FXPansion
人気のドラム音源、BFD2に加え、続々と発売となる拡張音源をプレビュー
FXPansionブースでは、先日発売となったばかりのBFD2を大々的にフィーチャー。BFD 2は日本でも弊社輸入事業部にて詳細の情報をアップしているほか、発売を間近に控えていますので、機能に関する説明は省きますが、人気のドラム音源のメジャー・アップグレードという事もあり、人だかりの絶えない人気ブースとなっていました。
その他、FXpansion社からは新しい拡張音源「Big Orchestral & Marching Band」が発表されていました。ティンパニーやベル、浅胴のピッコロスネアやオーケストラル・シンバルなどが収録されており、過去のNAMM Showでも人気を集めた本作のエンジニア、ジョン・エムリッチさんがおなじみのZEN DRUM(パッド)を使ってデモを行っていました。
** ジョン・エムリッチさんの情報に関しては、弊社輸入事業部のブログ過去エントリーをご覧ください。
http://blog.minet.jp/archives/25
また、BFDはサードパーティーからも拡張音源が発売されていますが、その中でも著名なエンジニアを起用している事で人気のPlatinum Samplesからは、第3段となるJim Scottを展示。
日本でも人気のレッド・ホッド・チリ・ペッパーズをはじめ、オーディオスレイブ、ウィーザー、スティングなどを手がけた事でも有名な彼のBFD拡張音源は、いい意味でクラシック・スタイルを感じるライブラリ。
レコーディングにあたっては、まず「ルームの雰囲気作り」から始めたそうです。ジム・スコットさんの哲学として、イイ音を録るための条件は、ドラムキットやマイク、マイクプリなどはもちろんだけど、部屋の雰囲気も非常に大切なんだよ、との事。
サイケなカーテン、ペルシャ/和風/アメリカンと一見バラバラな組み合わせに見えつつ、なぜかまとまっている絨毯や布(これらは、もちろん吸音材としても機能しているのでしょう)、電飾、置物などでレコーディングを行うとは思えないほどドープな部屋にて収録が行われたようです。
さらに一部のキックドラムでは、「レゾネーター」を使用して集音されたとの事。具体的には、キックドラムの前にさらに大きさの事なるキックを置き、キックを叩いた時にそのエクストラのキックドラムが共振。この振動をマイクで拾っているという方式。ヤマハのドラムに「サブキック」という、キックドラムの前に設置するドラム型のマイクがありますが、同じような原理という事でしょうか。
これにより、耳ではなく体に直接響くような超低域をナチュラルに得る事ができるようになっています。
サウンドはオールドスクール〜ロックに適した、まさに彼のディスコグラフィーをみるかのようなサウンド。BFD 2の魅力もあいまって、ヒット作になる手応えを十分に感じました。