NAMM 2008 - 魅惑のコンソール・ギャラリー

最新鋭の統合コンソールから古き良きアナログ・コンソール、そして流行のSR用デジタル・コンソールまで!

NAMMショーは基本的には楽器の展示会なのですが、業務用機のメーカーも多く出展しています。そこでここでは、生粋の「卓マニア」である私が、最新コンソールの勇姿をギャラリー的に紹介することにしましょう。どうぞ、その美しいフォルムをうっとりとご覧ください……。

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まずはスイスの職人芸:STUDER社の最新作、VISTA 5 SR。その名のとおり、VISTA 5をベースに開発されたSR用デジタル・コンソールです。SRの現場で強いられる立ってのオペレーティングでも苦にならないよう、サーフェースの高さや角度が調整されているのがポイントです。

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お次は老舗:CREST AUDIO社のフラッグシップSR用コンソール、HP-W。これは36フェーダー仕様のモデルです(最大44フェーダー)。いかにもSR用コンソール然とした、その落ち着いた佇まいがたまりません。渋杉、もとい渋過ぎです。

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お、これはローランド初のSR用デジタル・コンソール、V-Mixing Systemですね。最近リリースされたばかりの、同社渾身の一作です。デジタル・スネーク・システムを統合している点と、コスト・パフォーマンスが非常に高いのがポイントですね。

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出ました、PEAVY! これは教会向けのサンクチュアリーというシリーズの、S-32というモデルです。その白くてコンパクトなルックスがとても魅力的で、トレード・ショーに行く度にチェックしに行くのですが、日本では一度も見かけたことがありません。個人的にはミックス用のコンソールとして使ってみたいですね(録音はさすがにムリでしょうが……)。白いフレームの液晶ディスプレイと、とてもマッチしそうな気がします。

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もの凄い勢いで普及しているDigidesignのSR用デジタル・コンソール、VENUE。今回、Mix Rackという新しいコンポーネントが発表され、ますます魅力的なシステムになりました。このVENUEの成功を受けて、もしDigidesignがC|24のライブ版のような100万円台のSR用デジタル・コンソールをリリースしたら……。恐ろし〜! 業界に激震が走りますね。

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SR用コンソールからプロダクション用コンソール、果てはDJミキサーに至るまで、ありとあらゆるミキサーを作り続けているAllen & Heath社。こんなコンソール・メーカーは、この会社だけでしょう。そんなAllen & Heath社の最近の一押しが、SR用デジタル・コンソール、iLiveシリーズ。写真は20フェーダー仕様のiLive-80というモデルで、そのコンパクト具合がなかなかイイですね。

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もちろんAllen & Heath社は、アナログのSR用コンソールも作り続けています。写真は最も大型のGL3800というモデル。CREST AUDIOやヤマハPMシリーズとは明らかに異なる、独特の重厚感が英国産SR用コンソールという感じですね。

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先日のInter BEEでも話題だったのが、名門Soundcraft社が満を持して世に送り出すSR用デジタル・コンソール、VIシリーズです。写真はVI4というモデルで、STUDER VISTAライクなユーザー・インターフェースと、サイド・パネルのデザイン話題の理由です。奥行きが短めなので、FOHが狭い現場にはバッチリでしょう。

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Soundcraft社もAllen & Heath社同様、アナログのSR用コンソールも作り続けています。写真はGBシリーズのGB4という上から2番目のモデルです。フェーダーやノブのカラーリングが、いかにもSoundcraft社製という感じですね。

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SR用コンソールの最後は、人気のMackieTT24を紹介。筐体の堅牢さ、操作の単純さ、そしてMackie社製らしい太くて存在感のある音質で、ここ日本でもかなり人気のあるコンソールです。以前からアナウンスされていた専用のデジタル・スネーク・システムも、先頃ようやく出荷が始まりました。

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さて、ここからはプロダクション用コンソールを紹介することにしましょう。まずはSSL社のAWS900 Plus。1000万円前後の予算で導入できる、唯一の本格アナログ・コンソールです。Plusになってからのサイド・パネルのデザインには賛否がありますが、広いパーム・レストは使いやすいと評判です。VHDを搭載して、よりコンパクトな16フェーダーのモデルが出れば、なかなかインパクトがあると思うのですが……いかがでしょう?

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Euphonix社は、話題のMC Control/MC Mixだけでなく、System 5-MCも展示していました。そのコンセプト、操作性、デザインは確かに素晴らしいです……が、Pro Toolsを操作するのであれば、やはりICONには敵いません。

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Cakewalk社のブースには、System 5-MCのコア、MCが展示されていました。もっと価格が安ければ……と思っているのは僕だけではないはず!

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今回のNAMMで注目を集めていたのが、Allen & Heath社の新作、ZED。USB端子でDAWシステムと直結できる4バスのアナログ・コンソールです。フェーダー数はいろいろとバリエーションが用意されていて、最後はアナログでミックスしたいというDAWユーザーには最高のコンソールですね。価格も安いので、もしかしたらヒットするかもしれません。日本の代理店はハイ・リゾリューションさんとのことです。

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コンソール・ギャラリー、最後に紹介するのはDigidesignのICON D-Control ES。言わずと知れた、21世紀のスタンダード・コンソールです。新しいESを実際に見たことのある人は少ないと思いますが、暗い場所だと息を飲むほど美しい……。果たして今後、このコンソールに追いつく製品は登場するのでしょうか? (ちなみに左側に見えるのは、今月のサンレコでも取り上げられていた現行のNeve 1073。なぜかDigidesignブースでフィーチャーされていました)

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