Lynx - AES16e / LS-PT

極小レーテンシーのオーディオ・カードが遂にPCI Express対応!!!

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日本では未だマイナー・メーカーですが、欧米では業務スタジオを中心に人気を集めるLynx社。同社を代表するプロダクトであるAES16は、PCI仕様のオーディオ・カードで、1枚で16chのAES/EBUデジタル入出力を実現しているのが特徴です。しかもシングル・ワイヤーの192kHz対応で、ハイ・サンプル・レート時も16chフルに利用することが可能。こういうハイ・スペックなオーディオ・カードって、探してみると意外と無いんですよね。

加えてLynx社のオーディオ・カードは、入出力のレーテンシーが極めて短いのが魅力。エンジニア/プログラマーの渡部高士さんいわく、現在販売されているオーディオ・ハードウェアの中で、一番レーテンシーが短いのがAES16とのこと。バッファ・サイズを最小にすると、全くと言っていいほどレーテンシーは感じられないとのことです。おそらくはドライバが非常に優秀なんでしょうね。

今回のNAMMでは、そんなAES16のPCI Express対応版、「AES16e」が登場しました。もちろんMac/Windows両対応です。

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この「AES16e」、な、なんと、カードの背の部分に、最近話題のAES50端子(CAT-5)を備えています。AES50端子では48chのデジタル・シグナルの入出力が可能なので、D-Subの16ch入出力と合わせて、シングル・カードで計64chの入出力を実現しているのです!!! Stage Tec AurusをはじめとするAES50対応製品との接続を考慮した仕様なのでしょうが、これは凄い。さすがはLynx社という感じで、他社を一歩半くらいリードしていると言っていいでしょう。

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また、会場ではAurora 16/8用のPro Tools|HD接続用カード、「LS-PT」も注目を集めていました。日本ではあまり知られていませんが、このカードを装着することにより、Aurora 16/8をHDカードに直接繋ぐことが可能になります(Apogee社のRosetta&X-HDカードのコンビネーションと同じです)。192 I/Oよりも、さらにクセのない素直な音とのことで、アメリカでは放送局を中心に多くの納入実績があるとのこと。192 I/Oよりも低い投資で多チャンネルの入出力を揃えられるのが魅力です。

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個人的に今回、スタッフにじっくり話を訊いて、かなり見直した感のあるLynx社。日本でもぜひ頑張ってほしいものです。

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Lynx
http://www.lynxstudio.com/

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