RockoN Show Report : NAB 2013 / musikmesse(ミュージックメッセ) 2013

Solid State Logic

同社が誇るアナログ資産を有効に活用し現代フォーマットに適応する注目の3製品が新登場! 中でもAWSコンソールの旨味だけを手に入れられる新発想プロダクト『SIGMA』に注目!!


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先日のNABでは新製品の発表こそなかったSolid State Logicですが、フランクフルトMesseに照準を合わせてやってくれました! 同社が誇るアナログ資産を有効に活用し現代フォーマットに適応する注目の3製品が登場! 中でもAWSコンソールの旨味だけを手に入れられる新発想プロダクト『SIGMA』に注目下さい!!

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16in/16outのアナログ入出力とEthernet端子を備えた2Uユニット『SIGMA』。アナログ入出力はモノラル/ステレオ切替対応で最大32chまで対応します。

これは一言で言えば同社が持つA-FADA機能を抜き出したBoxなのですが、もっと象徴的に言えば『手軽に同社アナログコンソールによるSuperAnalog ミックスの旨味』だけをDAW環境に追加出来る夢のようなユニットと言えるでしょう。

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実際の使用例としては、まず本体とMacをAWSや、Nucleusでも使用されているIP MIDIを介して接続し、I/OとSIGMAをアナログでオーディオ接続します。ProTools上のオーディオトラックにオートメーションを書いた後、プリフェーダー設定でSIGMAへAUX出力。するとSIGMAはEthernet端子から得たオートメーション情報を元に、DualityやAWSに搭載されているMDAC Control Technologyを採用。MIDI信号でのアナログ領域でのレベル・コントロール実現。つまり実際にSuperAnalog回路でMixされたオーディオ信号をDAWへと戻してくれるのです。

更に本体にはモニターコントロールセクションを備えており、2系統のモニターアウト、TB INPUTやDIM機能を備えたかなりしっかりとしたモニターコントロールセクションが内蔵されています。まさにプロジェクトスタジオの出力パートをブラッシュアップするのにピッタリの機材です。

アナログサミング/ミックスを再現するためにSSLコンソールを導入、というのは難しいという方にとっては最高のユニットと言えますし、DAW環境で完結したい人にとっても、アナログの旨味だけを手軽に追加出来る夢のようなToolと言えます。ProTools環境との組み合わせはハイエンド個人向けソリューションの新たなスタンダードとなるのではないでしょうか。注目のSIGMA、価格は予価¥420,000、8月のリリース予定です!

●そして今やSolid State Logicの代名詞、『G Comp』が500シリーズへ適応!

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MusikMesse_1Day_24_SSLRACK500b_500シリーズユーザーは昨年のEシリーズEQモジュール時点で予測されていたかもしれませんが、Gシリーズの資産バスコンプが遂にVPR Alliance規格で登場!  試聴した方ならご存知、現代的な素早いトランジェントを失わず、大幅なゲインリダクション後も心地よいサーチュレーションにおさえてくれる至高のマスターコンプレッサーが手軽にスロットイン出来るなんて本当に夢のようですね。Focuriteブースで展示されていたRED1をはじめ500シリーズの波をヒシヒシと感じます。Rock oN店頭では5月より日本初の500シリーズ専用コーナーを設置予定ですので、入荷次第展示開始予定です! ご期待下さい!!

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●SuperAnalog回路をベースにLIVEサウンドへ舵を切った記念すべきSRコンソール『LIVE  L500』

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35年に渡りオーディオ/ブロードキャスト/ポストプロダクションにおけるコンソールのリーディングメーカーであるSSLが遂にSuperAnalogサウンドとユーザービリティを武器にLIVEの世界へ登場です。(現在仮情報ですが)最小構成では基本12×2フェーダーからなる本体(写真は36フェーダー仕様)とIOボックスから構成される『LIVE  L500』。基本的にはフェーダー&I/Oともに拡張が可能で、I/O部分は最大入出力976チャンネルまでの拡張が可能との事(プロセスチャンネル数は192ch)。今回I/O部分となるStageboxは非公開だったためお見せする事は出来ませんが、Stageboxの接続はMADI、SSL独自のBlacklight technologyで256chを1本のFiber Cableで双方向の伝送を可能。

(SRコンソールのステータスともいえるiOSコントロールももちろん可能です!!)

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注目したいのはこだわりの音質面で、市場にある主要SRコンソールが48kHzまでのサポートながら、『LIVE  L500』は24bit/96kHzのAD/DAに加え、64bitの内部プロセッシングと音質面に一切の妥協を排除。同社MADI Extremeに見られるI/Oやドライバーなどの開発資産とアナログコンソールの資産が見事に融合した新製品がLive Soundを進化させる日は間もなくです!  価格は¥10,000,000を予定との事。

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ミキシングコンソールで培われたユーザビリティと伝統のSuperAnalog回路を活かし、スタジオ/Liveの世界へ合理的な融合を果たした今回の新製品。最もSSLサウンドを必要とする現場の変化へ順応し成長を果たす同社からは目が離せませんね! そして4月末にはお馴染みの同社ジェームズ氏が新製品のお披露目に来日予定、こちらも後日レポート致しますのでお楽しみに!  (会場デモではピーターガブリエルのライブビートが流れていました)

Solid State Logic 

 

 

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