RockoN Show Report : NAB 2013 / musikmesse(ミュージックメッセ) 2013
収録現場やインカムシステムなどでマイクの数が増えることによってノイズフロアが上がってしまい、音声が聞きとりにくくなった経験はないだろうか。今まではゲートをかけたりEQでローカットをしたり調整するのが一般的な手法だった。しかし今回SHUREから発表になったSC820 はこれら各チャンネルに入力されるシグナルを自動的に判別し、シグナルを検知すると自動的に音量を上げ、信号がない状態になると適当な音量にゲインを落とすのだ。
ゲートのような効果が得られるように思われるが、このIntelliMix®をオンにすると、すっとノイズフロアが下がり、音声が聞きやすくなる印象になり、決して不自然な印象にはならない。ピンマイクを多数使う現場や、周りのノイズがうるさい環境でのインカムシステムなどに導入するとその効果は大きいだろう。実際に非常にうるさいNABでの会場でインカムシステムのデモをさせてもらったが、ひそひそ声でもちゃんとモニターで来た。ゲートをかけた時のような頭がかける印象や、すべての信号がスレッショルドを下回ったときに無音になってしまうようなこともない。
DANTEをオプションとして選ぶことも出来るので、Ethrernetケーブル一本でシステムに組み込むことができる。コントロールソフトウェアも非常に使いやすいレイアウトになっていた。
価格はDANTEをオプションで選んだり、I/Oの構成によって変わるが、$2,374~$2,999までと導入しやすい価格帯になっている。
Digital IntelliMix® Automatic Mixer SC820
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