び道具としての効果は十分! 時に過激に、時に幻想的なサウンドを演出してくれます。
GT-100の発売は3月頃を予定、お値段は5万円前後とのこと、こちらも発売が待ち遠しい!

オンライン先行予約フォームはこちら!>>

●V-アコーディオン最小モデル後継機FR-1x登場! 今度はスピーカーも搭載してます!

Vアコーディオンの最小モデルFR-1シリーズとしてボタン/鍵盤タイプの2機種が登場! おそらく旧FR-1ユーザーから最も要望が多かったであろう本体スピーカーを遂に内蔵。これにより本体のみでどこへでも持ち運べるだけでなく、どこでも演奏が可能になりました!
音源エンジン自体もブラッシュアップされておりVアコーディオンを気軽に試してみたいという方に最もオススメしたいモデルの登場と言えます。USB-MIDIも搭載しており、EAST WESTなどコアな音源と組み合わせるコンパクト軽量コントローラーとしても個人的にはオススメですよ。発売時期は6月以降を予定、価格は従来FR-1シリーズと同等を予定しているとのことです。

●SONAR X1用New Pro Chennel Concrete Limitter Moduleが登場! そしてHP共同でのSONAR X1専用Windows PCも発表!

SONAR専用プラグインに新たなレベルマキシマイザーが追加されました。ピークリミッターとして活用出来るため、標準付属のマキシマイザープラグインよりも幅広く活躍する事が可能です。もちろん32bit/64bit両対応、極めて低レイテンシーで動作する点も見逃せませんよ。

●まだまだありますよ! 2.1chモニターシステム「CMシリーズ」やバッキングキーボード「BK-5」、クリップ式チューナーTU-10などなど!

ワイドレンジ再生を実現する2.1ch設計モニターの登場は久しぶりですね! 出力別2モデル(上位機種で本体100W+50W×2)がラインナップするCMシリーズでは、シルクドーム振動板とアルミ・ボイスコ イルをツィーターに採用することで繊細かつクリアなサウンドを、ウーファーにはアルミ蒸着グラスファイバー・コーンを採用する事で中低域の太さを再現することを両立しています。
連続する入力信号や、シンバルなどの強いアタック音に対してアンプやスピーカーを自動的に保護するプロテクションサーキットも搭載。パフォーマンスに求められるモニター性能を追求しています。こちらはオプションで専用スタンドも発売予定とのこと。

また人気のクリップ式クロマチックチューナー最新作TU-10も登場!

多彩に変化するカラーLCDを新搭載。本体カラーも5色とより気軽に選べるようになりました。人気のアキュピッチ・サインなど基本機能はしっかりと継承しています。
そして海外市場向けに発表された「BK-5」は鍵盤や最新フットペダル(PK-6)などによるノート信号と組み合わせる事でリアルタイムでの楽曲演奏サポートを行うスピーカー内蔵型のバッキングキーボード。BK-5は残念ながら日本国内での発売は有りませんが同時発表されていたPK-6は6月頃には日本でも登場予定との事ですからこちらは気長に待ちましょう! (こちらの価格は現在のところ未定)

●昨年のネガティブインパクトを乗り越え、新たな道を歩み出したRolandブランド。

Fender VG Stratocaster最新作、V-Drumフラッグシップモデルを始め、今年も市場の期待に応え数多くの新製品を発表したRolandブランド。昨年の震災以降日本市場や製品開発への懸念材料があった中で、これだけの開発力による新たな展開を見せてくれた事、Rolandが国産メーカーであることをより嬉しく、誇りに思えましたね。
NAMM期間中には人気のBOSS Loop Station World Championshipに加え、V-Drums World Championshipも今回初めて開催。製品力だけでなく「Better Life With Music」の精神で幅広い市場に音楽の魅力を提供していくRoland。今年度もNAMM発表製品以外にさらなる大型新製品達が続々とリリースされてくるのは間違い有りません。2012年もRolandの展開からは目が離せませんね!

1 Star2 Stars3 Stars4 Stars5 Stars

現在、5点満点中、3.80点です。
この記事に対して、10名の方が採点に参加してくれています

Loading ... Loading ...

現地のレポート・スタッフ他、このサイトをご覧いただいている皆さんが楽しめるようなコメントをお待ちしております! (スタッフへの励ましのお言葉もお待ちしています!)

NAMM 2012の記事を検索!

ページの先頭へ戻る