LIVEパフォーマンスへよりソリッドに進化したJUPITER-50の登場により、JUPITER-80はよりコアなシンセシスの追求へと新たな進化を遂げる!
NAMMでも数多くの新製品を発表したRoland。V-Drum TD-30シリーズによる同社独自のBehavior Modeling Technologyの新たな展開に注目が集まりましたが、何とBehavior Modeling Technologyを応用した更なる新展開が待ち受けていたのです! 新たにJUPITER-80はV2となりコアシンセサイザーとして進化、そしてパフォーマンスのためにソリッドに生まれ変わったJUPITER-50が新登場!!
JUPITER-50では80の代名詞でもあるフルスーパーナチュラル音源はそのままに、ジャスト11kgという大幅な軽量化、そして76鍵盤というステージ使用へとフォーカス。
JUPITERの魅力を語る上で表現力はもちろん重要なのですが、「如何に使うか」という面では50の方がより洗練されたイメージすら感じさせます。
JUPITER-80のシンセシスは突き詰めればどこまでも深く、LIVEパフォーマンスという面だけではその能力を使い切れない印象がありました。
しかし今回JUNOシリーズを彷彿とさせるスリムなボディになった事で1500以上のSuperNaturalサウンドを繰り出すキーボーディストの数は圧倒的に増えるのではないでしょうか。
恐ろしい事にこのサイズでもJUPITER-80が持つ4レイヤー構成はそのまま引き継がれており、最大4種類のSuperNaturalトーンをレイヤー可能。LIVEにおけるセットアップもカラーボタンで直感的にアサイン可能です。音を選ぶ、組み合わせる、保存するというシンプルな導線の先には2560ものLIVEセットを保存可能。ひたすらに、どこまでも自分のサウンドを最短距離で追い求める、そんな意図を感じさせてくれます。
肝心の音源部もシンセではSH、JUPITER brass、D-50,、 JD-800,にFantomまでRolandの総力を結集! もちろんSuper Natural ピアノ&エレピやVK Organ直系のサウンドエンジンも搭載しており、どんな状況にもフットワーク軽く対応してくれます。もちろんピアノをはじめ自慢のアコースティック音源を演奏する上で76鍵盤になった事はプレイヤーに取って嬉しい限りですね。
鍵盤部分も実はしっかり重りつき鍵盤。返りのレスポンスの早さやキーノイズなど全く感じさせない作りの良さはRolandの技術力を感じさせてくれます。
2012年LIVEキーボードのメインストリームとなるか、期待が高まります!!
そしてJUPITER-80 V2もV2へと進化!! JUPITER-50の登場と同時に、80はフラッグシップシンセサイザーとしてよりコアなサウンド表現の追求へと進化しており、50によってうまく棲み分けがなされた印象です。バージョンアップポイントはこちらの4点。
●MFX structures機能
マルチエフェクトの信号ルーティング(直列、並列等)を5種類の構造から自由に選択出来るようになりました。強力なエフェクトに加え多数のコントローラー機能を組み合わせられると思えばこの変化は非常に強力です!
●パフォーマンス用のPlay Screen搭載
直感的なサウンドアクセスを可能にする専用スクリーン画面を新搭載。
●3種のビンテージLow-Passフィルターを新搭載
カットオフとレゾナンスの挙動に至るまで、ビヘイビアーモデリングによりユニークなサウンドを生み出してくれる強力なフィルターを3種新搭載!
●SONAR×JUPITER80のスムーズな連携
DAWソフトSONARとJUPITER-80の連動性を強化。JUPITER-80のフェーダー等コントロール部分をSONARのフェーダーやプラグインソフトウェアにクイックマッピングが可能になりました。
同じJUPITERというシンセサイザーの先でユーザービリティの高いLIVEパフォーマンスシンセとシンセシスを追求したようなコアシンセサイザーへと全く違う進化を遂げた今回のMusik Messe。
Rolandが開発したBehavior Modeling TechnologyとSuperNatural音源の組み合わせは、ハードウェア音源としては極めて独自性の高い表現力を実現していますが、NAMM SHOW発表のTDをはじめ応用次第であらゆる活用の幅がもっともっと見えてくる。そんな期待を抱かずにはいられない今回の新製品発表。JUPITER-50は単なる廉価版ではなく、JUPITER-80自体の存在意義までも決定づけた強力な新製品だけにリリースが待ち遠しいですね。
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