Rock oN Company 2012 NAMM ショー・レポート!

Avid(1)

AAX最新状況やNative、HDX関連製品の次なる展開についてAvid Strategist Audio Product ManagerのBobby Lombardi氏を直撃取材!


Pro Tools 10、新プラグイン・フォーマットAAXと大きな変化を遂げつつあるAvidのブースはやはり最新の情報をチェックしようと常に黒山の人だかり。今回は激動のPro Tools周辺機器やサードパーティ情報についての疑問をAvid Strategist Audio Product ManagerのBobby Lombardi氏にぶつけてみました!

Movieの後半には最新のAAX対応プラグインメーカーのご紹介もあります!コレは要チェックですよ!是非ともご覧下さい!

Q.  003シリーズ無き今、HD NativeとMboxの中間を埋める製品のリリースはないのか。

A.  我々はMbox ProとMC artistシリーズのMixとのコンビネーションがその価格帯での最高のソリューションだと考えている。MC MixとMbox Proを合わせた価格は003よりも安いし、今はEuconの開発を進めた結果MC ArtistシリーズでPro Toolsのほぼ全ての機能からプラグインまで完璧にコントロールできる。なので今の段階ではそういった製品の予定はない。

Q.  まだ他社(特にInstruments系)はAAX対応が追いついていないが今後はどうなっていくのか。

A.   我々も他社デベロッパーがAAXに対応できるよう、随時サポートしていっている。Pro Tools10に関してはRTAS、TDMプラグインで使用できるので問題はない。しかし64bitに対応したPro Toolsをリリースする時には全てのプラグインがAAXとなっている必要がある。AAXの開発はRTASと非常に似ているため、技術的にはそう難しいことではないので心配はいらない。むしろより最新のPC環境に沿った仕様であり、また今までのようにNative、TDMと複数のフォーマットを作る必要はないのでプラグインメーカーにとっても結果的にはいいことだと言える。

Q.  ILOKに関して。Plugin AllianceやWavesのようにILOKから離れる可能性は?

A.  サードパーティー・メーカーがどういったオーサライズ管理の方法を取るかは彼らの自由で我々がコントロールするべきことではない。我々はILOKをオーサライズ管理の方法としてベストな選択だと信じているので今のところ変更の予定はない。Plugin Allianceは素晴らしいプラグインが揃って来ており、AAXに対応しているので今後を非常に楽しみにしている。

Q.  HDXに対応したコンソールに関して(System 6のリリース予定は?)

A.  System 5、Euconプロトコルは常にアップデートの開発を行っており、近いうちにHDXに対応することは期待してもらっていい。だがSystem 6が出るかどうかに関しては残念ながらコメントできない。Euconはこの数年間で大きくアップデートしておりPro Toolsとの親和性はどんどん深くなっている。今も既存のEuconユーザーに喜んでもらえるような開発を行っている。高性能なボタン、フェーダー、ノブ全てがPro Toolsを自由自在にコントロールできることになる。楽しみにしていてほしい。

Plugin Alliance参入メーカーはもちろん、iZotope、tc electronic、さらにはInstruments系ではAutriaなどAAXに対応を表明したメーカーがどんどん増えて来ています。Avid、Pro Toolsにとって今が大きな転換期であることは間違いありません。そしてサードパーティ一メーカーにとっては市場を塗り替える大きなビジネスチャンスであるとも言えます!  次はどのメーカーが参入を表明するのか、AAXの今後の動向からますます目が離せませんね!

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