RockoN Show Report : NAB 2013 / musikmesse(ミュージックメッセ) 2013
日本の業務用ビデオカメラ業界よりも海外市場、特にアメリカで人気を誇るJVCは、NABShow2013の開場内で非常に大きなブースを構え、連日人気を博している。
今回のJVCビクターブースで最も人気の高いカメラは、「GY-HM650 2.0」という昨年末に発売された「GY-HM650にユーザーの声を早くも取り入れたカメラで、新たにファームウェアがアップをされた実機が初披露されたのだ。
大きな変更点は、ネットワークに対応していたUSB2.0ポートが、4G/LTEに対応したことだ。
Wi-Fiなどに対応したネットワークアダプタを挿すことで、高速でデータ通信が可能になった。即時性を求められる報道やスポーツなどの現場でも重宝されるだろう。
収録の高ビットレートのデータを送るには大きな負担が掛かってしまうので、ダブルスロットルで収録されるSDカードの収録振り分けを「HD+SD」、「HD+web」、「HD+streaming」とデータ量を落とした方をUSBポートから配信される。(webとstreamingの違いは収録形式とビットレートの違いで、好みに選択できる)。収録しているものをリアルタイムに転送するのではなく、収録し終わったデータを転送する。収録した素材をFTPで転送しながら、バックグラウンドで別テイクを収録できるというバックグラウンド転送も実現し、撮影していてもデータ転送ができるという撮り逃しがないような仕様となっている。
このファームウェアは4月下旬よりダウンロードができるようになるということで、現在、既存の通信会社と交渉中とのことだ。来月にはdocomoやSoftBankなどの通信機器とネットワーク接続ができることになり、業務用カメラも新たな市場へ向けて変わっていくことになるだろう。
GY-HM650 2.0
発売時期:4月下旬頃からファームウェアのダウンロード開始
標準価格:無料
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