tab-rockon tab-shopping tab-news rab show report tab pro

1st Day Report / Solid State Logic(その1) その2は3日目 こちらから>>
常時黒山の人だかりで、例年以上の盛り上がりを見せていたのがSSLのブース。それもそのはず、今年のAESでは多数のニュー・プロダクトが発表されたのです!

このメーカーのオススメはコレ!
DUENDE

● Duality
XL9000K以来のアナログ・コンソールのニュー・モデル 〜  ブース内で一際注目を集めていたのが、ラージ・フォーマットのアナログ・コンソールとしてはXL9000K以来のニュー・モデルとなる「Duality(デュアリティ)」です。Dualityは、SSL伝統のアナログ・サーキットをベースに、ハイ・レベルなDAWコントロール機能を融合した、人気のAWS900に似たコンセプトのコンソール。ただコンセプトが似ているとは言っても、Dualityは完全にラージ・フォーマットのコンソールであり、あくまでも中規模以上の現場をターゲットにしています。それではXL9000Kとターゲットが被るのでは……と思われた方もいるかもしれませんが、Dualityの価格は同規模の仕様でXL9000Kの半分以下(!)を予定しているとのこと。かなりの意欲作と思って良さそうです。

MR-1000

Dualityの最大の特長は、何と言ってもマイク・プリアンプが全チャンネル、完全にデュアル仕様になっていることでしょう。どういうことかと言うと、お馴染みの“SuperAnalogue”に加えて、新開発の“VHD”という2種類のマイク・プリアンプ回路が備わっているのです。“SuperAnalogue”はクセの無い上品なサウンドが持ち味でしたが、新しい“VHD”は独特の味/色づけのあるマイク・プリアンプというのがコンセプト。つまりすべてのチャンネルで、異なる2種類のキャラクターのマイク・プリアンプが選択できるようになったのです。これはなかなか凄いフィーチャーではないでしょうか。
 “VHD”という名前は、“Variable Harmonic Drive”の頭文字から付けられており、シグナルに2次倍音/3次倍音による歪みを意図的に付加してクセを作っているとのこと。結果として真空管を通したかのような温かみのあるサウンドが得られるようです。会場では音はチェックできませんでしたが、巨匠:クリス・ジェンキンス(SSLの天才技術者が“SuperAnalogue”の次に生み出したマイク・プリアンプだけに、かなり素晴らしいサウンドが期待できそうですね。

SSLスタッフの製品説明を
QuickTimeムービーでお届け!
画像をクリック!

DAWと組み合わせた際の使い勝手も向上しています。単にHUI/Mackie Controlプロトコル対応のコントローラーとしても使用できるだけでなく、”スプリット・チャンネル・パス”という新設計のアナログ回路が全面的に採用されており、チャンネルごとに入力パスとモニター・パスを自由に切り替えることが可能に。これによりDAWへの録音/再生を、あらゆる組み合わせで行うことが可能になりました。つまりDualityは、単純なインライン・コンソールではないということです。

サーフェース奥には高精度のTFTカラー・ディスプレイが備わり、入力ソース/シグナル・レベル/出力ルーティング/DAWの状態/処理の順番などが常時表示されます。この類のTFTディスプレイは、8フェーダーごとに1パネルというのが普通の仕様ですが、Dualityの場合は6フェーダーごとに1パネルになっているのが特徴的。その分、かなり見やすいサイズになっています。ちなみに下部には好みの画像をアイコンとして貼付けられるらしく、会場のDualityではピーター・ゲイブリエル御大(ご存じ今はSSLのオーナーでもあります)やボノの写真が使われてました。
 その他、数々のフィーチャーが盛り込まれたDuality。既に納入を決めたスタジオもあるとのことで、日本上陸が楽しみなコンソールです。

AES2006 REPORT 超特価企画
クイズでSHOW REPORT

クイズ1. 上の写真・右でDualityのディスプレイに映る現SSLオーナーのおじさんは有名なミュージシャンですが、昔在籍していた有名なバンドの名前は何でしょう?
(ヤングなみなさんには難しいかな?? 順番にググレば簡単。)

A1. カジャグーグー
A2. オートモッド
A3. ジェネシス