DigiGrid

NABでのデモシステムではWAVES RACKという名前のプラグインが立ち上がり、その中でDigi Grid Server内のプラグインがリモートコントロールされ、同時にEthernetを介してのDigiGrid ServerでのAudioのプラグイン処理が実演されていました！！！

この画面のように一つのプラグインの内部に８個のスロット（上部のシルバーの部分）が用意され、そこに任意のDigiGrid Plug-inをインサートすることで、動作が完了するとのこと。８個はシリアルに接続され、左から右にGUI上の並びで順番に処理が行われるとのことです。

そして！！！！この８つのスロットの上部に小さなボタンがあるのがわかるでしょうか？このボタンが、DSP(DigiGrid Server)とNative(CPU)の切り替え用のボタン。実際に動作させてもらいましたが、ほんの一瞬で切り替わります。DigiGridシステムは、Plug-in PowerもHybridに提供することの出来るシステムとして開発が進んでいることがわかりました。従来のDSPベースのプラグインパワーの提供方法に独自の回答で答えを出してきたWAVESのDigiGrid Server。もちろんNAMMで発表されたeMotion Mixerも利用できるということですが、DAWからPlug-inとして直接コントロールすることの出来る”WAVES RACK”は現代の制作環境にマッチしたものといえるでしょう。今後の開発進捗が非常に楽しみです。

ここで、注目のWAVESのAAXバージョンについてリリース時期を聞いてみました。やはりPro Tools 11の登場で今までのRTASが使えなくなることによる影響は十分にわかっているから、Pro Tools 11リリースの1~2週間以内にはリリースしたい（！！）と、非常に前向きなコメントを得ました。

逆にTDMの後継となるAAX DSPに関しては「DigiGridが僕らにはあるから、、、」と、消極的なコメント。AAXに関しての正式なコメント、発表が待たれるところです。