Rock oN Company 2012 NAMM ショー・レポート!

PreSonus

人気急上昇中のDAW、PreSonus Studio Oneの開発者であるWolfgang Kundrus氏に直撃インタビュー!


後発のDAWソフトウェアでありながらじわじわと支持を広げ、人気上昇中のPreSonus Studio One。非常に軽い動作と既存のDAWソフトの問題点をクリアするという後発ならではのメリットもあり、愛用者を増やしています。そんな中で開発者のウルフガング氏に直撃インタビューを決行!

Q. Studio Oneは現在日本において非常に人気が高まっています。まずはStudio Oneについて改めて教えてください。

A.2006年にイチから開発を始め、4年近くかけて作った全く新しいDAWソフトウェアだ。現代のユーザー、制作環境のニーズに応えた製品だと自負してる。ブラウザーからアレンジ、ミキサー画面にドラッグ・アンド・ドロップでファイルを動かすだけで簡単に操作ができるように作った。今日、多くのメジャーでないバンドは自分たちでプロデュースをし、レコーディング、ミックス、マスタリング、iTunesへアップロードなどしなければならない。その制作の過程を少しでもシンプルにして、レコーディングからマスタリングまでワンストップ・ソリューションとして機能することができるDAWだ。

Q.Presonusは元々ハードウェアのメーカーでしたが、なぜDAWソフトウェアを作ろうと思ったのでしょうか。

A.パートナーのMatiasと私はドイツのハンブルグで全く新しいプログラムを作りたいと思っていてプログラムを書き始めていたんだ。だけど自分たちでソフトを発売する余裕はないからビジネスパートナーを捜していた。そして自分たち専用のソフトウェアが欲しかったPreSonusと意気投合したんだ。PreSonusはオーディオ・インターフェイスを販売する際にCubase LEなどをバンドルさせていたが、機能的に制限もあるし毎年払うライセンス料もバカにならなかった。だったらそのお金をソフトウェアの開発にかけたほうが有益だし、彼らも自分たちの製品に完全にマッチしたDAWソフトウェアが欲しかったんだ。PreSonusに限らず今の時代はハードウェア、特にミキサーやDAWと連携した製品を持つメーカーにとって自身のソフトウェアを持つことはそれぞれの性能を最大限に引き出すためにも非常に重要なことだと思う。

Q.Pro Tools、Cubase、Logicなど数多くの競合相手がいますが、Studio Oneの有利な点は何でしょう?

A.簡単に答えられることじゃないんだけど、いわゆるStreamline workflow programってことだね。  ドラッグアンドドロップで流れを止めずに制作を進められる。音楽を作る上であまり細かいことを考えなくていい。小難しいファンクションや操作方法を覚えることに時間をかけ、操作が煩雑だとアーティスト、クリエイターは創造性を妨げられる。Studio Oneを使えばより曲作り自体に時間をかけられるよ。Respect for inspirationだよ。そして音質は最高だ。これはNuendoを作った私が自信を持って言えることだ。また、Melodyneを統合している点だね。Medodyneの技術は素晴らしい。これなしに現代の制作は語れないよ。Great sound, great workflow, great toolsだよ。素晴らしいパッケージだ。

 

Q.Studio Oneは全米でどのくらい売れているんでしょうか?

バンドルなどもあるので一概に言えないが、昨年から一気に伸びているのは間違いない。一昨年まで投資した分を回収するので精一杯だったけど、昨年から大きく利益が出てきている。

Q.最後に日本のユーザーにメッセージをお願いします。

A.Go check it out! It’s cool and have some fun!

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SteinbergにおいてCubaseとNuendo開発の中心人物だったWolfgang氏。DAWを知り尽くした氏が最新の環境に合わせたプログラムを作ることでStudio Oneは素晴らしい完成度を持ったソフトウェアとなったのですね。Studio Oneの人気はこれからも上がり続けていくことは間違いなさそうです!

 

 

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